第四十一話 魔王としての仕事-3
※今回は拷問あります、軽いグロ表現注意を含んでいますので苦手な方はご注意ください。
「それじゃあ答えを聞かせてもらおうか」
「……吸血鬼はあなたの傘下に加わろう」
一日たって吸血鬼どもの回答を聞きに来た。回答は配下に加わるというもので良好、そんなにこちらが出した条件が魅力的だったのかな?
「いいだろう、じゃあさっそく周りをかこっている水を取り払ってやろう」
俺が吸血鬼どもに出した条件の一つに封印を解くというものがある。それがこいつらが俺の配下になった理由の一つかな?
とりあえずそれの条件を果たすために周りを囲んでいる水に俺は手を浸す、そして一気に蒸発させる。
<じゅわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ>
………すごい音がして蒸発したな、結構な量あったしそれを一気に蒸発させたぶんやっぱり音も大きくなるものなのか?
「よし、これでいいな。これでお前らは自由に外に出れるが人間を襲うのは俺が決めたルール上で―――!」
話している最中に後ろから俺の心臓がある部分に剣が刺し込まれた。
なるほど。封印だけはとかせて俺を殺し、自分たちだけが得をする算段か。
ちょっと頭を働かせれば無駄な行いというのが分かるのに馬鹿な奴ら。
俺は倒れずにその体の本当の姿になる。
「な!スライムだと!探査系のスキルではきちんと本体だと出たのに!」
「バーカ、お前らの企みなんか全部お見通しだってーの」
「何処だ!姿を見せろ!」
テンプレ的なセリフ頂きましたー。
にしてもミミックスライムは役に立つな、本当に。
それでは偽物は消えたし定番のご本人登場と行きますか。
「魔王にたてついた罰を受けてもらおうか。罰を受ける覚悟はいいか?当然トイレも済ませていただろうな?今からトイレはちょっと無理だぞ」
そういって俺は族長の家の屋根から跳び下りる。
ちょっと降りた時の衝撃が痛かったが顔には出さないように気を付ける。
「は!これほどの実力者でもこれだけの魔族は相手にしきれまい!」
「遅いぞ三下ども」
中途半端な雑魚キャラ発言をしてから動き出そうとした吸血鬼どもの足を燃やして灰にして動けなくする。
その後はクリエイトで縄を出して全員の腕と中途半端に残った足を縛る。
関係ない話だが吸血鬼は怪我をしてもすぐに回復すると聞いたが全然回復する気配がないな、魔力が通った攻撃だと回復できないのかな?
まあいいや、逆らった罰を与える方が先だ。
「さーて誰にどのような罰を与えてやろうかな?子供にじっくりと死の恐怖を擦り付けてやろうか?それとも親の目の前で子供を残酷な方法で殺して親に己の無力さを教えてやろうか?」
「糞、頭に乗るなよ小僧が!」
「あーはいはい、わかったわかった。お前らが自分の置かれた状況を理解できていない馬鹿どもっていうのはよーくわかったからひとまず黙っとけ、後でその体によーく教えてやるから」
ん、今の発言はちょっとまずかったかな?相手は大人の男だし大丈夫だよな?
………なんか逆にまずい気がしてきた。まずいなシリアスムードが台無しだ。
とりあえずさっき俺に向けて小僧とか言ったやつに向けて言い放つ。
「そうだなお前から地獄を見せてやろう、別に俺は吸血鬼が絶滅してもかまいやしないし加減はしないぞ?むしろ俺が手加減などしないという事が他の魔族に知れるから好都合だな、他の魔族を配下にしやすくなる」
「……族長である私の首を取って他の者は解放してください。他の者はこの作戦には反対していたのを私が押し切ったのですから」
「嘘乙、最後まで反対していたのはお前じゃないか。それを押し切って実行に移したのはお前の息子だろ?我が子可愛さで嘘つくんじゃねぇよ、一族皆殺しにすんぞ」
いつも通り睨んでやると相手は怯んで黙る。
さてさて、それではさっそくさっきの奴をできるだけ残酷に殺すとするか。
いや、殺すのはまずいな。見せしめにするんだからぎりぎり生きている状態でこいつらの目の前に出したほうが効果的だ。
「どうやって苦しめてやろうかな?指先からじわじわと焼いていくか?それとも生きたまま腸を引きずり出して食わせてやろうか?」
「…好きにしろ。俺は絶対にお前には屈服などしない」
「さて、どうかな。場所を変えるか、子供には変わり果てたお前の姿をいきなり見せたい」
死なない程度にひどい姿にして他の奴らに恐怖を植え付けてから救いの手を差し出す。
それでもだめなら子供にそれ以上の事をやる。
それでたぶん落ちるだろう。
「おし、行くか。後言い忘れていたがお前が途中で気絶するたびに外の奴らがランダムで一人ずつ焼け死んでいくからそこんとこ注意な」
「…この悪魔め」
「魔王にとっては褒め言葉だな」
どこでやろうかな?十分なスペースが取れそうな族長の家でいいか。これからが楽しみだ。
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「それじゃあ開始しようか。お前が死んだら次は適当に選んだ子供で遊ぶ予定だから死なないように気をつけろよ?」
「…………」
言葉はなしでただ睨みつけてくるだけ。
その睨みつけるのだけでもどのぐらいもつかな?
「最初はどうしようか………手始めに指の骨を一本一本折っていくか。もう一度言うが気絶したら外の奴をランダムで一人殺すから気をつけろよ」
「…………」
<グキャ!ベキャ!メキメキメキメキ、ボキ!>
「…………!」
必死に歯を食いしばって耐えているな。
この調子なら気絶することはないだろう、たぶん。
「手の指はこれで全部折り終わったな。次はその折った骨をさらに粉々にしてやろう。【クリエイト】」
<ドン!ドン!ドン!>
「…………!!」
クリエイトで金槌を作り出して先ほど折った指を叩いていく。
関節を重点的に叩いて手を二度と使い物にならないようにする。
それでもこいつはまだ声を出さずに耐えている。
「おいおい、俺はまだ手の指しか攻撃してないんだぞ?今からそんなに痛がっていて大丈夫か?まあいいや、次は中の肉をを搔き回すとするか。【クリエイト】。念には念を押すがくれぐれも気絶しないようにな?」
俺は丈夫な針を取り出してこいつの指に突き刺す。
そして内部から抉るように搔き回す。
<ぐちゃ、ぐちゅぐちゅ>
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「お、やっと悲鳴を上げてくれたか。そうじゃなきゃこっちが楽しくないからな、これでもダメならどうしようか考えていたところだ」
実際指は神経が集中しているところだから拷問するときは指を攻めると少ない労力で相手に大きな痛みを与えられる。
見た目も平和的、いいね!
「まだまだ序盤だぜ?後々腕とか切り落とすから覚悟してくれよ?」
「………くそっためが」
いい返事だ、まだまだ元気そうで何よりだな。
次はまだ指関係で指の先からミンチにしていこうかな?
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「あれ?気絶してる?起きてたら返事してくれよ」
「……………」
完全に気絶しるなこりゃ。
あれだけの痛みでいままで気絶してなかった方が不思議なくらいだが、うんちょっとどうしようか悩むな。
一体殺すとは言ったがどうしようか、やめといたほうがいいかな?俺だって無駄に殺したいわけじゃないし。
「とりあえずこれだけすればいいかな?もうあいつらに見せてみるか、反応が薄かったら予定通り子供に同じことをすればいいか」
それじゃあこいつを持って外の連中のところに行くとするか。
「貴様!そいつに何をした!」
「見た通り。骨を砕いたりミンチにしながら肉を抉り出したりした後に両腕と両足を焼き切って目ん玉抉りだしただけだよ」
「なんという………ことを……」
「お前らが俺に反抗するのがいけねえんだよ、大人しく服従してれば悪くはしないというのになぁ。あ、そうだ」
このままこいつらを屈服させるに至っても裏切りの可能性を捨てちゃあいけないな。
これでこいつらが忠誠を誓ったとしてもまた裏切るかもしれないし。
一度裏切ったものはまた簡単に裏切るから信用できない。
「なあ族長、今ならこちらが今から出す条件を呑めば許してやってもいいぞ。条件を呑めばこいつも元の体以上に丈夫な体に作り替えてやろう。そしてその条件というのは――」
「どんな条件でも呑もう。それで彼を救えるというのならば幾らでも」
「いい度胸だ、それじゃあ役はお前にやってもらおうかな?」
あーあ、馬鹿な真似を。
族長にはできないと思うけどな、もしできたなら族長としては優秀だと言っておこう。
「条件は簡単だ。このままお前らが俺に忠誠を誓ってもまた裏切るかもしれないだろう?だから不穏分子は排除しておきたいんだ。俺が言いたいことはわかるよな?」
族長の体が微かに震え始めた、さすがにここまで言えば理解できるか
「今からお前の縄を解いて足を元に戻してやる。だから裏切りを進めた奴を殺せ、最初に反抗を進めたものをぶっ殺しろ」
「つまり……私の手で息子を殺せ、と」
「ん?何言っているんだ?俺は俺に反抗しようと言ったものを殺せと言ったんだ。俺はお前の息子を殺せとは言っていない」
族長が苦しそうな表情になる、我ながらひどいことを考え付いたものだ。
族長が俺の言うとおりに行動すれば自分自身の息子を殺すことになる。他の奴を犯人に仕立て上げることもできるがそれでどうなるかは想像できるだろう。
さあ族長はどうする?
「…すまないな、これもわが種族のためだ」
「……おい、待てよ。冗談だろ?こんなの聞いてねぇよ、おい!」
「すまない、すまないな」
「ふざけんなよ、おい………ふざけんなふざけんなふざけてるんじゃねぇよ」
……うえ、迷わずに首を刎ねやがった、もうちょっと哀れみがあってもいいんじゃないか?
だがこれで決定したな。
「よし、これでお前らの事は許してやろう。【クリエイト】」
「ちょっと、これ以上何をするつもりで――」
「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
クリエイトで二つ杭を作り出して首なしの死体の心臓に突き刺す。これも想定内の出来事だからなんてことはない。
「さて、これでお前らの処罰は決まったな」
返り血を浴びた状態のまま縛られてる吸血鬼どもの方を見る。これで最良のシナリオが出来上がったな。
「一応許してはやろう、約束だからな」
吸血鬼どもの表情が緩む
現族長以外の、だが。
「だが俺は“殺せ”と言ったはずなのにこいつは“殺して”はいなかった、だから殺すのはこいつだけ。こいつが死ぬと族長がいなくなるから新しい族長にはさっき俺が拷問した奴をしろ。異論はないな?」
「そんなこと――」
族長が反論しようと口を開く。
俺はいちいちそんなもんを聞いてやるほどやさしくはないので言葉をかぶせる。
「お前には訊いてない、俺は民衆に訊いているんだ。民衆の中で異論があるなら言ってみろ、それが理に適っているなら考えてやろうと言っているんだよ」
目で元族長を黙らせて周りの奴らに問いかける。
声は上がらない、完全に見捨てられたな。
「これで決まりだな。何か言い残す言葉はあるか?」
「う――」
俺がここでとるべき行動はすでに決まっている。
魔王らしく、だな。
「ごめんお前の声はもう聴きたくないわ。さっさと死ね」
口を開いて何か言おうとした元族長の心臓にもう一個の杭を刺して殺す。
非道だって?魔王の俺にはこれが普通だね。
「それじゃあお前らの足を解いてやろう。今まで以上に頑丈な足にな。【クリエイト】」
こういう時にクリエイトは便利だ、魔力を消費するけど基本的になんでも作れる。
切れた足でも新しい命でも。
というわけで残った吸血鬼どもに新しい足をくれてやる。
前の足よりもかなり強化もされているから文句は言われないだろう。
「次は新族長だな。こいつは他のやつよりも全体的に体を強化しておくか。【クリエイト】」
失った四肢を作り出し、それも他の奴等よりも強いものにする。
族長に力がないと一族はまとまらないからな。
「これでいいか。それではこれで正式にお前ら吸血鬼は俺の配下だ、これからよろしくな」
一斉に吸血鬼どもは俺に跪いた。




