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第三十七話 ネットの書き込み内容には気を付けましょう

ハイスペック焔君の話

「うーん、これはどうしたものか」


 管理人室で思わずぼやく俺、いま俺はパソコンで掲示板をのぞいていたのだがその中であるスレッドを見つけてだな。


「どうしたのじゃ?うむ、何々?≪魔王に奪われた巫女さんを取り戻すスレ≫?玉依のことかの」

「他にいないだろう。にしても玉依さん人気あるんだな、明らかに他の県からの書き込みもあるぞ」


 書き込みした県が名前の横に出ているがそこを見てみると地方すら違う場所からの書き込みもある。


「ああ、あの脂ぎった気持ち悪い人たちだと思います。県外ナンバーの車で来ていたのを覚えていますから」

「写真まであるぞ」

「許可した覚えはないんですが‥‥‥盗撮ですかね?ちょっと警察に訴えてきましょうか」

「ここにいるのに警察が動くと思うか?」

「一応私は攫われた形になっているようですので何とかはなるのでは?脱出はできないが自由には動けるという現状を伝えれば――」

「無理だな、それをするんだったら俺が一人ずつ消してくる」

「それは困りますね、母上が食事に困ってしまうかもしれません。魔神さん、何か方法はありませんか?」

「うーん、特には思い当たらないの」


 普段ならばほっとけばいずれ霧散するはず。適当に戯言を言ってるだけで実行する気などさらさらない奴らだから基本的には無害だし、このうちの何割かなのかは知らないが、ただ騒ぎに混ざりたいだけの馬鹿が結構いたりするものだ。いずれ飽きたら去っていくだろう。


「殺さないんだったら、ほっとくか記憶操作かの二択だな」

「なるほど、記憶操作という手もあったのじゃな」


 前に恵の記憶も一回取り除いて結晶化ができたし今回もできるだろう。今回は完全な記憶消去になるが。


「それは不自然じゃないですか?自然消滅を待ちましょうよ、顔写真が出ているのは嫌ですが」

「玉依さんがそういうのなら自然消滅を待つとするか、しかし顔写真は消しておこう」

「どうやってですか?」

「サーバーをハッキングして顔写真のデータを奪い取る、そして顔写真を載せた奴のパソコンをぶち壊す」


 前に学校のサーバーに入り込んだことはあるから何とかなるだろう、あの時よりもクリエイトで作った分パソコンのスペックも上だしな、熱暴走することもないし壊れることもない。

 ちなみに学校のサーバーをハックして手に入れた情報は次のテストの問題だ、白川に頼まれてやった。


「ちょっと離れてろ、すぐに消してやるから」

「は、はい」

「焔は魔王になる前からただの人間じゃなかったみたいじゃな」


 ニュクスの嫌味は放っておいてハッキングを試みてみる。…………これなら何とかなるかもな、向こうに凄腕がいない限りは。


「顔が怖いです‥‥‥」

「焔は集中するといつもこんな顔じゃよ。慣れじゃな、慣れ」


 言いたい放題言いやがって、後で覚えていろよ!っと入り込めた、後はデータを探し出して――


「おっけー、写真は消したぞ。載せた奴のパソコンを今たどっているところだ」

「魔王になって計算能力も上がったとは言えどやはり超人的な速度じゃな」

「どのくらいすごいのですか?」

「そうじゃな、今の焔なら国防省のサーバーにも入り込めるじゃろう」

「さすがにそれは無理だ、少しかじったぐらいの俺じゃあな」


 相手はもう見つけたがネットカフェから載せていたみたいで、今度はその顧客名簿と監視カメラに調べを入れている。


「偽名か、厄介だな」


 顧客名簿に載っていた名前と住民票のリストを手に入れて照らし合わせてみたが名前は載っていなかった。だとすると監視カメラに映っていた顔と照らし合わせるしかないか。


「警察に行ったら一人だけで、さらに三十分ぐらいで事件解決してしまいそうなほどの働きぶりじゃな」

「焔さんの就職先が見つかりましたね」

「魔王じゃ犯人を殺しちまうよ、天職とは言えないな」

「さらに無駄口を叩けるだけの余裕すらあるとくるのじゃ」

「すごいですね~(棒)」

「お前ら絶対馬鹿にしてるだろ‥‥‥」


 そんなこんなで犯人を特定、自宅の住所も電話番号も携帯電話のメールアドレスも手に入れたし脅しのメールでも送っておくか。


「これでひとまず終了でいいか。これでもまだやるようならしかたない、全面戦争だ」

「いくらなんでもそこまでしてくださいなくとも……」

「玉依よ、半分ほどは冗談じゃから気にせんでもよい」

「でも半分は本気なのですね‥‥‥」

「こやつは恵のために半径1kmを吹き飛ばした怪物じゃぞ?」

「魔神に怪物呼ばわりはされたくないな、正直なところニュクスはまだ俺よりも強いだろう?」

「ほう。まだ、なのじゃな?」

「そうだ。まだ、だ」


 何やら少し困惑気味な玉依さんは放っておいて視線でニュクスと火花を散らす。今はまだ勝てないことがわかりきっているからまだ戦わないがいつの日かぎゃふんと言わせてやりたいものだ。



 後日再びスレをのぞいてみたらあいつ(俺が脅した奴だ、懲りてなかったのか)が『何やら魔王がメールで脅してきた、ネットを見てる魔王バロスwww』て書き込みしていやがった。やろう‥‥‥本当にもっとも残酷な殺し方で殺してくれようか?

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