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第三十三話 闘技場建設とその告知

 恵ちゃんのほうは次回書きます。今回は前に言っていた闘技場建設のお話です、シリアスムードからいつものムードに戻しましょう。

「えーと、とりあえず安いところはない?物置に使うだけなんだから。」

「物置は不動産に来なくても貸している所はたくさんあるのですが。」

「貸してもらうのじゃなくて自分のものになるところがいいんだよ。」 


 闘技場を作るべく俺は不動産屋に来ていた、小さなところを買ってそこを闘技場にする予定だ。


「えーじゃあここならどうです?この町の郊外にある小さなアパートです。ここなら一室埋まっていますが他は空いているので安くお売りしますよ。」

「あ、それ俺んちだ。」

「ええええええええええええええ!!!」




 というわけで俺の家を手に入れた。管理人室もとい俺の部屋を鍵閉めて、適当な部屋を選択、そこの入口を媒介にして闘技場の入口を作る。俺も結構考えてるだろ?魔物が媒介を使って作れるのならば同じクリエイトで作れる入口も媒介を使えると思ったのだ、結構使用魔力を抑えられるそうだから内装まで行けるかな?


「じゃあ作りますか。」


 クリエイトでドアを選択、媒介がある時は逐一選択しなければいけない、めんどくさいが仕様です。と言っても頭の中で選ぶだけなんだがな。

 そのあと入口のイメージ、まあ見た目このドアそっくりだが。これは簡単、この後が鬼畜。


「うええ、これは・・・・。」


 全身を包む倦怠感、前回に比べればかなり軽いがそれでもきつい。よく前回のくらって生きていたな俺。…休憩にしよう、三時間ぐらい。


『長い!!!』

「うお!ニュクス、いきなり“コンタクト”使ってくるな!」

『三時間とかないの―、まじないのー、ちょっと火星壊して来たら終わってしまってるのー』

「壊すな!てか火星壊すのに三時間かよ、改めてチートだなお前!!!」

『ほれ、突っ込んだら少しは気力回復したじゃろう?さっさと続きをせい。焔は動かしにくいキャラそうじゃからあまりぐだっとると捨てれるぞ?絶望的状況から頑張っていくのいいよね!って言っておったから主人公チートのこの物語が早めに畳まれる可能性もあるのじゃぞ?』

「怖えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

『わかったか?理解したか?ならば飽きられないように頑張るのじゃぞ。」

「うおおお!!!やるしかねぇ、やらなきゃやられる!」


 俄然やる気出た、殺される前に殺せなくする、そうするしかない!!!

 ニュクスのかなり危ないメタ発言を聞いてやる気が出た俺は早速中を作りに入口の中に入る。




 とりあえず円形ドームだよな、ここを中心とした。


「クリエイトでは入口以外はあまり魔力を消費しないからな、楽なもんだ。」


 調子に乗っていると後で痛い目にあうのが定番だからそこは気を付けておかないとだな。


「次は……一つずつ部屋づくりか、めんどくさい。ドアを作って、またある程度の広さのドーム部屋作って、…ああ、そうだ。ダンジョンクリスタル作って魔物のポップ場所と条件も設定しないと。まじでこれめんどくさいな、あれだけの規模のダンジョン作ってる先輩魔王のすごさがわかる。」


 ちょっとしたとび部屋作って転移、ダンジョンクリスタルを作っていつでも設定できるようにする。ダンジョンクリスタルは使用魔力量が少ないわりに役立つからいいよね!


「これですべての部屋が終わったらいつでもポップ設定ができるな、しかしこれを後何度すればいいんだっけ?」


 実はこれを何度も繰り返さなければならないんだ、このアパートの一階のドア数は五、それ全て闘技場にするつもりだから大変だ。


「大変だ、ていうレベルじゃねぇぞ。」


 死にそうだ、いや死なないけれども。


「魔力が足りなくなるから一日一部屋だな、計画的に行こう。」


 そう言って作業を続けた。


 ~六日後~


「これで全ての部屋が闘技場になったな、疲れた疲れた。」

「焔よ、一階が全てダンジョンの家に住んでおると怪しまれないかの?さらにその家は焔が買ったばっかりじゃし。」


 ニュクスは結構頭が回る、俺や恵には劣るがな。


「心配はない、あらかじめ謎の人物が一階を借りたという事にしてある。俺は仲介人にあってアパートの貸し借りの契約をしたことになっているだけだ、仲介人はアルマだから今更ばれることもない。」

「……本当に焔は詰めるのがうまいの。」

「相手が殺せないのならば殺せる状況にしてから殺す、それが俺もやり方だからな。ニュクスが思う殺せない相手ってどんな感じだ?」

「それは不死じゃろう、文字通り首だけになっても生きているようなやつじゃ。」

「ならば切り刻む、鉄板を使い断面をくっつかせないようにしてパーツを引きはがし、別々の場所に置き脳と心臓だけは切り刻んで埋める。とりあえずこれでどうだ?」

「…悪魔じゃ、悪魔がおる。」

「魔神が言うな。不死でも殺せるんだよ、人間なら社会的に、人外なら存在的に。さて、俺はこれから闘技場についての宣伝をしてくるか。」

「宣伝?なぜじゃ?」

「宣伝なしで客は来ないからな、でかでかと宣伝するぞ、トップにな!!!」

「トップってどこのことじゃ?」

「トップだよ」




「というわけで来たんだ、聴いてくれよ。」

「君は節度というものはないのかね?」

「ない。」

「……君は本当に管理人なのかね?証拠は――。」

「この姿だけじゃ信じてもらえないのか?」


 俺は今この国のトップに会っている、アルマに乗り移ってだ。


「前に一度こいつに大☆虐☆殺させたはずなんだけどなぁ。」

「それは知っている!何故ここに居るのかを聴いているんだ!」


 トップのお付きが叫ぶ、うるさいなぁ。


「黙れ、殺すぞ。だから俺は“闘技場”の開催を教えに来たんだよ。あ、ちなみに闘技場が設置してある家の家主に俺の事を聴いても無駄だぞ、こいつを仲介人にして契約したからな。顔も何かヒントも残してはいない。」

「闘技場・・・さっきの話か。」

「わかってるなら質問するな、ここで殺しても構わないんだぞ。」

「…………」

「だんまりか。じゃあいいや、帰る。」

「おい!ま―――。」


 転移する、もちろんアルマに体を返した瞬間に転移するよう指示していただけだ。体を借りている状態ではスキルは使えない、今更ながらの解説だ。


「これで客は来るだろう、ガッポガッポだ。」

「闘技場で死なれたらダンジョンの方に誰も来なくなるのではないか?」

「心配には及ばないぞ。闘技場では死なないように設定した、ニュクスが言ったことが起こらないようにな。」

「具体的には?」

「相手が死にそうな一歩手前のダメージを受けると強制転移+自動治癒だ、もちろん五日位の間は戦線に復帰できないレベルの怪我ではあるがな。」



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