第三話 魔王としての実感
気が付いたのは布団の上。我が家は布団派なのだ。
「夢か・・・・。」
で、あってほしい。我が家の説明をすると1Dのぼろアパートに俺は一人で住んでいる。
「朝飯は・・・このパンでいいか・・・。」
本当はご飯派だがほかには文字通り何もないのでしょうがない。家族?別に生きてますよ?半絶縁状態だが。
--学校--
・・・なんだか視線が痛い。いや、変な視線はいつも浴びているんだがそれとはまた別の種類の――。
「よーう。どうした?そんな雰囲気変わっちゃてさ~。」
「あいかわずうるさいな白川。・・・ちょっと待て。雰囲気が変わったってどういうことだ。」
「えっ?自覚なし?まじかよ。いや~お前からなんかこう、近寄りがたいオーラが出てるんだよ。」
どういうことだ?昨日のは夢のはずだったのだが。
「あ!そういうことかぁ~。いや~お前もやるねぇ~。」
「何の話だ?」
「いや、昨日の少女と逢引の結果でしょ・・・ぶげら!!!」
とりあえず殴っておく。つまりは昨日のは夢じゃなかったいうことか・・・悪夢だ。
「白川いつまで痛がってるふりをしている。いつもぐらいの強さだろうが。」
いつもならもう復活して冷やかしてるはずだが。
「いや・・・いつもの10~15倍ぐらい痛い・・・・」
・・・・それでも痛いで済むところがすごいな。ではなくてだ、昨日のことが実際あったということの証明の一つになってしまった。
「あ、無理。医・・者・・・・。」
あ、倒れた。
--保健室--
「えーと。どうしてこうなったのか説明してくれるかな?」
この人は保険の新鳥先生。・・・校内では百合好きで知られている。事実新鳥先生に診てもらったあとの女子の顔は・・・・・・。
「聞いてるの?私ど・う・し・て肋骨3本骨折の大けがをこの子がしたのかって聞いてるんだけどな?まったく、男子じゃテンション上がらないんだからさ。」
ほらこのような危ない発言を普通にする。そして男子にはきつい言動で有名・・・。え?
「ちょっと待ってください。肋骨3本もですか?」
「ええ、間違いないわ。折れてます。だから聞いてるんでしょう?」
「・・・えっと、信じられないでしょうが俺が少しこずいただけなんですよ。」
ええ、本当に。信じられないが。
「・・・・ちょっとこっちへ来なさい。」
?、なんだろう。カーテンの裏になんか呼んで。
「ついてきなさい。」
なぜこんなところに隠し通路が・・・。え?なぜ目が輝いてるかって?一応俺も男子ですから。
「どこへ続いてるんです?この通路。」
「私だけの秘密基地よ。この隠し通路についてはみんなには秘密よ。秘密基地なんですから。」
なるほど、なら秘密にしなくては。
「まあ無事に返す気なんてないけれどね・・・・・。」
先生が何か言っていたが小声過ぎて聞きとれなかった・・・・。
今回短いですね。書きだめを連続で投稿しますので許してください。
6/14 改行しました。