第二十三話 攻略者VS初めてのボス
今回の攻略者パーティーはだいたい三十人構成、盾持ちが十人か。普通のスライムは盾なんか貫けるような攻撃はできないからいい判断だ。ここまでは盾が前面に出て後ろからスキルで攻撃したのだろう。
堅実的だな。これならこのボスに全員はやられることはないだろう。
「さてさて、ボス戦が終わるころには何人に減っているのかな?」
『ズモぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――。』
『なんだこいつは!明らかに今までのスライムとは違う!気を付けろ!』
『【ステータスオープン】な、なんだこれは!』
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“クリムゾンスライム”
スライムにしては大きい体を持つ。火属性を無効にし、なおかつ通常攻撃に火属性が付加されている。体が大きくなったため動きが遅く、攻撃も大振りが多い。がそれに見合うパワーがある。攻撃方法は単純で避けるのは簡単ある。物理攻撃ダメージを無効化
モンスターレベル☆☆☆
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『火属性無効だと!く、しょうがない。火属性のスキルを持つものは下がれ!代わりに水属性のスキルを持つものは前に出ろ!なるべく短期決戦を狙っていくぞ!』
『『『『『イエッサー』』』』』
クリムゾンスライムは俺が火属性の魔力を与え続けていたらできた。クリムゾンよりも弱い火属性スライムにレッドスライムがいるらしいのだが先にこっちができてしまった。きっと魔力が強すぎたせいだろう、うん。火属性に水属性が強いのは知っていたんだな、四属性について知っているやつがいたのかな?ファンタジー系のゲームにも結構使われているししょうがないか。
『回避!右からくるぞ!気を付けろ!』
クリムゾンスライムが体の一部を伸ばして鞭のように薙ぎ払い攻撃をした、が攻撃が遅すぎて全員によけられてしまう。
まだ相手が余裕なのはしょうがないか、クリムゾンスライムの体力がまだ満タンだし。体力が残り少しになった時のこいつらの慌てようが面白そうだな、はっはっはっは。
『攻撃!スキルを使え!【スプラッシュ】』
水の玉や水の散弾がクリムゾンスライムを襲う。効果は抜群のようだ、クリムゾンスライムが大きく声?を上げる。
『ズモぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
『よし!効いているぞ!攻撃つづけー!』
攻略者はクリムゾンスライムに水属性スキルを浴びせ続ける。よく見たら指示してる人間は待機組で新人の火の始末をした人だ。
なんにせよこのままいくと簡単にやっつけてしまいそうだな。このままいくと、だが。
『ズモぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
『!、なんだ、様子がおかしいぞ?』
『ぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお!』
『『『ぐあ!』』』『『『つっ!!』』』『『『いってぇぇぇぇ。』』』
いきなりクリムゾンスライムから無数の棘が生えて攻略者を襲う、残り体力が三分の二になったらするように設定した技だ。
思ったよりも体力の減りが早かったが、今の攻撃で負傷者が出たから今までのペースでは削れないだろう。さて、攻略者のみなさんはどうするのかな?
『くそ、軽いけがのものは俺と一緒に攻撃をつづけるぞ!致命傷をくらったものは治療班に手当てしてもらえ!』
治療班なんてものを連れてきているのか。普通治療班って拠点にいるものじゃないのか?こんな前線出てきて大丈夫なのか?
『ズモぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。』
スライムが再び触手を振り回す。その狙いは治療班と呼ばれてた奴らだ。
『きゃあ!』『『くそ!』』
ほれみろ、言わんこっちゃない。ん?今女性がいたな、拉致ろうかな?治癒スキルについても知りたいし。……ニュクスよ、俺が悪かったからその目で俺を見るな。フィーも真似をするんじゃない。
『治療班!大丈夫か!』
『はい!なんとか無事です!負傷者の手当てを続けます。』
ちっ、なんともなかったか。これで治療班が半壊とかなら面白かったのにー。
『よし!どんどん攻撃をしろ!相手の様子が変わったらすぐに退避して防御姿勢を取れ!』
くそー、立ち直ってきたな。簡単に負けるのはつまらないが苦戦しないのはもっとつまらない。
「子供みたいなこと言うでない。焔がこういう風に作ったのであろう。」
ニュクスの言うことはいちいち気に障るが、正論なので反論ができない。
残り体力五分の一の時にも特殊行動を追加してあるからそれまで待つか。…そのあと二十分ぐらい同じような光景が続いていたので書かない。これがカットと言うやつですよ。
『ズモぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおお』
『!?、また何か来るぞ!防御姿勢を取れ!』
『おおおおおおおおおおおおお!!』
クリムゾンスライムが叫び?終わった瞬間クリムゾンスライムの体から体液が飛び散った。
『『『『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ』』』』『『『盾が溶けただと!』』』
その体液を浴びた奴らは一人残らず溶けていなくなり、盾で受けたものは盾がなくなった。この強酸性のスライムの体液を改造して作ったスライム、男の夢の中の夢、服だけを溶かすスライムを作ることにこないだ成功した。が、あまりに活発的にうろつくものだから新しく作った部屋に封印してある。いつか使う時が来るかもしれないしな!うん。
『これに触るな!溶けるぞ!』
あの仕切っている人は副隊長と呼ぶことにする。副隊長は体液を躱したみたいだ、けっこうな身のこなし。あれぐらいの反射神経はないと第二階層では生き残れない。
『今のを再びやられる前に片を付けるぞ!』
『『『『『おぉぉぉー!』』』』』
で、あとは簡単に片を付けられたクリムゾンスライム君でしたー。これで攻略者諸君は第二階層に行くことができるようになったとともにボーナス宝箱をゲットか。
あ、ボーナス宝箱というのはその階層のボスに勝つとランダムに俺が用意した宝箱の中からランダムに一つだけ攻略者に与えられるというシステムだ。
ボスはそのうち再ポップするから戦えば何度でも手に入れることができる。が、第一階層のものはそんな期待できるようなものは出てこないように設定してある。
『宝箱だな・・・・まったく、俺は本当にここがゲームの世界じゃないのかと疑ってしまうよ。』
『ごもっともです。副隊長、宝箱を開けてみてくださいよ。今回ボスに勝てたのは副隊長の指示が正しかったおかげなんですから。』
『『『『そうですよ!』』』』
本当に副隊長だったのか。これはびっくり。
『しかし・・・・罠ということはないのか?』
『副隊長がさっき自分で言っていたじゃないですか、まるでゲームの世界みたいだって。ゲームの世界ならこれはご褒美なんですから罠なんてことはありませんよ。』
『それもそうだな・・よし!開けるぞ!』
簡単に信じてしまう副隊長でした。
なにがでるかな♪なにがでるかな♪オープン!俺は用意した方だけど用意した中で何が出るかは楽しめる。いい設定だねーこれ。
『……なんだこれは。』
『…とりあえずステータスを見てみればいいんじゃないですか?物にステータスがあるのかはわかりませんが。』
『一応、やってみるか。【ステータスオープン】』
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“スライムの鞭”
スライムのように伸縮自在な鞭。伸び縮みを制するのが難しいが使いこなせばだいたいのことはできる。耐久度は低めだが、スライムを攻撃するとスライムを吸収して耐久度を回復する。
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スライムの鞭か、あたりだな。あれは使い勝手が良いし、スライム系にも通常攻撃でダメージを与えられるし、なによりも力の入れ方一つでリーチが変わるのは楽しい。
『副隊長!扉が表れました!おそらくこれが次に進むための道かと。』
『よし!進もうこの鞭は持ち帰って解析してもらうとしよう。』
攻略組は扉をくぐって中間ポイント兼第二階層に続く門についた。これについての説明は看板を近くに立てといたから問題ないはず。
『なるほど・・・・今日は一時撤退する!十分今日の疲れを癒して来るように!再集合の日時は後で連絡を入れる』
『『『『了解!』』』』
残っていた攻略者は・・・・だいぶ減って十八人か。あの体液強すぎワロス。
攻略者どもは中間ポイントを使って帰って行った。




