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地球

「汚いッ!!」

「ゲホッ!くせぇ~よ。なにこれ?」

「排気ガスだよ。成分は主にCO2なんだ。」

「へ、へぇ。で、でも、この箱は面白いね。ひ、人を運ぶ箱・・・初めて見た・・・。」

みんなは、ニッポンという国の道を歩いていた。みんなと言ってもレイウッド隊長と4人組なのだが。

そして灰色の煙(?)を盛大にあびた後のセリフなのだ。

「それにしても誰も飛んでない・・・。へんな星だ。体もチョット重いし。」

「だ、誰も飛ぶ能力を持ってないのよ・・・。レーサー。」

「重力も7・5倍なんだよね。これでチョット重いで済むなんて、さすが適応ガムだね。」

地球適応ガムというガムを噛んできているため、ここの空気にも慣れているはずなのだが。みんないいとこ育ちなのでやはり気持ち悪い様だ。

「早くついて来いッ!!遅いんだ。お前らは。地球の事なんて座学で習ったろーが。さっさと行くぞ。」

レイウッドを含め皆さんはかなり正確に分かったエドワードの場所周辺を、くまなく探すことにしたのだが。新人ということでレイウッドがつくことになり、ふつう4人グループの所を5人グループにしてもらって行動中だ。

「イザベラ。瞬間移動使わないか?」

「え・・・。レ、レイウッドが決めて・・・?」

「・・・調子狂うな。青の時。・・・外していいか?イザベラ。」

「やっ・・・と、友達の前ではあんまり・・・。け、けど。レイウッドがして欲しいなら・・・ど、そっちでも・・・いいよ?」

レイウッドは少し顔を赤くしながらもベラのメガネをはぎ取った。

ベラの目はレイウッドの赤い頬など目にも入ってないような感じでキリリと前方を見据えていた。


《コチラトウホクチホウチョウサグループエドワードハミツカラナカッタキンキチホウグループハドウダッタカ》そこまで打ってレイウッドは顔をしかめた。この通信機はこの固い文字しか打てない・・・。しかも句読点などが打てないときた・・・。

「レイウッド。終わったかしら?フフフ。ゴウさんの事気になる?」

「お前はそういう言い方しかできないのか。・・・気になるけど、近畿地方。」

「ははは。素直じゃないわねぇ。」

エルはレーサーと顔を見合わせた。いつからこの2人はこんなにも仲良くなったのだろうか?

「あ。返信来たぞ。」

《コチラハソレラシイドウクツハッケンゼヒキュウゴヲネガイタイキュウシュウチホウモチュウブチホウモヨンデクレホカノハイイカラ》

「ん?此方は其れらしい洞窟八件。是非久呉を根が痛い。急襲痴呆も虫部痴呆も四で繰れ。どーゆー意味?レイウッド隊長」

「エル。頼むから黙って座っといてくれ。」

そして真剣な顔をするとレーサーとイザベアの二人にコショコショ喋り、ハカセを呼んで細かく何かを書き留め始めた。エルはきちんと黙って見ていた。そしてレイウッドは日付が変わる寸前に叫んだ。

「できたーッ!!」

「何ができたんですか?レイウッド隊長。」

「もちろん、エドワードがいる場所検索を近畿地方周辺だけに絞って検索したらエドワードの居場所をみつけ出した。さて、お前は何も知らなくていいんだ。忘れろ。今言った言葉。」


さて、ここは近畿地方の三重県の山の麓にある洞窟の・・・10メートル前である。周りにはバリアが張られ、魔力を持たない物は何も見えないようになっている。だから、銀河警察の人々には丸見えなのだが、入れないのは入れないわけだ。

「俺が行く。」

立ち上がって呟いたレイウッドは、副隊長に指揮を任して進んでいった。しかし、頼まれた方の副隊長は慄いてレイウッドを止めようとする。

「どうやって行くんですか!?バリアを壊すなら専門家がいますっ!!」

「うるさい。バリアぐらい壊せるサ。」

「無理です!!これの強度はバカになりませんっ。」

そこで立ち上がったのはゴウ近畿地方捜査軍隊長・・・まぁ、副副隊長あたりのポストに普段はいるけれども。

「俺も行くよ。レイチェルみたいな女の子に一人で行かせるなんて男が廃るよねぇ。」

「うぜー。女の子じゃねぇし。レイチェルじゃねーし。」

「俺はバリア破りの専門家だけどー。いいかな?副隊長。」

「いいけど・・・。ゴウ。お前専門家だったっけ?」

微笑を返したシーザーさんは、この件で副隊長に任命されたという・・・あとの話だが。もちろん。

「開くぞ。あ、間違えた。ひらくかも~。」

「そろそろ真面目にしろゴウ!!」

二人はギャァギャァ言いながらあんなに難しいと言われていたバリアを抜けていった。

みんなは目を凝らしてみていたのだがなんで開いたかさっぱり分かんなかったし興味本位で触った隊員はやけどをしたため、誰も近づかなくなった。

「さて――。レイウッド隊長とゴウが行ったため私たちは、ほかの隊員を集めてこなくてはならない――。と思うから。みんな、散れっ!!」

グダグダな指令に嫌な顔をしつつ、隊員はほかの支部を呼ぶため飛び回った――のだが。残ったのはエル率いる新人組。

「あのー。副隊長さん。私たち。どーすればいいですかぁ?」

「ここら辺で見張っとけ。洞窟。」


「レイウッド。どうしよう。俺ホラー系の映画駄目なんだ・・・。」

「奇遇だな。ゴウ。俺も今そう言おうと思っていたんだ。俺はホラー系の小説が駄目ンダヨねー。」

彼らが気軽に話し合っている前には女性から男性まで成人あたりの死体が山積みになっていた。で、現実逃避が始まったというわけだ。入ってすぐ死体の・・・しかも血を完全に抜かれた死体に会うとは思っていなかったのだ。(いや、思っているわけないが。)

「さて~これでエドワード、もしくは別の吸血鬼がいるのは確実だねぇ―。」

「いや、死体置きかもしんねーぞー。つーかさぁ。これもうバラバラ死体だよなー。」

「レイチェルー。俺が推理小説ダメなの知ってんだろー?」

「あ、頭悪いからな。考えられないんだよな。つーかレイチェルってゆーナ。」

二人は死体置き場(?)から軽快な足取りで離れるとさらに奥に進んで行った。


その時だった。

外でバリアが取れ洞窟へ進めるようになった。エルたちはびっくり仰天して副教官へ通信を打った。(ハカセが)だがみんながみんな地方へ散らばっていたため集まるのに1時間かかったというのは余談だが。


そんなことは全然知らない2人はとうとう踏み入れてしまっていた。バンパイアの巣に。

「・・・女の子だね。レイチェル。きみよりはかわいくないね・・・。あの目はキライだ。」

「ももとゴウは強い女の子はキライだろ?んじゃぁ。ムリだと思うよ。付き合うのは。」

「え・・・。レイチェル~。俺さすがに吸血鬼とは付き合わないって・・・。」

その子は微笑を浮かた。年は5~6才だろうか?レイチェルほどではないけれど・・・とゴウは言うが同じぐらい綺麗な女の子だった。彼女はゆっくり口を開いた。

「待ってたよ・・・。悪魔ちゃん。と誰かしらぁ?外にいる子達も一緒に来ればよかったのに。」


「怖ー。メッチャ怖ー。吸血鬼怖ー。」

「ポタン。黙って見れないの。てか、キャラじゃないよ。その怖がり方。」

クレスの言い分にポリウレタンはにっこり笑った。・・・うん。こりゃ怖がってないな。

クレスちゃんの本名はミュージック・クレッシェンドだったりします。ゴウの本名はブロッサム・ゴウだったりします。副隊長はウィーザー・ル・ジックとかいう。え?金でゴリ押ししたんじゃないかって?何でわかんの。この人は金で副隊長になったりしてます。だからへたれなんだよねー。ん?エルの出番が少ない・・・?

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