とりあえずアバンから始めてみよう 弍乃陸
あれ? お荷物届いてるよ?
アハハハハ……。
「でね……あれ? あっ! ごめん! ちょっと待って。誰か来てるよ?」
「えっ? さっきの気になるう?」
「ちょっと待っててよ。どうせさ、ブリッジまでは結構な距離あるから、十分に話せるんだしさ」
「そうだけど……今のとこだけちょこっとでいいからお願い! 気になって夜も眠れないよお!」
パンッ!
両手をあわせて上目遣いで、汐らしく懇願してみる。
「駄目だよ、その手にはもう何回も乗ってるからね」
「駄目かあ」
「夜もガーガー寝るんだしさ……」
ピッピッピッピッピッ!
お荷物届けてくれたんだ。誰からかな……?
「は~い! 今開けますからね」
ポチッ。
ギッ……ギュンギュン……ギッギッ…………ギュンギュン……ギッ! ギッ! ガラガラガラガラガラガラ……。
ポチッ!
「これぐらいでいっかな? はい! お荷物ですか?」
「王道様よりお届け物です。受け取りをお願い致します」
「王道ちゃんからか? なんだろな? 何が届いたの?」
「王道様より、硯 No.2061の貸し出しでございます。必ず要返却でお願いとの言伝てが添えてあります」
大きな赤文字でギザギザでかこんで要返却!! と、書いてある。
「艦長また何か書くのか……? あれ? カバポッポが付いてるの? それも最新のが? 空コンテナ10個って何?」
「今までのお貸ししていました硯を返却お願いします」
「成る程。あれって借りてたんだね。はい! これでいい?」
「はい! 確かに。必ず要返却でお願いします。」
「は~い! ありがとねぇ!」




