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とりあえずアバンから始めてみよう 壹
王道ちゃんなんてプーなんだからあ!
突然だが、王道の間でじっと見つめ合う二人……。
いや、睨み合う二人といった方がいいのかもしれない。
めっちゃ険悪なムードとオーラがこれでもかと駄々漏れしている。
心配そうに回りの者たちが固唾を飲んで見守っています。
王道の間のあるじである王道ちゃんが、王座よりキッとした表情と物言いで長い長い沈黙の口火を切りました。
「約束通りバイバイだね。邪道ちゃん。最終通告したとおり、これで晴れて出禁だね」
「……」無言。
ツーと一筋の涙。
ぽとりぽとりと無言の涙の雫が、亀甲模様の翡翠のタイルを次から次へと濡らしてゆく。
グスン、グスン……絞り出すような微かな声で。
「……王道だもん!」
パンパン!
「邪道だね! これって……」
「邪道じゃないからあ! わたしの中では、れっきとした王道だもん! そこは譲れ無いからあっ!!」
「ふん、こんなもの」
邪道ちゃんの足元に散乱する羊皮紙の原稿の束……
「もう! 王道ちゃんなんて、プーなんだからあ!!」




