とりあえずアバンから始めてみよう 壹乃拾参
次いくよ!
「ちょっと待ってよ! 心の準備が間に合わないって」
「はい! じっとしててよ!」
「じっとしてるよ!」
「もっと大きくお目目を見開いてえ」
「もう限界マックスだってばさ!」
「まだまだ見開けるわよ!」
「本人が限界マックスって言ってるんだから! 限界マックスなんだよおっ!」
「心の気持ちのお目目がまだまだ見開けるわよ!」
「そんなの知らないってばあっ! 早くポトリとしてよおっ!」
「まだぷくうってなったとこだか、まだまだ育てないとね」
「雫を育てるとかわけわかんないんだけどおっ!」
「はい、はい!」
コン! コン!
「失礼します」
壹礼。
「きみちゃんお茶の準備出来たの?」
ぷるぷる……ぷるぷる……。
「早くその雫をポトリしてよおっ!」
「ダンサーの! ダンサーの! 菊! 菊でございます! いえ。ティーの方は今、みなで踊りの練習を取り止めてダンサー壹同! ダンサー壹同! 総力を結集してたっぷり提供出来ますよう支度中でござい」
ペコリ。
「お茶の準備がまだなら? なんのようかしら? きみちゃん……?」
可愛く目を笑わずに首をかしげながら聞き返しました。
「今タイム中ですよね。王道の間で待つものが痺れを切らしております。もう、時を参っつ重ねておりますもので。倒れるものも続出しておりまして? 壹旦休憩になさるかティータイムになさってはいかがでしょうか?」
「あらそう? もう時を参っつも重ねましたか? いいわ! ティータイムと洒落混みましょう!」
ぷるぷるぷるぷる……。
「早くそのぷるぷるを落としてよおっ!」
「承知致しました。失礼致しましす」
ペコリ。
「ごめーん! さあ、雫ちゃんがもう少しでいい感じになるわよお!」
ぷるぷる……ぷるぷる……。
「早くしてくれ~っ!」




