とりあえずアバン 弍 枝乃拾
いいからいいから
「そこお! 後ろからジメジメしながら変な距離たもたない! みんなで来たのにずっと弍人旅みたいなんだけど?」
「ねえ! やっぱ帰るよ!」
「貧乏神ちゃんなにいってるのよ? ここまで来て? 駄目だよ!」
「ほら! こんなハイカラなとこはやっぱり場違い感半端ないよお……」
「そんなことない」
「あ! わたしも帰るわ!」
「貧乏神ちゃんが弱気な事いうからだよ! このンラッキーちゃんも駄目だよ! 心を強く持つって約束したよね」
「だけど……」
「みんなで帰るけど便あるかなあ?」
「はあ! 疫病神ちゃんがわたしに雑穀ちゃんに会いたいんだけどって、相談してきたのが始まりだったでしょ! 言い出しっぺが何ここへ来てひよってんのよ!」
「そうだけど……わたしたちってさ、何処へいっても嫌われものだから……ここはちょっと場違い感半端ないって……」
「そうだよ!」
「右に同じく!」
「こっちゃ来い! こっちゃ来い! そこのジメジメちゃんたち! とりあえずここまで距離詰めとこうか!」
「裏目ちゃん、後ろからついてきてね」
「分かったよ! はいっ! はいっ! はいっ! みんな行くよ!」
「裏目ちゃん明るくなったね」
「え? 別に変わらないけどな?」
「変わったって!」
「そうかなあ?」
「羨ましいよ」
「はい! はい! はい! 雑穀ちゃんを励ましにいくんでしょ!」
「分かったよ……行くから。押さないでよ」
「疫病神ちゃんがいくんならついてくけど」
「わたしも右に同じく」
「はい! では、雑穀ちゃん励ましツアー再開しま~す!」




