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ロブ・ロイが着ているのは、無敵の服。
右手に持っているのは、圧倒的殺傷力を誇る魔銃イフリート。
カレドニアにもらったナイフすらない私の腕には、赤ん坊ブリギットが抱きかかえられていた。
このブリギットは、テールレス唯一で最強の兵器らしい。
この赤ん坊にどんな強さがあるのか、私は分からない。
(さて、どうするか?)
眼鏡越しからロブ・ロイが、魔銃イフリートで私たちに狙いを定めた。
黒い服を着たロブ・ロイは、銃口を私に向けていた。
「失敗作のゴミ共々、消えろ!」
ロブ・ロイが、魔銃イフリートを撃ってきた。
武器を持たずに、赤ん坊を抱える私は反射的に横に飛んでいた。
三発放たれる銃弾を、かろうじて避けていた。
「さて、どうするか?」
丸腰の私は、走っていた。
赤ん坊を抱きかかえて、銃弾を避けながら走って行く私。
小さなブリギットは、私の腕からスルリと抜けた。
再び宙を浮いたかブリギットは、小さな右手を人差し指を立ててグルグルと回した。
回された指は、少し離れて回っていた鉄の鎖を私の目の前に一瞬でワープさせた。
「これは、相棒」
一瞬戸惑ったが、私は手袋なしで鎖を掴む。
やはり、とても熱い鎖だ。だけどこの熱さが、今の私には心地よく感じられた。
戻った重く熱い鎖は、私に手によく馴染む。
焔の鎖の熱さを感じながら、私は急ブレーキで足を止めた。
前を振り向き、ロブ・ロイに向き合った。
「お前だけは、絶対に殺す!」
鎖をグルグルと振り回して、ロブ・ロイに対峙した。
再びロブ・ロイは、魔銃イフリートを構えて放つ。
あの銃は、私の鎖を砕く力があった。アルゴンキン戦で、既に実戦済みだ。
イフリートの銃弾を、焔の鎖で砕いた。
そのまま突き抜ける銃弾を、私は紙一重で交わした。
鎖が二本になり、私はロブ・ロイを睨む。
短い方の鎖を、ロブ・ロイに向けて投げつけた私。
短い鎖が、ロブ・ロイの足元に届いた。
「繋がれ焔の鎖よ!『チェーンオブフレア』!」
私の声に呼応して、私の持っている鎖から炎が程走った。
赤い火花を散らして向かうのは、ロブ・ロイに投げた短い鎖。
私の復讐の炎が、落ちている鎖に向かって赤い線が繋がった。
そして鎖が繋がると、私の炎がロブ・ロイの足元に辿り着く。
鎖に届いた瞬間に、彼を激しく燃やしていた。
圧倒的な炎に包まれた、ロブ・ロイ。
アルゴンキンと同じ、炎の柱がロブ・ロイを包み込んだ。
だか、その炎の中で高笑いがした。
「ふふふっ、そうか。焔の鎖は、やはり強いな」
「まさか」
「そうだ、私には何も効かない!この服がある限り」
高笑いをしたロブ・ロイは、炎の中で仁王立ち。
しばらくして、炎は消えた。消えた炎の中から、無傷のロブ・ロイが立っていた。




