僕はいいから
僕はいいから
僕の事はいいから
どうか
とは言えないな
言えなかったし
これから先も言える気は
今のところないな
幾ら誤魔化そうとしても
一皮めくれば
僕が一番大切にしているのは
僕自身なんだって
たやすく露呈してしまう
愛を知らない
憐れな人間
そう嘆くのも
愛されたい 愛したいと
願うのも
考えれば考えるほど
傷付かない
を念頭に置いて生きてきた
そんな自分への
言い訳や正当化にしか
見えなくなってくる
僕はいいから
そもそも
現実であまり使える事もないし
使える場面には
できるだけ遭遇したくないけど
いつかは言えるような日がくるのかな
こんな僕でも
こんな考えをしているうちは
なんでも自分中心でいるうちは
どうひっくり返ったって無理か
万が一運命的な出会いって奇跡が起きたとしても
多分僕じゃ
そこからそこまでの関係性を
築き上げてはいけないだろうし
自信もない
傷付かない事を一番に
自分を守る事以外を考えられなかった
なんかもう
色々手放してしまえば
心から言えるようになるのかな
みんな捨ててしまえば
でもそんな投げやりになってじゃ
僕はいいからじゃなくて
僕はもういいからになってしまって
意味合いも全然違ってきてしまうしな