無は矛盾のむ
無は無じゃないと
ふと思う
無の想像をしてみれば
そこにあるのは
黒色の
のっぺらぼうの平面上
無じゃない
それは無じゃなくて
黒色の
のっぺらぼうの平面上
無は何も無い ことなのに
僕らは無を作れない
無と書けば無があり
無を想像すれば黒があり
無を見ようとすれば
世界があった
無を有耶無耶に
違う
有耶有耶なのだ
無なのに有って
有尽蔵な
無の有が
平面上ののっぺらぼう
あぁ、これだから
無は矛盾のむ
無は有のむ
無を想像すればするほどに
有の有の最大限
無の有の
有限の世界の無限の存在
無限の世界の有限の存在




