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転生したら乙ゲーのモブでした  作者: おかる
婚約編
74/80

お家に到着しました

「お兄様。本日はヘリオス皇太子様とお会いになられたのですよね?どのような方でしたか?」


ふと、思い立ってお兄様に聞いてみたけど・・・速攻で後悔しました。

馬車に乗ってすぐの時は不機嫌だったけれど、屋敷に到着する頃にはご機嫌が直っていたのに。

どうやらヘリオス皇太子の話題はお兄様には地雷のようです。

お兄様の不機嫌さにリリウム様と私は困り果ててしまいます。

するとお兄様の代わりにラジェル様が答えてくれました。


「ヘリオス皇太子はとても気さくな方ですよ(ちょっと脳筋気味だけど・・・)」


ん?いま最後に何か言った?

お兄様には聞こえていたみたいで、なんとも言えないような表情になってしまってます。

・・・まぁいいか。気にしないようにした方がよさそうだし。


「まぁ。気さくな方なのですね。では、お話しも盛り上がったのではございませんか?」


リリウム様が微妙な空気に耐え切れずにラジェル様へと質問をしましたが逆効果だったようで、お兄様のご機嫌は下降の一途を辿っています。

おぉぅ・・・お兄様・・・リリウム様の顔色が悪くなってきてますが、気づいてますかね?

そして、お兄様は王宮でのことをお話ししたくなさそうです。

やっぱり、お兄様に代わって答えてくれたのはラジェル様です。


「そうだね。ある意味盛り上がったと思うよ」


ちょっと苦笑気味なのは何故でしょう?

聞きたいような、聞きたくないような・・・


「ある意味・・・ですか?」


リリウム様マジ勇者!

お兄様の不機嫌さを物ともせずにグイグイ聞きにいってますね!


「そう。リリウムやマリア嬢は温室で王妃様やルピリア様たちとお茶会だったでしょう?私とサリエル殿は馬車を降りたあと、騎士団の訓練場へ案内されたんだよ」


苦笑気味にラジェル様は答えてくれましたが・・・何故に騎士団の訓練場へ?

私とリリウム様が『訳が分からない』とばかりに首を傾げていると


「ヘリオス皇太子がサリエル殿との手合わせをご希望されたからですよ」

と教えてくれました。

手合わせ・・・何故お兄様との手合わせを希望されたのでしょうか?


「サリエル殿はロベリア様が学園在学中に勝った唯一の学生でしたからね。ずっと気になっていたのでしょう。それこそ、サリエル殿が年下でなければルピリア様の婚約者になっていたかもしれませんからね」


ルピリア様がお義姉様になる・・・イヤすぎる!!

万が一にも、ルピリア様とお兄様が婚約なんて話しが出てたらお父様が激怒しそうですね。

マリエルがいるとはいえ、お兄様がお父様の跡を継ぐために色々なことを頑張ってきていましたから。

お兄様の強さは、お兄様の努力の賜物ですからね。


「ラジェル様。お兄様とヘリオス皇太子様と2時間近くも手合わせをしていらしたのですか?」


「いいえ。ヘリオス皇太子との手合わせはすぐに終了しましたよ」


「では、なぜ2時間近くも騎士団の訓練場にいたのですか?」


「ヘリオス皇太子だけではなく、希望した騎士団員とも手合わせをしていたからですよ」


ラジェル様?にこやかに仰っていますが、お兄様には怪我をした様子もないので、お兄様はヘリオス皇太子様と現役騎士団員に勝ったということでしょうか?もしヘリオス皇太子様が怪我をしていたら・・・外交問題になってしまうのでは!?

その事に思い至った私の頬が引き攣りました。


「陛下とボーナイト騎士団長が許可されたからですよ。万が一ヘリオス皇太子が怪我をしても、手合わせを希望したのはヘリオス皇太子自身ですし、許可を出したのは陛下です。サリエル殿には何も責任はありません。サリエル殿はむしろ迷惑をかけられた被害者ですよ」


爽やかな笑顔で言い切るラジェル様。・・・陛下やヘリオス皇太子に何か思うことでもあったのでしょうか?

うぅむ・・・気になる。


「お兄様。それではサリエル様はヘリオス皇太子様と現役の騎士団員に手合わせで勝ったということですか?」


「そうだよ。ヘリオス皇太子との手合わせは、ボーナイト騎士団長のご子息のライアン殿との決闘並みの速さで決着がついていたよ」


えっ!?あの時の決闘並みの速さって・・・瞬殺したってこと!?

流石お兄様!他国の皇太子様にも手加減なしとは。


「しかし陛下も困った方ですね。いくら学園の騎士科主席とはいえ、現役騎士団員とも手合わせさせるなんて」


「・・・リリウム。確かに陛下は困った方だけど、ちゃんと報いは受けていると思うよ?」


「ラジェル様?それは一体どういうことでしょう?」


お兄様も訳が分からないといった表情です。

もちろん私とリリウム様も。


「サリエル殿とヘリオス皇太子が手合わせを始める直前に陛下が訓練場に来ていたんですよ」


「陛下がですか?」


「はい。サリエル殿と騎士団員との手合わせが終わるまで、柱の影からこっそりと覗いていました」


一国の国王が覗き見・・・その事実になんとなくモヤっとしたものを感じたのは私だけではないでしょう。

お兄様もリリウム様も、そしてそれを見てしまっていたラジェル様もナンともいえない表情でしたから。


「サリエル殿の手合わせを見ていた陛下は遠目からでも分かる位に顔色が悪かったし、公務を放り出して見に来ていたのか、陛下の真後ろにはとっても良い笑顔の宰相がいたよ」


顔色が悪い陛下と、とっても良い笑顔の宰相様・・・

きっと陛下は宰相様にこってりと絞られているのでしょう。

お兄様もそう思い至ったようで、下降していたご機嫌がもどりました。

良かった良かった(笑)

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