表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら乙ゲーのモブでした  作者: おかる
婚約編
61/80

子供たち+αのお茶会

若干のドタバタがあった一週間が過ぎました。

本日はフローライト辺境伯家とサフィール侯爵家の子供たちだけのお茶会です。

・・・まぁ。予想通り、リリウム様お一人で帰す訳も無くジェリク様もいますが(笑)

あ。ちなみにお母様はサフィール侯爵夫人と観劇に行きました。

各家のラスボス(笑)の二人が仲良く出来そうで一安心ですね。

お父様と侯爵様は揃って、王宮へ婚約の報告に行ってます。


今日はポカポカ陽気なので、庭園にてお茶会です。

両親たちがいないので、双子姉妹のイリス様とシンディ様がリラックスしています。

イリス様たちが仰るには、普段はお母様であるマグリア夫人が目を光らせてのマナー講座となってしまってお茶を楽しむどころではないとのこと。

・・・わかる!わかるよ!!うちのお母様も同じだったもの!

しかもお二人の場合は、リリウム様という完璧令嬢がお姉様ということもあり、リリウム様が出来るのだから二人も出来る!とばかりにビシバシ指導されているらしい。

あ。ちなみにお兄様とマリエルは私ほど厳しく指導されてなかったよ?

お兄様とマリエルには、剣術や武術の訓練があるからね。

お呼ばれしても大丈夫なようにとお母様のマナー講座を受けてます。


お茶会が始まってしばらくすると、話題は私とラジェル様のことになります。

特にリリウム様とジェリク様が、先週の晩餐会のあった日のことを聞きたがっています。

・・・まぁ。リリウム様は分かるよ?王宮に一時避難していなければ同席できたわけだし。

わざわざ学園で誰と婚約したのか聞かなくても良かったわけだから。


「マリア様。先日のフローライト家での晩餐会では、イリスとシンディはご迷惑をおかけしませんでしたか?」


「大丈夫です。それよりも私のお母様がご迷惑をおかけしてしまって申し訳なく思っております」


「?・・・一体なにがあったのですか?」


やっぱソコ気になるよね~リリウム様とジェリク様以外はシレ~っと視線を逸らしてますよ。

・・・私が説明するの?ちょっと恥ずかしいんだけどなぁ。


「あの・・・お母様がお父様の態度にほんの少しお怒りになって・・・イリス様とシンディ様には怖い思いをさせてしまいましたの・・・」


うぅ・・・みんな(リリウム様ジェリク様を除く)の視線が・・・

【アレがほんの少しの怒りか?】と言ってます。

けど、それ以外にどう言えと!?


「まぁ。そうでしたの。でも、私のお父様もジェリク様との婚約を打診されたときは反対されていましたわ。何度も本当にいいのかと聞かれてちょっと鬱陶しかったのを覚えてます」


【鬱陶しかった】って(笑)齢5歳の子供がそう感じるって、どんだけだったんだ?

ちょっと気になる。今度ラジェル様に聞いてみようっと。


「マリア嬢。父親という生き物は、娘に相手が出来るのを嬉しく思う反面、悔しくて寂しいと思うものだ。私の父上もルピリア姉上がヘリオス義兄様と婚約したときはひどかったよ・・・」


当時のことを思い出したジェリク様がウンザリとしてしまってます。

ラジェル様はルピリア様と同い年で、学年も一緒だったからその時のことをよく知っているはず。

これも一緒に聞いてみよう。教えてくれるかな?


「まぁ。陛下も侯爵様もお父様と同じなのですね。リリウム様とルピリア様の時にマグリア夫人と王妃様はどうさました?」


「父上を別室に問答無用で連行していった」

「お父様を別室に連れて行かれました」


お二人は同時に、表現は異なるけど同じ内容を口にしました。

それを聞いたお兄様とマリエル、双子姉妹に私も唖然としてしまいました。

いつの世も父親というのは、娘を嫁に出したくないものなのだろうか?

・・・まぁ。適齢期を過ぎると逆に早く相手を見つけろと言われるのですが(前世はそうでした)


「まぁ。国王だろうが、侯爵だろうが、辺境伯だろうが娘をもつただの父親だったということだろう。相手が誰であれ不機嫌になるのは仕方がない」


ジェリク様、たしかにそうかもしれませんが、そんなズバッと・・・

なんとも言えない雰囲気になってしまい、ちょっぴり気まずい。

そんな空気を読み取ったラジェル様から助け舟が!(笑)

グッジョブ!ラジェル様!!


「マリア嬢。今日は天気も良いですし、少し我が家の庭園を案内したいのですがいかがですか?」


「はい。ありがとうございます。サリエルお兄様。行ってまいります」


「あぁ。行っておいで。ラジェル殿マリアを頼みます」


「えぇ。では参りましょう」


ラジェル様にエスコートされてサフィール侯爵家の庭園散策に出発しました。

私とラジェル様の姿が見えなくなると、残された面々は学園であったアレコレの話しを始めました。

私が先輩に呼び出されたことを知らなかったお兄様が絶対零度の微笑みを浮かべてマリエル以外の面子を怯えさせたのを知ったのは屋敷に帰ってからでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ