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転生したら乙ゲーのモブでした  作者: おかる
婚約編
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えっ!?いきなりですか?

サフィール侯爵夫妻と双子の妹君をお父様とお母様がサロンへと案内して来ました。

ふぉぉぉ~本当に双子だぁ~珍しいな。

リリウム様からは妹がいるって聞いてはいたけど、双子とは聞いてなかったからな~

私が双子の妹君に気をとられている間に、お兄様がサフィール侯爵へと挨拶をしていました。


「初めましてだね。ゼフィラス・サフィールだ。ラジェルとリリウム、それに今日一緒に招待頂いた双子のイリスとシンディの父だ」


「お初にお目にかかります。ギルフォード・フローライトの長男でサリエルです。いつも妹がラジェル殿にお世話になっております」


ほうほう。妹君はイリス様とシンディ様ですね。

なぜかお二人はワクワクした瞳で私を見てますが・・・一体なんでしょう?

初めてお会いしますよね?サフィール侯爵家でのお茶会に招待されてもイリス様とシンディ様は同席していなかったですからね。


「サフィール侯爵様。お久しぶりでございます。王宮の新年祝賀会以来ですね。リリウム様が王宮に滞在しておりますので、本日ご一緒できないのが残念ですわ」


「おぉ。マリア嬢。久しぶりだね。リリウムの安全を考えるなら仕方がないよ」


侯爵様は苦笑されてますね。

まぁ一時避難ですからね・・・リリウム様もジェリク様も王宮でラブラブ生活を今のうちに満喫しておいて下さい。リリウム様がお家に帰られたら、今までと同じような生活が学園卒業まで続くんですから(笑)


「「マリア様初めまして」」

「ゼフィラス・サフィールの次女イリス・サフィールです」

「同じくゼフィラス・サフィールの三女シンディ・サフィールです」

「「いつもお兄様とお姉さまがお世話になってます」」


「イリス様、シンディ様。初めまして。ギルフォード・フローライトの長女マリア・フローライトです。今日はお越し頂きありがとうございます」


お互いの家族(リリウム様以外)の挨拶が終わったので、晩餐までの間サロンでお茶会です。

そういえば、イリス様とシンディ様はマリエルと同い年なのですね~

マリエルは双子の妹君を興味津々といった眼差しでみていますが、お二人は私とラジェル様を興味津々の眼差しで見てます。


「ラジェルお兄様。お兄様はいつマリアお義姉様に一目惚れされたのですか?」


うわぁ~リアクションに困る質問をイリス様が繰り出してきましたね。

イリス様に負けじとシンディ様も質問を繰り出してきました。・・・私に。


「マリアお義姉様はラジェルお兄様のどこに惹かれたのですか?」


っていうかお二人とも『マリアお義姉様』って・・・

私はまだ義姉ではないですよ?少なくとも学園卒業までは婚約者でしかないのですが?


「イリス、シンディ。マリア嬢が困っているよ」


『シンディ。アノお兄様が令嬢を庇ってますわよ』

『えぇ。明日は雨・・・いや雪が降るかもしれませんわよイリス』


・・・言いたい放題ですね。周りに聞こえないように小声でお二人は話してますが、ばっちり聞こえてしまってますよ?

そしてマリエルまで私とラジェル様の事を興味津々な眼差しで見てきました。

マリエル・・・男の子なのに恋話好きなの!?イリス様シンディ様と一緒になってグイグイ来そうなので、お姉さまちょっぴり腰が引けてしまったよ。

そんなやり取りを微笑ましい眼差しで見守るサフィール侯爵夫妻とお母様とお兄様。

若干悔しそうに見ているお父様。

お父様はまだ納得していないのですか?



お父様の様子に気づいたお母様のオーラが若干ですが黒くなった?

免疫のないイリス様とシンディ様がピルピル震えてます。

そんな二人に気づいたマリエルが妹君たちを庭へと誘います。


「イリス嬢、シンディ嬢。庭園をご案内したいのですが、よろしいでしょうか?」


紳士!マリエル超紳士!!

ちょっとイリス様とシンディ様の頬が赤いのは見なかったことにしよう。


「「はい。マリエル様、ご案内いただけますか?」」


するとお兄様が逃亡を図ります。

マリエルと一緒に庭を案内すると言い出しました。


「マリエル。私も一緒に案内しよう」


「兄上。よろしいのですか?」


「もちろんだよ。ではイリス嬢。お手をどうぞ」


「ありがとうございます。サリエル様」


「ではシンディ嬢。お手をどうぞ」


「ありがとうございます。マリエル様」


そう言ってフローライト家の兄弟は双子の妹君をお母様の黒オーラから助け出しました。

これはしばらく戻って来ないだろうなぁ・・・

ラジェル様はともかく、サフィール侯爵夫妻は大丈夫なのかしら?

ちらっと見てみると、平然としているお二人。

・・・流石はラジェル様のご両親。動じないなぁ~

ちょっとお父様の顔色が悪くなったのは気のせいだよね?



気まずい雰囲気になった原因であるお母様はどこ吹く風とばかりに今日、サフィール侯爵一家(リリウム様除く)を晩餐に招待した理由を話し始めました。


「本日サフィール侯爵ご夫妻、ラジェル様をご招待したのは、先日ギルフォードから問い合わせの書簡をお送りした件でのお返事についてです」


えっ!?いきなりその話しですか!?

まぁ。お返事を長引かせてもラジェル様に悪いし。

ちらりとラジェル様に視線を向けると、嬉しそうに私を見てます。

うぅ・・・顔が熱くなるのを感じるよ~


「先日、サリエル殿から招待状を頂いた際にギルフォード殿が王都に来ると聞きましたので、なんとなくですが書簡の返事ではないかと考えていました」


そうだよね~お父様が王都に来るってことは、よっぽどのことだもんね~

断るなら書簡で済むけど、婚約するとなると王家への報告が必要になるからお互いの家の当主が揃って報告しなきゃならないものね~

しかし・・・お父様の顔色がまだ悪いままでお話しを進めるのでしょうか?

儚げな見た目に反して、お母様も容赦ないですね・・・

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