どうしたら良いですか?
お兄様の衝撃告白に私の頭の中は真っ白になりました・・・
「えっと・・・お兄様?今なんと仰いました?」
「だからね。マリアの婚約者候補はサフィール侯爵子息ラジェル殿だよ」
そうか、聞き間違いじゃなかったのか・・・orz
王宮の夜会で初めてお会いしてから1年も経っていないのに、なぜいきなり婚約者候補にって話しになるのだろう?
若干遠い目をした私は悪くないはず。
「父上との話し合いは、陛下たちの前でも言った通りマリアとマリエルの婚約者候補についてだったんだよ。あの時の父上は物凄く落ち込んでいたよ。まるでこの世の終わりみたいにね」
お兄様・・・微笑が黒いですわよ?
お父様はそんなにウザかったのですね・・・
でも、お父様のウザさ加減よりも、なぜラジェル様が私の婚約者候補になったのかがきになりますよ?
「ラジェル殿は、8年前からずっとマリア一筋だったって知ってた?」
「え?8年前って私まだ5歳ですが・・・それにラジェル様にお会いしたのは王宮での夜会が初めてですよ?」
「ジェリク王子の婚約者を探すためのお茶会にマリアも参加しただろう?・・・倒れて途中で父上と母上が速攻で連れて帰ってきたけど」
・・・あ~そんなこともあったかも。確かリリウム様とジェリク様が一緒にいる所を見て前世の記憶を思い出したんだっけ。
でも、そこにはラジェル様居なかったよね?どこで私を見かけたんだろう?
不思議そうな顔をしているのに気づいたお兄様は苦笑しながら教えてくれました。
「実はね、そのお茶会に参加しているマリアに一目惚れしたんだって。ルピリア様がラジェル殿を強引にお茶会の覗き見に同行させたんだって。サフィール侯爵が新年祝賀会で父上にグチを溢したようだよ」
・・・ルピリア様は一体なにをしているのでしょう?サフィール侯爵様もラジェル様もルピリア様にそんな昔から振り回されていたんですね(涙)
「それに、リリウム嬢がジェリク王子の婚約者に決定してすぐ位に、サフィール侯爵家からマリア宛に縁談の申し入れがあったし」
「え?それは初耳なのですが?」
「それは、マリアが『自分にはまだ早いと思うの』って言って縁談を断るように父上にお願いしていただろう?だから父上はどの家から縁談が来ていたかマリアには伝えずに全て断っていたんだよ。それも知らなかった?」
あ~確かにそんなことをお父様に言ったかも・・・
でも、そうか。縁談が来ているって言われたのはその時一回きりだったからなぁ。
その後、全く縁談について言われなかったのはお父様が全て断ってくれていたからか。
「知りませんでした・・・確かにお父様に縁談をお断りしてくれるようにお願いした記憶はあります。まさかその後もずっとお断りしているとは思いませんでした」
「最近はマリア宛の縁談申し入れが減ってきているから、母上が父上にそろそろ断るのを止めないとマリアが嫁き遅れると事ある毎に注意されていたみたいだよ」
注意・・・ねぇ。お兄様?優しい表現ですが、恐らくはそんな生易しいものではないと思いますよ?祝賀会からの帰りの馬車でのお母様はとっても怖かったですからね?
「ラジェル殿をマリアの婚約者に迎えることは父上も母上も僕も賛成なんだけど。マリアがどう思ってるのかを確かめたいんだ。これまでのマリアのラジェル殿に対する態度を見ている限りでは、マリアもラジェル殿の婚約者になるのはイヤじゃないだろう?」
うぅ・・・イタイところをついてくるなぁ~(汗)
確かにイヤじゃない。ラジェル様以外の方が婚約者候補になったと言われるのはちょっと・・・
なにより、ラジェル様とこれからもお会いできるのが嬉しい。
ただ、友人として寄せる好意なのか、異性として寄せる好意なのかが、自分でも分からないんだよなぁ・・・
自慢じゃないけど、前世の彼氏は何となく気づいたら付き合っていたか、相手から告白されて付き合い始めたかのどちらかで、自分から告白したりとかはなかったし、何よりも妹最優先だったから自分の気持ちと向き合うことがなかったんだよなぁ・・・
「イヤではないです・・・ただ、ラジェル様のことをどう思っているのか自分でも分からないのです・・・それなのにいきなり婚約者候補になったと言われましてもどうすれば良いのか・・・」
「じゃあ。マリアはラジェル殿以外の男性と婚約しても大丈夫ってこと?そうじゃないだろう?」
「はい・・・ただあまりにもお話しが急すぎて、気持ちが追いつかないといいますか・・・お兄様・・・私は一体どうしたら良いのでしょうか?」




