新年祝賀会 その後
ようやく祝賀会から開放されました(嬉)
祝賀会からの開放=女子会(?)からの開放ですよ!!
未だに真っ黒い笑みを浮かべるお父様を促して、陛下方にお暇のご挨拶に向かいます。
・・・というかお母様?そろそろお父様をお諫めして下さいませんか?
正直、怖いです(泣)
陛下方にご挨拶して、馬車乗り場でラジェル様ともお別れです。
「ラジェル様。本日はエスコートして頂きありがとうございました」
「マリア嬢。こちらこそありがとうございました。またお会いしましょう」
社交辞令だよね?
とってもイイ笑顔ですが社交辞令で良いんですよね?
「・・・えぇ。またお会いいたしましょう」
私はそう答えるのに精一杯です。
何故って?となりのお父様が未だに真っ黒い笑みを浮かべているからですが。なにか?
ラジェル様は私たちが馬車に乗り込むのを見届けてから、サフィール侯爵達のところへ一旦お戻りになるそうです。
疲れた・・・そしてそろそろお母様がキレそうだなぁ~
馬車が走り出してすぐ、お母様がお父様へ雷を落としました。
「あなた?そろそろその真っ黒い笑みを引っ込めていただけませんこと?」
ひぇぇっ!お母様からは真っ黒いオーラが出てますよ!?
あっ!お父様の顔色が青くなった・・・
お父様も程々ってことをそろそろ覚えてくれないかなぁ~
お母様のお説教が始まって、お父様は私に縋るような視線をよこすけど、ご自分で蒔いた種なので、ご自分で刈り取ってくださいね?
お父様の真っ黒い笑みで、プルプルと震えてしまったので一種の意趣返しです(笑)
お母様のお説教は屋敷に到着するまで続きました。
屋敷に到着して、馬車から降りるころには、お父様はゲッソリとしてしまってます。
・・・騎士団長をシメる発言は、お母様にチクるのはやめておいてあげようと思った。
屋敷ではお兄様が起きて待っていました。
マリエルはやっぱり睡魔に勝てず、すでに夢の中だそうです。
マリエルの天使の笑顔で、この精神的な疲れを取りたかった・・・残念。
「サリエル。今帰った。留守中なにもなかったか?」
「お帰りなさい。父上、母上、マリア。留守中は何もなかったですよ。それより、父上はなにやら随分とお疲れのようですが・・・」
「サリエル・・・明日、私の執務室へ。そこで話しがある」
「?わかりました。明日の朝食後でよろしいですか?」
「あぁ。その時に詳しく話す」
お父様?一体なにをお兄様にお話しするのでしょうか?
まさか、騎士団長とライアン様に関する事でしょうか?
お父様が、騎士団長をシメるのは止めませんが、ライアン様は明らかなとばっちりですよね?
再度の女子会(?)も怖いけど、それよりも新学期が来ることが怖い・・・
ライアン様がエリカ嬢に攻略されれば何の問題もないんだけどなぁ~
そしたら、女子会(?)だけ我慢すれば良いだけなんだけどなぁ・・・
こうして私の初王宮新年祝賀会は怖い思いをしただけでした。




