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転生したら乙ゲーのモブでした  作者: おかる
冬季休暇編
35/80

新年祝賀会 その1

なかなかにきつかった女子会(?)が終了し、現在は王宮の大ホールで新年祝賀会の真っ最中です。

・・・周囲からの視線がイタイなぁ~

現在の私の状況はといえば・・・


隣に笑顔のラジェル様

向かいには王太子様にエスコートされたルピリア様

その両脇にはジェリク様にエスコートされたリリウム様とアラン様にエスコートされたロベリア様

というね・・・王族の兄弟とその婚約者というラインナップ。


私たちを遠巻きに見ている貴族が多いこと!

お年頃の貴族令嬢たちはラジェル様に話しかけたいけど、ルピリア様たちが壁になっていて声をかけられないという状況。

両親に助けを求めたいけど、何故か国王陛下と王妃様に足止めを喰らっているという・・・


もぅ泣きそうだよ~泣かないけど・・・というより泣けないが正しいか・・・

ダンスが始まるのか、壇上にいた陛下と王妃様がホールへと降りてきて最初の曲を踊る。

すると、王族兄弟とその婚約者もダンスの輪へと向かう。

王族とその婚約者のダンスが終わると、続々と貴族たちがダンスを始める。

いやぁ~な予感がする・・・


「マリア嬢。一曲お相手願えますか?」


やっぱり~嫌な予感ほど良くあたる・・・

うぅ・・・周りのご令嬢からの視線が・・・

そして王族兄弟はなぜそんな期待に満ち満ちた眼差しで見ているのです?

リリウム様とアラン様はなんというか・・・『諦めが肝心だよ?』と言いたげな・・・

冬期休暇明けに何も起こりませんようにと祈りつつラジェル様の手をとります。


「よろしくお願いいたします」


王族姉妹の『きゃぁぁぁぁ』という黄色い声は聞かなかったことにしよう・・・

両親に至っては、お父様は何だか泣きそうなお顔です。

お母様はキラキラスマイルです。

・・・両親の反応の温度差が半端無いな。

陛下と王妃様はというと、王族姉妹の黄色い声が聞こえたのか、眉根を寄せてますねぇ~

後でお仕置きとかないと良いですね。

王族兄弟は、姉妹の反応に対して婚約者に謝ってますよ・・・

ルピリア様とロベリア様の暴走を抑えられなかったからですかね・・・

一際強い視線を感じたので、そちらに視線を向けると勲章をいっぱい付けた礼装の軍服を着ている方が。

私の視線の先に気づいたのか、ラジェル様がその方がどなたなのかを教えてくれました。


「あの方はファルコ・ボーナイト伯爵。現騎士団長ですよ。マリア嬢たちと同じ学年の騎士科にご子息のライアン殿が在籍しているはずです」


「ライアン様のお父上なのですね」


・・・なんかめっちゃ見られているなぁ~というか・・・視線で人が殺せそうだよ~

一応笑顔なんだけど、目が笑っていない?


視線の理由がわからない私は取り合えずラジェル様とダンスをします。

一曲どころか3曲連続って・・・本当に勘弁してください。

曲数が増えるごとにボーナイト騎士団長の視線がきつくなってきてるよぉ~

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