表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら乙ゲーのモブでした  作者: おかる
2学期編
23/80

犯人が判明しました

犯人探しが始まって、早一週間が過ぎました。

驚いたことに、お兄様の犯人探しに同じクラスにいたジェリク様とアラン様の兄上様方が巻き込まれていました(汗)

・・・ジェリク様の兄上様ってこの国の第一王子なのになぁ

アラン様の兄上様は面白がって参加していたみたいですが・・・

っていうか、ジェリク様の兄上様が巻き込まれたって事は、当然陛下や王妃様にもこのことが伝わっているわけで・・・

合わせてロベリア様経由でルピリア様へも報告のお手紙が・・・

大事になりすぎているから、遠い目をした私は悪くない・・・


まぁ、大事になったからこそ一週間で犯人が見つかったわけですがね。

今、その『犯人』は謹慎中です。

先生方も処罰について意見が分かれているようです。

4年生の先輩令嬢なのですが、成績も悪くないし何よりお父様が財務大臣をされているそう。

そのため、『退学させるべきだ』という先生と『一ヶ月の自宅謹慎』という先生方で意見が割れてしまっているみたいです。

ちなみに、先生方はお兄様に巻き込まれて第一王子のアストル様が犯人探しに加わっていたことを知りません。

知っていたら即退学で意見は一致していたでしょう。


先輩令嬢は、ラジェル様の婚約者候補筆頭といわれていた方です。

サフィール侯爵は令嬢のお家からの縁談はお断りしたそうですが、その方の父上様が令嬢に断られたことを伝えていなかったため、ラジェル様の婚約者だと思い込んでいたみたいです。

そんな中、私が王宮の夜会に出席した上に、ラジェル様が学園に訪れた際に、自分ではなく後輩である私を呼んだことに怒ったようです。

新学期初日に学園に蔓延していた噂もあり、自分が婚約者だと思い込んでいた先輩は私がラジェル様を奪ったと思い、私を排除しようと考えた末に階段から落とそうと思ったとお兄様に教えてもらいました。


・・・思い込みって怖いね~

エリカ嬢も、私とお兄様の事を勘違いしていたし。

何だか残念な思考の持ち主が多いなぁ~



犯人が見つかってから二週間後に、先輩令嬢の処分が決まりました。

先輩令嬢は、学園の風紀を乱し、生徒としてまた貴族令嬢としてふさわしくない行いをしたとして退学になりました。

どうやら、陛下が令嬢の父上様に圧力をかけたみたいです。

娘可愛さに、縁談が断られたことを告げずにいたために起こったことです。

『アノ』辺境伯の令嬢を害そうとしたと、陛下と王妃様のお怒りは凄まじく、一時は令嬢の父上様を罷免して貴族籍と領地の剥奪も考えられたそうです。

そこまでされると、私が気まずいというか・・・申し訳なさが半端ないので令嬢の処罰のみで終わらせてもらえるように、ジェリク様とアストル様に口添えしてもらいました。



ってか『アノ』辺境伯ってお父様は一体なにをしたのでしょうか?

陛下と王妃様が学園に在籍していた時に両親も在籍していたわけで・・・

陛下たちが学園在学中に一体何があったのか、気になってしまいました。

お父様とお母様に聞いたら教えてくれるかな?

もちろん、両親にはお兄様から報告済みです。

伯父様であるエメリア侯爵も、お母様から報告のお手紙が行ったようでお仕事がお休みの日に屋敷に訪れてます。

外務大臣を務める伯父様は忙しいはずなのになぁ~

しかも、ジョージ様の婚約者である、従妹のソニアから私が入学してからの出来事を教えられたらしく、屋敷に訪れるたびに詳細を教えろと詰め寄ってくる始末・・・

なんというか・・・暇なの?伯父様・・・

入学してからの出来事を思い出すと、私の精神は常に満身創痍なので今度反撃してみようと思った私は悪くないはず。

陛下や王妃様に聞けない、両親が学園在学中の詳細を教えてと詰め寄ってみましょう(笑)

先生方も、両親も教えてくれないのですからね。

先生方に聞いても、顔面蒼白でただ首を横に振るだけ。

両親は目が笑っていない怖い笑顔で無言を貫いてますからね。


とりあえず、騒動は治まったので私の学園生活は平穏(?)なものに戻りました。

が・・・先日図書室の窓から見てしまったライアン様とエリカ嬢のツーショットに嫌な予感がしてしまったのは気のせいでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ