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転生したら乙ゲーのモブでした  作者: おかる
2学期編
19/80

休暇明けの学園で

ラジェル様との事や、リリウム様が転生者と発覚した衝撃の長期休暇が終わりました。

色々ありすぎて全然休暇になっていませんでした(泣)


学園に登校すると、既に王宮での夜会の事が噂になっていました。

ナゼダ?生徒で参加していたのは、王族の婚約者であるリリウム様とアラン様のみ・・・

夜会に参加した貴族が自分の子供たちに話した?

いつもより視線が・・・同級生のみならず先輩たちまで・・・

やめてよ~もういいよ~(涙)

一体いつになったら注目されなくなるんだろうなぁ~

男子生徒からは興味本位な視線が、女子生徒それも先輩からは敵意に満ちた視線が・・・

ヒソヒソと聞こえてくるのは


『あの子がラジェル様の・・・?』


『何でサリエル様にエスコートされてるのにラジェル様にまで?』


『一年生なのに王宮の夜会に参加したんですって』


などの話しばかり。

やっぱりか~・・・夜会に参加しただけならここまで噂にならなかったのになぁ~。

夜会後にリリウム様たちも一緒だったとはいえ、ラジェル様と会っていたのがマズかったかぁ~


気づくとエスコートしてくれているお兄様の機嫌がめっちゃ悪い・・・

何でまわりの人は気づかないんだろう?

隣にいる私はすっごく居心地が悪い・・・というか逃げたい・・・


クラスに到着しても相変わらずの視線の集中砲火だし・・・

いつものように自分の席に着くと深い溜息が出ました。

もう帰りたい~そっとしといて~(泣)


リリウム様が気遣わしげに見てます。ジェリク様とアラン様もです。

夜会でのことを実際に知っている人物が一堂に集まっているので気まずい。


「マリア様おはようございます。・・・あの大丈夫ですか?」


「おはようございますリリウム様。・・・正直ツライですが、仕方がないかと・・・」


「・・・兄のことですね。まさか父があの様な場所でお話しをされるとは思いもしなかったので・・・申し訳ありません」


「いいえ。リリウム様が謝ることはございませんわ」


すると珍しくジェリク様とアラン様も話しに加わってきます。

しかも何故か申し訳なさそうな雰囲気です。

お2人は直接関係が無いといえば無い。


「マリア嬢・・・言いづらいんだが・・・ラジェル殿との事は、国内の貴族令嬢のほとんどが知っている」


「えっ!?ジェリク様それは一体どういうことなのでしょうか?」


「あの夜会に参加していない貴族夫人たちが参加した貴族夫人たちからサロンで聞いたらしいんだ・・・それとお茶会などでも話題になっているみたいだ」


絶句している私をよそに、今度はアラン様が更に衝撃発言をしました。


「それに国内だけじゃなくて、隣国のオーリカル帝国の皇太子妃も知っているんだ」


「えぇっ!?アラン様。何故オーリカル皇太子妃が知っているのですか!?あの夜会にはいらっしゃいませんでしたよね?」


「ルピリア第1王女がオーリカル皇太子に嫁いだことは知ってる?」


ルピリア第1王女ってジェリク様のお姉さまで、昨年学園を卒業してすぐに嫁いでいかれたはず・・・

当時は領地にいたから詳しくは知らないけど(笑)

とりあえず嫁いだことは知っているから頷いておく。


「それでロベリアが姉であるルピリア様に手紙を送ったらしいんだ」


ロベリアって第2王女のことだよね?アラン様の婚約者だったよね?・・・っていうか止めてよ~(泣)


「ジェリク様もアラン様も何故ロベリア様を止めて頂けなかったのか理由をお伺いしても?」


お2人がちょっとビクッとした(笑)

まぁお兄様に知られた・・・ねぇ?

ラジェル様のことに関しては、両親も口出しできないし。

それなのに関係のないところからジワジワと追い詰められてる感が半端ないんですけど!?(怒)


「「イヤ・・・ソノ・・・」」


ジェリク様もアラン様も口ごもってしまってますね・・・

リリウム様は何で遠い目をしているのでしょうか?

ナニか知ってる?お二人は口を割らないというより、割れないっぽいし・・・リリウム様に聞いてみますか


「リリウム様は理由をご存知なのでしょうか?」


「あの・・・ルピリア様は昔から面白いことに目が無い方でして・・・オーリカル帝国へ輿入れされる時にもロベリア様に『ナニか面白そうなことがあったら直ぐに教えなさい』と仰られまして・・・」


ナニソレッ!?何も面白いことなんてないよ!?

誰か止めてよ~国境越えて恥じかいてるよ~(泣)


「それにロベリア様は恋愛話に目が無いのですわ・・・お兄様と踊ったのをずっと見ていらっしゃいましたし・・・」


やっぱり見られてたか~恋バナ好きって・・・

イヤ・・・イイデスヨ?オンナノコデスカラネ?

しかし・・・ジェリク様はご自分の姉妹の暴走を止められなかったのだろうか?


「・・・マリア嬢、姉と妹が迷惑をかけて申し訳ない。2人の暴走は私や兄、両親でも止められないんだよ・・・」


ナニソレ・・・陛下や王妃様でも止められないって・・・

ルピリア様最強!?・・・オーリカル皇太子ルピリア様の尻に敷かれてるのかしら?

あんまりな事実に遠い目になって思考が飛んだ私、悪くない・・・


「・・・そうですか・・・他国の王族の方も知っていると・・・」


私たちの話しに聞き耳を立てていたクラスメイトたちの視線がいつの間にか可哀相な子を見るモノになっていますよ・・・


気づくと先生が来ていました。

新学期初日はオリエンテーションのみなのでお昼前には帰れます。

今日ばかりは早く帰りたい・・・お兄様を待つのイヤだなぁ~先に帰っちゃおうかなぁ~


・・・なんて考えていたら、クラスの入り口にエリカ嬢の姿が。

攻略対象に接触を試みるのでしょうか?

するとクラスメイトが私を呼びます。

どうやらエリカ嬢は私をご指名のようです。

・・・正直行きたくない。でも入り口で待ち構えているから逃げられないよな・・・


・・・・・・仕方がない。人気の無いところには行かないようにして話しだけ聞いて早々に帰ろう。

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