金糸
〜シャルロット〜
「ねえ、ねえ起きて。天気がいいよ。」
あれ、カナリア。なんだか、久しぶりに会った気がする。
ここは…?
あ、待ってよ。こんな夜においていかれたら、気絶しちゃうよ。
暗いのは、怖いの。
だが、カナリアは小走りで闇に消えてしまった。
「待ってよ−−−!」
飛び起きると、いつの間にかふかふかの自分サイズのベッドに寝ていた。
「夢みてたの?」
隣には、カナリアが顔を覗かせていた。
「ええ、とても気分が悪かったわ。」
そういうと、カナリアは黙ってココアを渡してきた。
「…あなた、これを飲めというの?」
わざと、嫌そうな顔をしながら問うと、予想通りの言葉が返ってきた。
「ええ。きっと、気分がよくなる。
」
私はココアを飲まずに、ベッドから降りた。
どうやら、ここは…木の上!?
カナリアの後ろを覗き込むと、蜘蛛の巣があった。
「これから、どうするの?」
そういうと、カナリアはうつむいていた顔を上げ、笑顔で答えた。
「昨日キノコの森を通ったから、次は雪柳村に行きたい。」
「…それが行きたいところ?」
「…時には寄り道も必要なの。」
この子って…。
「じゃあ、いきましょう。そろそろ雷がこの木に落ちるの。」
少し驚いたけど、すぐに手を動かした。
「あ、準備は出来た?」
「ええ、まあね。あなたこそ本一冊しか持ってないじゃない。」
「では、行きます。しっかり掴まって。」
「ちょっと!?」
カナリアは本を開くと、その中に思い切り飛び込んだ。
そうすると私たちは吸い込まれ、木に残されたのは、蜘蛛の巣だけだった。
久しぶりの投稿です。
第6話どうでしたでしょうか。
シャルロットサイズのベッドって皆さんの家にあるハンガーより小さい感じだと思ってください。




