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雨のない森
〜シャルロット〜
どういうこと?
確かに私は、カナリアと同じ家のドアを開けたはずなのに。
「カナリアなら、違う部屋だニャン。」
そう言いながら出てきたのは、一匹の黒猫だ。
猫が喋ってることには驚かない。だって、自分もカメレオンだしね。
「違う部屋ってどういうことかしら?私もその部屋に行かせてちょうだい。」
「それはできないニャン。自分で行けばいいニャン。」
「自分で行くってどうやって!?」
「頭の悪い猫だニャン。あそこの掛け軸を見るニャン。」
言われた通り、掛け軸をみたがなにもない。
触ってもなにもおきないし…。
なんとなくめくってみたら、ビンゴだった。
「そこに入れば、カナリアと同じ部屋に行けるニャン。だがニャア…。」
だがなに?なんなの?
「ちょっと、気を失うかもしれにゃいから、今気を失ってもらうニャン。」
わけがわからないまま私は黒猫に首の後ろをトンされた。
それから、意識が遠退いた。




