2-4 修行開始
申し訳ないですが 投稿時間の変更をします。今後は朝の6時に毎回投稿の予定です。
朝は早くから叩き起こされる。修行のスタートとなる。
朝に3千回の素振り 夕方に5千回が毎日のノルマとなる。
朝のノルマが完了したら朝食が待っている、食後は暫しの休憩となりその後に2時間ほど師匠との立ち合い稽古が始まる。
くっ この人の個人レベルはどの位なんだ、何を行っても楽々と防がれて反撃となる。
少し痛い方が良く覚える?師匠は笑顔でタローを叩きのめす。
地獄の時間が過ぎて昼前に解放される、打撲で傷む箇所はエルフのポーションによりかなり和らいでいく。
そして昼飯作りは彼の担当となるので懸命に調理をするが、エルフは薄味を好む様で難儀する。何故なら彼は大量の汗をかいて塩分が必要であるからだ。
かと言って別々の味付けなど面倒であり、師匠の好みの味に合わせて彼はテーブルで自分用には塩を振りかけて行く。
その様子を少し嫌な顔で見ている師匠だ。
「・・私は汗をかいて塩分が必要なんです」
「そうだな、、岩塩を取りに行く手間が増えるな、、」
昼食後は少し体を横たえて睡眠を一時間ほど寝かされる、そして目が覚めればメインエベントが待っている、結界の外に出て魔物退治に汗をかく。
「し 師匠!駄目ですこれ以上は 死ぬ 死ぬ?!」
当然彼の腕でまともに相手が出来る魔物は少ない、師匠へヘルプの連発であった。
「・・もう少しねばれ!」
「ひぃぃぃ 無理 無理 無理 助けてくださーい!」
仕方なさそうに師匠の矢が魔物を射抜く。
「それ 今だ今夜のおかずを逃がすな!」
懸命に剣を何度も振り下ろして退治する事が出来た。
「よしよし こいつは美味いんだぞ、、、」
彼女は舌なめずりをして魔法袋へ回収した。
「・・よし 本日はここ迄、、後は夕方の素振りを忘れるな」
鬼だ、、フラフラしながら立ち上がり帰路へとなる。
「うっ まだ少し寒いが水浴びも良い季節になってきたな、、、」
この隠れ家にてひと月は過ぎた、毎日の修行の成果が少しづつ出てきた様だ。
一日が終わり直ぐ近くにある泉にて汗をかいた体を流し清潔にする、最初の一週間はこのままではとても体がもたないと嘆いていたのがこのひと月で体はかなり変化して来た。
彼女による鬼の特訓にも弱音を吐かなくなった自分を褒めてやりたい気分にもなるが、肝心の師匠との実力差はまだまだかけ離れているのが現状だ。
「おい、、いつまで水浴しておる 食事が出来たぞ。うん、、少し立ってみよ、、」
彼女の言葉に何事と池の中で立ち上がると、丁度腰から上の上半身が水中から出る。
「うーん、、良くはなったが体の線がまだ細いな、、もう少し鍛えねばならないか」
・・・まだこの上の鍛錬を行うのか?
「そう嫌な顔をするな、、今は基礎鍛錬みたいなものよ 本格的に行う前に体を作っておかねばな、、」
これで基礎鍛錬?どれだけ師匠は鍛えてきたのだ?
「うん?私は日にお前の半分も鍛えてはいなかったぞ、なんせこの森で生きて行くのに忙しかったからな?」
そ それはそうかも知れないが、、何故俺は師匠の倍以上もの鍛錬を?
「そんなの当たり前だろう?私は長命族でお前達は短命族だし私達の様に生きて行けないのだろう?だったら早く徹底的に鍛えねばあっと言う間に寿命になるぞ、、」
ご 御尤も、、人族の寿命はハーフエルフの師匠に比べても微々?たるものか?
「まぁ 先の長い寿命でもお前みたいに無理をすれば途中で壊れて?自滅するからな」
其れって、、何か矛盾していません?でも少しづつでも最低百年も続ければ確かにその効果は、、
「なんじゃ そのおかしな目付は?ほら 早く出てこい食事が冷めるぞ」
慌てて泉から出ると体を拭いて家の中へと駆け込む。
更に数か月の時間が過ぎ彼女の指導は熱を帯びる毎日が続いて行く。
「そろそろ菜園も育てて行かねば、、、」
あの 師匠、、その口ぶりと目つきはもしかして、これ以上私の負荷が、、、
「なんじゃ 野菜は嫌いか?肉だけの偏る生活は問題があるぞ。何事もバランスが、、、」
理解はしております 摂取のバランスは大切だと、でも問題は今の私は日の修行を熟すのが、、
「うーむ、、仕方ない朝の素振り五千回を昔の三千回に戻してやろう それでどうだ?」
・・有難うございます 承知しました、、農園にも頑張ります。
「よしよし そうだ空間魔法は使用を控えておるのだろうな?」
はい、、今は個人レベルを上げるのに集中しております。
「そうだな 中途半端なレベルで空間スキルが上がると勿体ないからな」
裏技のひとつとしてスキルレベル上げの際に個人レベルを上げておくと、スキルレベルが3に上がった時に場合により良いギフトが貰える可能性があるとの事で、現在彼はスキルレベルを上げる事を中断している。より良いギフト狙いに二人の興味があるのだ。
「・・で 現在の個人レベルは幾つになった?」
はい、、えーと確か25近くですね?
この森に着いた時は18しか個人レベルは無かった、冒険者となった時は個人レベルは4程度だったから、冒険者生活3年程で14程上昇した事になる。
レベル20からは中々上がらなくなる、それがこの森に到着して数ヶ月で7程度も上がっているのはそれだけ強い魔物がこの森に居るからだ。
「・・考えれば凄い上昇だと思います。無論師匠の指導が一番の糧ですが、、、」
「そこまで謙虚になる事は無い、それだけお前が努力して来たからだ。私は単なる補佐しかしていないのが現実だ。30だ 個人レベルがそこまで上がればスキルレベル3になった時にそれなりのギフトが付くだろうと考えている。後5、、頑張って達成して欲しい」
此処から先のレベル上げは更に努力が必要になると思われる、この地でも最低半年?は必要だと彼は考えている。それまでなるべくならスキルレベルが上がらぬ様に対処していくしかない。
「師匠!個人レベルが30になりました」
彼は嬉しそうに師匠の彼女に報告する、半年の予定が少し早い5箇月にて待望の30に達成したのだ。
「ほう ほう!30にきたか? 凄いな、、流石異世界人の、、、おっと、いやはやお前の頑張りの賜物だね。おめでとう ならばこれから先は禁止していた空間魔法をどんどん使用してスキル3を目指そう。あっ それと明日辺境の町へ行って買い出しをするので予定していてくれ」
何やらチラリと呟いた事に疑問があるが師匠の言葉には素直に反応していく、明日の辺境の町へと向かうべき準備にも余念がない。
「ほい これも入れてくれ、お前の虚空庫は時間変化がなくて便利だな。私の魔法袋では時間変化が緩やかになるだけだから薬草関係の新鮮度が劣るからな。それと・・その大袋に入っている魔石関係も収納できるか?おうおう かなりの量が納まったな、、」
スキルレベル1から2に変化した時に、収納量は縦・横・奥行が倍になった当初の約8倍にも広がっていた。当初からこれだけの量が納まれば 運送屋?の道も検討したかもしれない。
「では 出発するか、途中の魔物退治はお前が主役だぞ?」
「了解でーす」
森の奥地に向かうなら問題だが、この近辺はほぼ対処できる魔物になった。約半年前は彼女に泣き喚き協力を願っていたが、この半年で実力・技も一皮も二皮も向けて上達していった。この森に来た当時とは大変な変貌を遂げたのだが、やはり彼女による適切なアドバイスと無茶苦茶な訓練による賜物である事は間違いないだろう。
「・・ほう 随分と逞しい口を吐く様になったものだ」
「・・但し魔物の数がいっぺんに常識外に攻めてきた時は支援お願いします、、」
この地区の魔物が数体での強襲ならば対応は取れる実力はあるが、魔物の中には数で攻め込んでくるケースも当然あり得る、その時には支援が欲しいとタローは正直にお願いする。
「そうだな、、可愛い弟子のお前が魔物の餌になるのはしのび難いしな、、、」
えーと 最初から不吉なことは是非控えてもらえれば、、、
「・・ダメ 駄目 師匠 支援をお願い、、、」
出発して暫くの間は非常に順調であったが、空中殺法の得意なデビルモンキーが群れを成して攻め込んで来たのだ。
「・・えーい 五月蠅い 分かっておるわ!油断をするな」
彼女も手早く弓の連射で魔物退治に加わっていく。
「 くっ くそモンキーめ くたばれ! うおっと!」
魔物からの攻撃を間一髪避けて剣で切り裂いて行く。
はぁ はぁ、、何でこんなに多くのエテ公達が、、、
「ふーむ 10数頭はいたな、、久しぶりにこれだけの群れに遭遇したな。気も随分荒い連中が、、そうかあいつ等の発情期になってメスの奪い合いで気が昂っているのか?」
何それ、、もしかしてメスを求めて移動中に出くわしたのか?!えーと メスってまさか師匠も対象ではないよな?
「何だ?可笑しな目で私を見つめて、、、」
慌てて視線を変えて序に話題も変えていく。二人で協力して何とか魔物を撃退できたが、彼の体は浅い傷が数か所散見された。
「ほれ ポーションを飲んどけ」
彼女から受け取ると直ぐに薬を飲み込んで回復へと導いて、周りの魔物の死体から魔石を採取していく。
「ほどほどでいいぞ この地区に長居は無用だな、、、」
タローが採取している間 彼女は周辺の様子を見張っていく。
やがて這う這うの体でタローは目的の辺境の町へと辿り着く、無論師匠は散歩気分で上機嫌であった。
申し訳ないですが 投稿時間の変更をします。今後は朝の6時に毎回投稿の予定です。




