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1-2 下積み時代

えーと、 久しぶりの投稿作業になるので、こっそりと行っております(笑)

冒険者になったと言え彼等はまだ12歳、皆が飛び抜けたスキルも力も持ち合わせていない。受付のエルザ姐さんのアドバイスを受けながら地道な仕事に明け暮れていた。


「なぁ この地にて約二週間過ぎてだいぶ町にも慣れてきたが、まだ城壁の外は出るのは無理かな?」

「だめよバジル この下積み時代は大切だとエルザ姐さんにさんざん聞かされたでしょう」

「うーん そうなんだけど下水道清掃とか物運びの手伝い迷い猫の探索、、すこし飽きてきたよな タローはどう思う?」

「俺か?まぁ当面は軍資金稼ぎの為に仕方ないと割り切ろう。装備を揃えなければ外に出る時にも支障が出るからな、、」

「ああ 最低ふた月は今の生活を続けなさいと姐さんとの約束だからな、、、」


バルトも仕方ないと苦笑いをして今日の予定先へと皆が別れて行く。



「はい 皆さんこのひと月半よく頑張りましたね。これで見習い期間は無事完了です。本来は二ヶ月の見習い期間ですが皆さんの仕事に対する評価が良くて特例が認められました。明日からは正式にFランクとして独り立ちです。この間にお金は貯めましたか?外に出る為にはそれなりの装備が必要となりますからね?それとギルド推薦の一般宿屋も紹介できますけど どうします?」


慣れたギルド内の安宿泊場であるが、何時までもこの場所は利用するにも問題がある。あくまで一時的な施設利用であるので冒険者として一歩先を歩まねばならない。


「・・心残りもありますけど早くこの家業にも慣れたいので宿屋の紹介をお願いします」


バジルの決定に皆が力強く頷いていた。明日からは武器屋や装備品の充実を図り何時でも外へ仕事として出向ける最低の準備をする事となった。



「なぁ この大剣、、俺に似合うと思わない?」

「あら それより私の魔導の杖の方が良いと思うけど?」

「うーむ 俺はショートソードが使いやすそうだな、、タローは?」

「俺か?価格からみてこのソードが手ごろ何だがな、、、」


武器関係装備関係は価格の良いものほど使い勝手も見栄えも良くなるのは道理だ、自分の財布と結果的には相談しなければならない。一人タローだけは冷静に己にあった武器価格の中で検討していた。


他の三人はとうとう店の親父から高望みするなと叱られて泣く泣く価格相談の手ごろな武器選びをし直す事となる。


「「「はぁーー 店の親父に叱られてようやく個人の武器が決定したな、、、」」」


3人のため息交じりの発言にタローは笑いながら彼等を見ていた。


 そう言えば前世でも何度か無謀な買い物をして後で後悔したよな、、、


ふと 昔を思い出して その場の雰囲気とか流れに任せての購入品に限り何となく後に後悔してしまう思い出が蘇った。


「「皮の防具も用意できたし、明日からは城の近くの森で薬草採取だったな?」」

「ああ 村でも小遣い稼ぎの薬草採取の経験もあるし、魔物に注意しながら仕事をするぞ」

「ねぇ 村と同じく全員にて採取ではなく一人が周りの安全確認をした方がいいよね?」


突然の魔物の襲撃により大怪我の可能性もあるし周辺確認はやはり必要であろうと皆が納得する。


「ねぇ タローの虚空庫は明日なるべく空けてて欲しいの、確か新鮮な状態が続くのでしょう?」


薬草は新鮮であればあるほどいい状態と判断される、ならばタローの虚空庫に採取した薬草を入れ込もうと考えたのだ。


「了解だ 余計な荷物は出来るだけ宿に置いて来るよ、、」


容量に限界はあるが少しは入り込む、特に早めに採取した薬草等は直ぐに保管が一番となる。


「この地区の森はどんな魔物がいるんだろう?」

「受付のお姉さんに教えてもらったけど 森の内部に踏み込まなければ弱い魔物だけらしいよ」

「そうかならば安心だが、当然用心しながらが必要だからな」

「おっ バジルがリーダーらしく纏めてきたな?」


保護期間から外れの正式なギルド員となった4名は心逸るのを何とか抑えて明日の正式クエストに向けて宿屋へと急いでいく。




「無いな、、」

「「「無いね、、、」」」


翌朝から4名はギルドから教えられた森のポイントに向けて初クエに挑んでいた。

探索して結構な時間が過ぎて行ったが成果は思うようには上がらなかった。


「・・参ったな やはりこの近場は既に他の冒険者から採取されているのだろうな、、」


タローは其れが正解だろうと少し暗い顔となる。


「・・・どうする?もう少し奥へと入ってみようか?」

「だな 僅か数本では今夜の宿賃も出ないからな、、」

「でも 奥へは行くなとお姉さんが、、、」

「俺の索敵スキルで周りを警戒してみるが?」


奥へは行くのに抵抗があったが背に腹は代えられない、少しでも稼ぐべき恐る恐る森の中へと進みだした。


「・・どうだ 何か異常はないかバルト?」

「ああ 今はまだ何も感じない様だ、、」


真剣な顔つきでバルトは何か周りに異常が無いか探りながらの探索となった。



「・・ねぇ これ以上は不味そうな気がするのだけど、、、」

「ああ、、流石にかなり奥へと来たからな、どうしよう?これ以上は俺達では無理と判断するけれど?」


リーダーのバジルもそろそろ引き返すべきと判断したようだ。


「あっ 少し待って、あれ あの木漏れ日の木の間にあるのはもしかして、、」


クララは突然前方を指さして皆に確認をする。


「・・本当だ あれはもしかして高価なネーム草の様な気が、、」

「ああ だな、、まず間違いはないと思う、バルト引き続き索敵をお願いする」


バジルを先頭に静かに辺りを注意しながら皆は歩みだす。


「・・やはりネーム草だ これは森の中の木漏れ日が当たる場所が好きだからな」

「早く採取して至急にこの場所から離れましょう」


バルトは必死に周りを索敵していた、本来この場所はFランクの冒険者達が来てはいけない場所となる。

素早く採取を終えて引き上げなければならないのだ。


「全部は取るな 時間がかかるし後から薬草が生えて来なくなるぞ」


タローは急ぎ採取をしながら皆に注意をする。


「おう そうだな、もう30本近くとった 此処まででいいだろう、、、」


バジルが中止を皆に言った時に斥候役のバルトが何かに反応したようだ。


「いかん 魔物が何匹が近寄って来る気配だ 直ぐに離れるぞ!」


バルトは何かが急速に近寄る気配に反応したようだ。


「よし 離れよう!念の為に武器を抜いて直ぐに対応できるようにしてくれ!」


バタバタと4名は今来た道を懸命に駆け出して行く。


「・・・いかん 魔物も速度を上げて追いかけて来るぞ!」


最後方にいたバルトが真っ青な顔で声を大きくして皆に知らせる。


「「・・クソったれ 逃げきれないか?」」

「・・不味い もう直ぐ追いつかれる!?」


悲鳴に近い声でバルトが叫び出す。


「迎え撃つ!俺とバルトは前衛だ タローはクララを守ってくれ!」


逃げるのは無理と判断したリーダーが少し広くなっている場所にて敵を迎え撃つ事とした。


「はぁ はぁ 何の魔物なんだ?」

「来たぞ 何だとホブゴブリン1体と通常のゴブリンが2体だ!」

「「ホブゴブリン!?」」


単体のゴブリンでも今の彼等には二人がかりで対応するしかない、それが2体 そしてそれを率いているホブゴブリンは更に倍の人数が必要となる。

つまり此方は1名は非戦闘員であり3人しか戦闘に参加出来ないが、先方は此方の8人分に匹敵する計算となるのだ。


「・・ま 不味いな、、、完全に此方の不利だ、、、タロー クララと共に逃げてくれ。ここは二人で時間を稼ぐ」

「駄目だ 俺も戦う、クララ悪いが一人で至急この場を離れて都市へと逃げてくれないか?あの二人だけでは直ぐに悪い結果となる。すると彼等は逃げた俺達を追いかけてくるのが目に見える。俺達3名でこの場に残るからクララは逃げ延びてくれ」


何か言いたげなクララであったがこの場に残っても足手まといになるだけと判断したのか、クララは一瞬躊躇しながらも頷いて踵を返した。


「皆んな 決して死んではいけないよ!至急都市から応援をお願いするからね!」


そう叫びながら彼女は森の中へ走り込んでいく。


「よし、、何としてもクララが逃げる時間を稼ごうではないか、、」


12歳としては大柄なリーダーのバジルは買ったばかりの大剣を大きく構えてホブゴブリンに対象を定めた様だ。タローとバルトは其々目の前のゴブリンに狙いをつけて行く。


 いかんな 助かる気がしないぞ、、また俺は死ぬのかな?死んだら違う世界へと転生できればいいな


タローは何故だかゴブリンと向き合っても不思議なほどに恐れは出なかった。

だが死は覚悟したと言えどソードを握る手に冷たい汗が浮かび始めている、単なるゴブリンが3体であればもしかして生き延びられると考えられるが、ホブゴブリンは別格であった。


リーダーのバジルは3名の中では大柄な体型をしているがホブゴブリンはその彼をも上回る体型で恐ろしく狂暴な魔物として一般の冒険者達でもタイマン勝負なら最低Dランク冒険者でないと無理とされているからだ。


ましてはこの3名はつい見習い冒険者から昇格したばかりのFランクであり、年齢も12歳となれば勝負の目ははっきり言って絶望の二文字しか出てこない。


そんな彼等を見透かしたかのようにホブゴブリンは薄ら笑いを浮かべていた。正に遊び相手のオモチャを見つけた様に完全に侮り楽しんでいる様子が伝わってきた。


「なぁ バジル バルト、、此処までのようだな 天国で再び会おうな、、、」


そんなタローの言葉に反応して二人は互いの顔を見合わせて凍った笑顔で頷き合う。


「・・ああ せめてクララが逃げ切れればそれでいいさ、行くぞ!」


リーダーの掛け声に反応して各自が目の前の相手に向かい、ありったけの奇声を発しながら突撃を開始していく。


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