第十三話
王宮に招かれました。ただしこっそりとね。国王アウグストゥス陛下が、深々と頭を下げるなんて臣下にはみせられないからね。
「ルーク殿。この度は、我々の手違いで、そなたに多大なる苦痛を与えてしまったこと、心よりお詫び申し上げる」
「いえ、国王陛下のせいではありませんから」
そう言って国王の謝罪を受け入れた。
「いや、私の監督不行き届きだ。この罪を償うため、そなたに王都で一番の屋敷を贈ろうと思う。どうか、受け取ってほしい」
国王がそう言って示したのは、上級貴族が使うような、広大で豪華な屋敷の設計図。
いや、いらないし
「あの……申し訳ありません。でも、僕にはこんな大きな家は必要ありません」
「いや、しかし。エリスが一緒となれば、それなりに」
「僕は・・・いや、やっぱりいいです。それに、掃除も大変そうですし……」
僕は一つの提案をした。
「もしよろしければ、王都のどこかに、小さな土地をいただけませんか?そこに、自分で家を建てたいんです」
「自分で家を建てるだと?」
「はい。僕の夢は、冒険者ですから。冒険者らしく、自分で家を建ててみたいんです」
ルークの言葉に、国王は微笑んだ。
「そうか……分かった。ルーク殿の望み通り、王都郊外の土地を贈ろう。そこに、好きな家を建てなさい。それとエリスのことよろしく頼む」
「えっと、大事にします」
そう答えると、王様はにっこりとした。
これって、もう既成事実てきな?
ちなみに、この時から、クロイセンを名乗ることになりました。
エリスちゃんは、エリス・クロイセンとなって、クローレンツが外れました。やっぱり、これってもう
エリスちゃんが師匠に小部屋から出てきたあと
「末長く、よろしくお願いします」
ってエリスちゃんがいってたっけ
師匠も貰っておいてって言ってたけど、ま、いいっか。いいよね?
数日後、僕はもらった土地に立っていた。広かった、庶民には過ぎた広さの土地だった。
「えっと、ほんとにここ?」
「ええ、地図ではまちがいありませんね」
ま、どこかの国の言葉で、大は小を兼ねるって言ううしね。
「よし!まずは、木材の確保だ!」
森へと向かい、氷魔法で木を伐採する。そして、その木材を魔法で乾燥させる。
木材を剃りのように束ねて、地面を凍らせて運ぶ、・・・材木やさんに手伝ってもらいました。
速攻乾燥材木が報酬です。
喜んで、もらえました。
「すごい……!ルーク、この魔法は、木材を凍らせて、水分を昇華させているのね!?」
フリーズドライの応用なので、そんなに手間でもないんだけど。
作業を見ていた師匠は、魔法の応用力にびっくりしてました。
「こんな魔法の使い方、誰も思いつかないよ」
「こうすれば、木材をすぐに使える状態にできるんだ」
そして、数日後。4人くらいは住める広さの、小さなログハウスを完成させた。
・・・あれ?そこそこ広い?
僕と師匠、エリスちゃん、リーリア(無理やり作らされた)、師匠の研究室(物置部屋)、客間が2部屋、居間と台所(ほぼ厨房)そして、忘れちゃいけない、のぞき防止機能付与露天風呂付き大浴場!
エリスちゃん達がノンビリできるように、そのほか、いろいろ機能付き。ちなみに温泉にありがちな、マッサージチェア完備です。
なんだかんだで結構大きなログハウスになっちゃった。
がんばりました。
「ルークちゃん、すごいわ!これなら、みんなで住めるね!」
師匠が嬉しそうだった。僕は、師匠のの言葉に苦笑いを浮かべた。
「これで、いつでもルークちゃんとお風呂に入れるわね!」
師匠は、僕をぎゅっと抱きしめ、頬擦りをした。こんなに喜んでくれるなんて、嬉しいな。
ルークが新しい家を建てた頃、騒動の発端となったイグナーツと近衛師団長は、それぞれ国王から罰を受けていた。しかし、彼らは国にとって重要な人物であるため、地位はそのままだった。
家が完成した日の夜。ルークは、新しい家のベッドで眠りについた。ベッドの下では、キツネのゴンが、丸くなって眠っていた。
なぜか、エリスちゃんと師匠が僕のベットに寝ていた。
数日後、僕の部屋のベットは大きくなった。




