主人公最強系ラノベが読み飽きたので自分で書いてみることにしました。
「あなたやっと生まれたわよ!!」
部屋に女性の大きな声とともに大きな産声が響き渡る。
「ンギャ~~~~」
「 張ったなマリア」
「ありがとうあなた。これも私たちが夜頑張ったおかげね。」
『ここはどこだ!?このシュークリームパンみたいな手、ぷっくり膨れた脚...』
『赤ちゃんになってる!?』
『俺は...転生したのか...?』
頭に手を当て思い出してみた。
『確か俺は学校の帰りに道猫を助けようとしてトラックに跳ねられ...なかった』
『誰かに後ろから刺され...てもない』
『これは転生ではなく転移なのだろうか』
『日本語は通じるのだろうか...』
赤ん坊の脳裏に沢山の疑問と不安が浮かび上がった。
「ンギャ〜〜〜〜」
「あらあらどうしたの?大丈夫よママもパパもいるわ」
母マリアはそう言って泣き叫ぶ息子をなだめた。
『なんだ今の!?意思とは別に勝手に泣き出した...これはどういうことだ?』
無論幼児に戻ったから突然泣き出したのである。
「それにしても可愛いわねぇ」
マリアが赤ん坊の頭を撫でながら言った。
「そりゃそうだろう!なんたって俺たちの息子だからな!!」「ガッハハハ」
父のアルベルトは大きく笑いながら言った。
「名前はどうしようかしら?」
「 実は前からとっておきの名前を考えていたんだ」
アルベルトはそう言いながら部屋から出て行った。
部屋に何かを持って帰ってきたアルベルトは言った。
「こいつの名前はノアだ。意味はまぁ心地の良い、慰め、休息といったところかな」
アルベルトはNoahと書かれた大きな紙を自慢げに持ちながら言った。
「そうね。いい名前ね。『ノア-アイネスブルク』これがあなたの名前よ」