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小品

受容体

作者: 星野☆明美

「先輩!今日もアレルギー鼻炎で苦しそう。できれば代わってあげたい」

園子がそう言うと、青年はマスクの下の鼻をズビズビいわせながら、

「絶対、かわらんほうがええ!」とのたまった。

「先輩!お弁当作ってきたんですよ!味見して!」

「…」

青年はどんよりした雰囲気になり、面倒くさそうに園子に言った。

「俺、甲殻類だめなんだ」

えびピラフ、美味しいのに食べられないなんて!


園子は帰宅してから兄の桂一に先輩の話をした。

「そりゃ、受容体をなんとかすりゃ地獄から天国になるぞ」

「受容体?」

「花粉症とかで、花粉に反応する受容体を薬で蓋をして花粉が悪さをしないようにする方法が開発されとる」

「ふんふん」

「たしか、甲殻類アレルギーも受容体をどうこうすりゃ起こらずにすむんじゃないかな?」

「お兄ちゃん、あったまいい!」


園子は先輩にアレルギー外来に行くようにすすめた。


「ハレルヤ!園子ちゃん、ありがとう!おかげで辛い症状とおさらばできたよ!」

「良かった!先輩…?」

「なんだい?」

「よかったら私とつきあってください!」

「…ごめん」

「えっ」

「アレルギー外来の女医さんと付き合い始めてて…」

「びえーん!」

「鼻炎は治ったよ?」


先輩の恋愛の受容体にピッタリ合ったのは女医さんでした。園子ちゃん、気を落とさず園子ちゃんがピッタリくる人をさがそうね?

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