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概念的ミステリアス

「ミステリアスな美女とか、もうわけわからないな井上!」

「そうだねぇ」

「いや、お前はわかれよ」

「数秒も立たずに意見を変えるなよ」

「こっちはいいけど、お前は駄目だろ」

「何自分だけは、良いみたいな雰囲気かもしだしているんだよ」

「雰囲気じゃなくて事実だから」

「いや、もうこっちもミステリアスって何? レベルで辟易してるから」

「こういうのは先着順だからなぁ」

「そんな先着順聞いたことねぇよ」

「言ったもん勝ちと良く言うだろ?」

「口より先に手が出るキュアトロールのくせに」

「井上、殴られたいから言ってるんだよな」

「そんな馬鹿いたらお目に、いやお目にかかりたくはないな」

「私は結構前から見かけているけど、馬鹿だなとは思うぞ」

「あー はいはい、それよりミステリアスな美女全然スカウトできないんだけど」

「もう、井上が悪いみたいな風潮で良いんじゃないか?」

「何その風潮、初めて通り越してもはや懐かしいレベルなんだけど」

「井上が、毎度毎度何かしらやらかしているからじゃないか」

「やらかしているのは、キュアトロールも一緒だろうが」

「まるでお前に責任がないかのように言うのはどうだろうか?」

「言ってねえよ責任を共有しろよと言いたいんだよ」

「あーはいはい、まぁ私も多少なりと泥をかぶってやるよ」

「おー言ってみるもんだな」

「この際私が、数日の間ミステリアス美女としてスカウトされよう」

「発想が雑すぎるだろ」

「大丈夫、魔法少女キュアトロールは、ミステリアス美女として数日はやっていける」

「イロモノ系アイドルだったらお願いするレベル」

「井上、お前の目は節穴か?」

「穴だらけの発想のお前に言われたくないんだけど」

「魔法少女は正体を知られてはいけない系もあるから、れっきとした魔法少女である私が、ミステリアス美女を名乗っても問題ないだろ」

「だから発想が雑すぎるだろ」

「文句ばかりだな」

「そもそもミステリアスってハードルが高いんだよなぁ、神秘性、秘匿性、その他色々混合してる感じで、考えれば考えるほどわからない、だけど一部を知っているが、故に引き込まれる」

「サトリばりにうぜぇな、殴っていいか」

「いいわけあるか! 真面目に考えてるんだよ」

「もうミイラか、私で行こう面倒だし私のお勧めははミイラだ、きっとあの包帯の下には、恥ずかしいものや歴史が隠れているんだろう、なんて妄想で埋まるぐらいに人気出るかもしれないだろ」

「だから発想雑か!」

「お前の高尚な妄想待ってたら終わんないだよ、さっさと決めろよミイラか私が代理か」

「お前それだとミイラと同レベルだけど!」

「ぶん殴るぞ井上、さっさと決めろそれとも高尚な妄想の案あるのか?」

「わかった、案がある、シュレディンガーの猫だ」

「あ?」

「ミステリアスであるかどうか、観測された時点でその有り様がきまる、いるのかいないのか、神秘性秘匿性を内包しつつ、そのゆらぎの儚さ、猫耳や猫しっぽというあざとさ要素を併せ持てばミステリアス界最高峰となりえる逸材かもしれない」

「わかった井上の案を採用し、棺桶にミイラぶち込んで猫耳装備させる」

「だから発想が雑すぎる!」


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