言いたい事を壁に言うのは不気味
「政治が悪いんじゃボケ」
「割り勘が嫌ならデートに応じんな!」
「出会いがないだけだから!」
「イケメンとかふざけんな」
「離婚した時祝儀返せ!」
「禁煙、禁酒、発禁うるさいんじゃアホが」
「若さだけで悪かったな!そっちは歳と口が悪いんじゃカス!」
「実力がないとかお前ら何目線で語ってんのクズどもが」
「金もなけりゃ顔も性格も悪いけどそっちも大差ないから!」
「見苦しいとか衰えたとかお前らのために生きてんじゃねぇよ!」
「マタハラ、パワハラ、セクハラって、生きにくいんじゃクソったれ」
「ヤメロ ヤメロ ヤメロ」
「残業とか意味わかんない!」
「ネイルとかデニムにホットパンツとかもう知るか、服とか爪でいい」
「横文字並び立てんな!」
「ストレス溜まってるわねぇ」
「訳のわからない主張もありましたがそのうち企業名叫んでそうです」
「しょうがないわよ、罵倒し続けているとネタがなくなるもの」
「ネタって」
「罵倒し続けるって、事は嫌な事を思い出す事でもあるし、自分の欠点を言っている場合もあるしね」
「あぁ なるほど結城先生の場合結婚に関する事を言い続けると、自分が結婚出来ないと自覚すると」
「余計なお世話よ、内申下げて欲しいならそう言えばいいのに」
「全くもってそんな事言ってないです」
「そうよね」
「ところでなんてまぁ叫んで、ペイントボールとともに鬱憤を壁に投げつけるんです」
「まぁ色々な理由はあるけれど、第一はぬりかべとしてやっていけるかね」
「あれ、ぬりかべなんですか」
「そうよ、適性試験よ」
「ぬりかべなのに?」
「ぬりかべだからよ、罵倒とか耐えれられる強固な意志が求められるの」
「まじですか」
「犬猫のマーキングはゆうに及ばす、酔っ払いの嘔吐などの汚物、ストレスのための八つ当たり、カップルの壁ドンなどの惚気とともにくる暴力などに、耐えて精神肉体など負担が凄いから」
「それ、ぬりかべでやる意味ないですよね」
「たまに人型になってアイドル会場とかの警備や企業や政治家達の汚職のときマスコミなどの行かせたくない場所の防波堤代わりの警備員として活躍」
「あぁ」
「あとはインサイダー取引の為に壁に偽装して」
「犯罪者!」
「壁に耳ありって言うでしょ」
「そうかもしれませんが」
「まぁそれは冗談、あとは縁日とかで的あてだったり、鬱憤ぶつけている時の不満や思想とかを汲み上げて会社に生かしたりしているの」
「なるほど」
「だから遠慮なく不満や鬱憤をぶつけて良いわよ、むしろぶつけないとバイト代入らないわよ」
「はいはい」
「あともう一つの理由としては、向こうからの要望よ、好きらしいわそういった行為」
「ぶつけづらい!」
「悟りが拓けるとか」
「まじか」