井戸端会議
「なんか呪われているんですかね」
「井上君が関わっているなら、自首をおすすめするわ」
「残念ながら、呪いとか出来ないですね」
「魔法少女としてはどうなのかしら」
「いや、そもそも魔法少女が呪いを扱うとかおかしいでしょう」
「そうでもないんじゃない?」
「イメージ的にそうなんです」
「じゃあ井上君の魔法少女のイメージは、ぶん殴り系なの?」
「違います」
「ちぎっては投げ、ちぎってはぶん投げ的な魔法少女?」
「何で魔法少女が投げキャラなんですか!」
「呪いとかぶん殴り系じゃなかったから」
「方向性を見極めてくださいよ、結城先生そこそこ長い付き合いでしょう」
「あーハイハイ」
「何か投げやりなんですが、というかそもそも魔法少女に呪いのイメージはないですよ」
「それは、井上君が魔法少女をどうみているかによるけど井上君、私は思春期のそういうのにそこそこ偏見を持っているから、井上君ならさらに倍率50ぐらいかけて持っているから」
「微笑ましいなぁ、可愛いなぁぐらいの目でしか見てません」
「キュアトロールの事もそういう感情的な目でみていると」
「いや、そこは微塵もそういう感情は湧きません」
「魔法少女なのに?」
「いや、アレ魔法少女と違う何かですよ」
「井上君、キュアトロールは魔法少女名乗っているわよ」
「名乗っても脳が抵抗をしろと言いますよ」
「やれやれ、多様性の時代に細かいこと拘るとか」
「大分こだわっていいところですよ、イメージって魔法少女って言うのは、フワフワキラキラ輝く系魔法少女って感じですよ」
「まぁ、魔法少女が夢とか希望とか、キラキラ輝く力を自分の力にするのなら、ドロドロな妬みとか不幸とか血生臭い事も力にする事も出来ちゃったりするんじゃないかと私は思うわ」
「どうでしょうかね」
「だって、幸運と不幸も表裏一体じゃない呪いぐらいイケそう」
「強くは否定できませんけどねぇ」
「つまり、犯人は井上君」
「違います!」