この馬鹿野郎!
「チョロチョロチョロチョロ本当にウザったいな」
「なんか前にもあった気がする、こうデジャブ的な?」
「デジャブとか正夢とか夢見たいな話しているとは余裕じゃねぇか井上」
「余裕はないんだけど」
「余裕なく言ったんだったらあれだな走馬灯だな」
「えっ 何僕死ぬの」
「私が考えた方法なら、死ぬ寸前ですむぞ井上」
「ロクでもない予感しかしない!」
「お前を投げ飛ばし、枕返しを守っている棘にお前が突っ込んだら、流石に棘は幾つかは使い物にならないだろうから、ソコを私が枕返しをぶん殴ることができれば、井上の命の危機はだいぶ上がるが、とりあえずの状況はよくなるだろう」
「ロクでもない予感しかしないわけだ!」
「何が不満だ? 井上」
「僕の被害の八割から九割ぐらい、キュアトロールからの暴力でできているところかな」
「お前に対する優しさは、二割から三割はある計算だったんだけどな」
「その計算あっているんだか、間違えているんだかわからないな」
「合っている、合法的に女の子に飛び込める機会を与える優しさがあるから、お前の思い出になる計算だ」
「やっぱり間違えているね」
「最後くらい、お前の欲望を叶えてやろうという相棒の優しさを感じてほしい」
「その優しさ感じたら、駄目なヤツだよね、主に僕の命的にさ!」
「大丈夫、枕返されなければいける算段だから」
「計算違いが不安すぎるんだけど」
「井上そこまで言うのならば、何か考えがあるのか?」
「………眠いのを我慢するとか?」
「バーカ バーカ バーカ バーカ バーカ」
「一度でよくね? 確かに馬鹿な考えだとは僕自身そうだと思ってたけど」
「違うぞ井上、井上がそこまで覚悟を決めていたのに気づかなかったわ、そうだな眠くなった井上を殴って起こし続ければ、棘とか無くなるまで、井上を投げ飛ばし枕返しを殴り続ければ勝ち目が出てくるな」
「優しさが一割にも満たなくなっているんだけど!」
「流石井上私の相棒だ、私の想像を超える覚悟とは」
「覚悟とはじゃねぇよ、寝たら死ぬんだぞ」
「井上が寝たら起こしてやるよ」
「なんでノリがドライブみたいに気軽なんだよ、真剣になってくれよ」
「分かったよ、お前がもし寝たら目覚めのキスの一つでもしてやるよ」
「さらに嫌な話だな、僕自身にメリットがない」
「お互い様だ」