優しさの裏表
「いやまぁ先程は南野社長の正気を疑いましたけど、真っ当な反応ですよね、社員を労わるのって普通ですもんね」
「そんな風に言われると少々馬鹿にされている気がします」
「そんな事ありません、普通の事が出来ない世の中でその普通さはもはや稀有な優しさですよ」
「井上さんには特別に厳しくしてもいいかもしれませんね」
「すみません、動揺して南野社長の優しさにつけこんで調子づいてしまっただけなんです」
「つまり、井上はいつも皆の優しさにつけ込んでいるという事か」
「いやキュアトロールとかの話はしていないから」
「井上私の優しさに甘えすぎだぞ」
「とまぁ、いつもこんな感じなので癒されたいと思うわけですよ」
「まぁいいですけど、ご自身で探しにいくんですよね」
「使い魔のメイドって探せばいるもんですかね」
「有名無名問わず数々の作品に出てますから探せばその辺りにいますよ」
「そういうものなんですねぇ」
「女性のメイド姿はユーザーの要望も多いので契約して提供しています」
「あぁ一定数井上みたいな変態はいるもんだな」
「おいおいメイドを見たいだけだよ、変態扱いするな見ろよドジっ子メイドAとかKしかこねぇこの運を」
「なくなよ」
「期間限定イベントとか納得出来ないのって色々あるし、色違いとかチョットデザイン変えただけとか自分で自分を納得させているんだよ、でも納得出来るわけないだろ、見るだけでいいとかそんなもの嘘だよ、欲しいよ」
「泣くなよ変態」
「まぁ井上さん、今回よんだのは別に井上さんを変態扱いするために呼んだわけでは無く労わるので、泣かないで下さい」
「南野社長、せめてもう少し優しくしてくれても良いような気がするんですよ、言葉の端々に変態扱いされているような気がすします」
「井上、でもお前優しくするとつけ上がるんだろ」
「キュアトロールは僕に優しくしてから言ってくれよ」
「十分優しくしているだろうよ」
「いや、キュアトロールの優しさの場合僕の気苦労の分マイナスか良くてマイナスだろ」
「井上お前、今ぶん殴ってやろうか」
「まぁお二人とも少し落ち着いて下さい」
「それで南野社長どう労わってくれりんですか?」
「使い魔のメイドになりたい方を特別に紹介します」
「本当ですか?」
「えぇ」
「井上、騙されるなよきっと先生がメイド服とかそういうことかもしれないからな」
「そんなオチだったら、南野社長がドン引きするぐらい泣きますよ」
「どんな脅しですか」
「勿体ぶらないで教えてくださいよ、裏があるんでしょ」
「まぁ井上さんの使い魔のメイドになってくれるかは井上さん次第ですかね、使い魔メイドになりたいのはかぐや姫です」
「レアカードかぎりなく勝利だよ、これは日頃の行いの賜物にしては出来過ぎじゃない」
「確かに井上、お前の日頃の変態ぶりを考えると出来過ぎじゃないか」
「癒されたい、かぐや姫さんのメイド服姿で超絶癒されたい!」
「やっぱり今殴っておこう」