犬も食わない
「それでは問題です」
「その前に何問正解すればいいんだ
、コッチは一問ぐらいとかだったら行けそうな気がする」
「どうせ正解出来にないですからそれでいいでしょう、では改めて問題」
「ちょっと待て、一問につき回答権は何回まで?」
「井上、そんなの正解が出るまでに決まっているだろ」
「一問につき一人一回に決まっています」
「せめて三回くらいにまかなりませんか?」
「一人一回です、それでは問題です」
「おい井上、この人面犬相当に融通がきかないぞ」
「少しコッチに譲ってくれてもいいけど、頭がイイと自負するなら、頭が良くない人の気持ちを考えるべきだよねぇ」
「なんで、コッチが非難されないといけないんですか」
「井上、言ってやれよこの分からず屋にお前の頭の悪さを大いに言ってやれ」
「いや、なんでココで僕の頭の悪さを暴露するみたいな自爆をしないといけないんだよ」
「今更恥とかお前に残っていないだろう?」
「残っているよ、裏技で無限繁殖したあとのゲームの残機ばりに残っている」
「でもそれでもゲームどの道クリアー出来ないんだろ」
「頭の悪さは分かりましたが回答権は一度きりです」
「井上、お前の説得不足のせいで結局回答権は増えなかったな」
「途中までノリに乗っておいてなんだけど、明らかにアレで回答権が増える要素がないんだけど」
「井上、お前のそういうところが、回答権が増えなかった要素じゃないか?」
「そもそも回答権が何回あった所で、答がわからないんだったら同じ事なんだって気づいてほしい」
「一つ一つ単語単語を丁寧に潰していく事が出来るだろうが」
「それってごり押しと言う名の馬鹿の発想だよ」
「この方法なら馬鹿の井上でも正解出来たはずなのになぁ」
「おいおい人の事を馬鹿にするな」
「おいおい、お前が先にごり押しの馬鹿だと言ったんだろ、よく言われるだろう井上の馬鹿だと」
「それは売り言葉に買い言葉でよく売買される単語だからだよ、事実無根も甚だしいね」
「知性の欠片もないものとして、試練失敗でいいですか」
「いい訳あるか」
「自分が優位に立ちたいから有利なルールにするなんて極悪非道の考えですよ」
「試練に答える気はあるんですね」
「そりゃあわざわざココで帰ったら、初仕事失敗になりますから」
「わかりました、ではこの一問に限り一人5回までの回答権です」
「話せばわかるもんだな」
「それでは最終問題です、世界一美しいこの城の女王様の名前はなんでしょう」