変態という評価
「昨日の今日で判子押すとか、若いわねぇ」
「いや先生、判子押すのに、老いも若いもないでしょう」
「情熱とか勢いで押したのね」
「魔法少女の活動そんなに楽しみにしているのか、朝の事を考えると微笑ましいとも言えない、不気味さがあるな」
「おいおい、僕がまるで変態みたいに印象付けるのは、やめてくれないだろうか」
「人の着替えシーンを毎日見せて貰おうかなんて、これで変態以外の印象をどうもてと?」
「井上君、ほとばしりすぎる情熱はスポーツとか部室掃除とか健全な方向性で、解決していきましょう」
「結城先生、印象操作されないで下さい」
「印象操作なんかされてないわよ、むしろ普段の行いからいつかやらかしてもおかしくないと思っているから、今のうちに注意しているのよ」
「僕の評価が低過ぎるんですけど」
「井上は、自分の事を過大評価しすぎているんじゃないか」
「魔法少女名乗ることに疑問を持たざるをえない、キミに言われたくないんだけど」
「私はどこからどうみても、魔法少女キュアトロールを名乗るしかないだろう」
「まぁまぁ、いがみ合ったところで二人ともお互いに言うことを多少聞いて今後の糧にすればいいじゃない」
「まぁ、そうですね」
「キュアトロールは今後精進して、井上君は性癖とかだから、他人に迷惑がかからないように、迷惑かけない様にくれぐれも、普段から気をつける様に」
「いや、なんかおかしくないですか?」
「何がだ、井上」
「僕の印象ですよ」
「井上君、なにがおかしいのよ」
「だから、僕の印象と言うか、性癖とか変態の印象が酷いんですけど」
「井上君、それのどこがおかしいんですか?」
「元々、僕は変態じゃないのに、ここで納得して受けいれたら、変態ということを僕が納得したことになるんじゃないですか」
「井上君、まだ納得も理解していないんですか」
「自分が変態であると誰が自ら認めるんですか」
「自分が認めないから、他人が評価するんじゃないですか」
「ウッカリ納得しかけましたよ」
「自分が変態と言う事をか、井上」
「もう鏡みたら、うわっ変態がいると思うんじゃないかと信じるぐらいに、納得しかけましたよ」
「井上、鏡を見ても見えるのは、寝癖がピョンと跳ねているお前の姿が見えるだけだ」
「いや、朝に言ってくれよ」
「朝私に変態な発言をしていて、よく要求出来たな」
「井上君の場合、面の皮の厚さも見えるかもね」
「あぁ、そうかもしれませんね」