死んで花実が咲くものか ⑧ (仮)
【運営からのお知らせ】
平素より当ウェブサイトをご利用いただき、ありがとうございます。
誠に申し訳ありませんが、本日をもちまして当サイトは閉鎖致します。
先日より皆さまからの問い合わせを受け、当方も自殺予告に当る書き込みやIDの削除、およびサイト自体の閉鎖を専門家も交えて試みたのですが、どういうわけかHPとCR“ 癒しの小部屋 ”に関しましては削除できませんでした。現在も原因を追及しておりますが、解決にどれほどの時間がかかるか分かっておりません。
ですので現状では当サイトにアクセス可能になっておりますが、皆さまにおかれましては、当サイトの利用を自粛していただきますようお願い致します。
重ねて申し上げますが、このサイトの利用は皆さまの方で自粛してください。
よろしくお願い致します。
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11月5日、HP上に運営からのお知らせが掲載された。
美佳は試しに“ 癒しの小部屋 ”以外のリンクアイコンをクリックしてみたが、確かに削除されたあとのようで、NOT FOUND の表示が現われるだけだった。
このお知らせを受けてCR内は騒然とした。
なにしろログインしていなくても勝手に自殺予告の書き込みは行なわれるのだから、利用者にとってCR内のログのチェックは欠かせない作業であり、そのためにはサイトを利用するほかないのだ。
だが、HPとCR以外のページは削除されているから、これ以上、運営に問い合わせもできない。謎の自殺騒動の只中でユーザーが運営に見捨てられた恰好。
これで解決策の1つが消えたわけだ。
誰かが警察に通報しようと言った。
もう警察に行ってきたという人がいて、ケンもホロロな対応だったと結果を伝えた。
それからeros名義で自殺方法が書き込まれた。
飛び降りだった。
当事者であるerosは、自分の自殺予定日には知り合いに頼んで、自殺できないように身体を拘束してもらう旨をCRに書き込んだ。