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黄昏人  作者: はるハル
Lost Sheep
16/93

15

 なんとなく。

 薄々とだが、自分の気持ちには気付いていたのだ。

 きっと、自分は彼を好きなのだろう。ユリアーナの隣に立つヒユウを見て、そのあまりにもお似合いな二人の姿を見て、誤魔化しようのないほど胸が痛くなって、それで認めざるをえなくなった。

 まさか、失恋してから、気付くとは……。

 何故か、笑いたくなってしまった。しかも二回しか、彼と話したことはないというのに。鼓動が煩いのも顔が赤くなるのも、自分は男性に免疫が無いからだと言い聞かせていた。

 そしてなんだかこの感覚には覚えがあるような気がする。

 見ているだけで、胸が締め上げられるような痛みと切なさ。記憶を失う前に自分はこんな風に誰かに恋したことがあったのだろうか。



 胸の痛みを無視して、もう一度フィリアは視線を巡らせた。

 この夜会に集まる貴族は貴族の中でも特に強い権力を持つ、所謂上級貴族という者ばかりだった。そのせいか外見を繕う装いは勿論、所作一つ一つが優雅で丁寧で、その身から威圧感を伴う高貴な雰囲気が立ち昇っている。素朴な街中で暮らしていたフィリアにとっては何とも居心地が悪い空間。

 その中でもヒユウは目立っていて、すぐに見つけることができた。傍に佇んでいるユリアーナもまるで大輪の薔薇のように人々の目を惹き付けてやまなかった。穏やかに何かを話している二人の姿を見詰めて、パオラに言われたことを反芻していた。先日の彼女の忠告は、何もフィリアを厭わしくて、だけではなかったということだ。もしかしたら、彼女は自分の気持ちを見抜いていて、忠告するつもりで来たのではないか? でもお互いが喧嘩腰になってしまったから、あんな刺々しい出会いになってしまったのではないだろうか。現に、今日の彼女は貴族の姫君にしては随分気安いように見えた。少なくとも、陰でこそこそフィリアの悪口を言って楽しんで、時々陰で嫌がらせを行う他の姫君と同じようには見えない。今日、わざわざ直接教えにきてくれたのも、彼女なりの優しさなのかもしれない。それでも。

 こっそりと、心の中だけで想うことぐらいは許されるだろうか。

 何も分不相応な願いなどは抱いていない。ただ、城の中でフィリアにとっては人間としても信用できる相手だから。彼は、平民を蔑むような一般の貴族とは違う。下っ端のフィリアも平等に扱ってくれる。それだけのことが、この城の中では奇跡に近いことなのだ、その事実にフィリアは救われていた。ちゃんと、視線を合わせて話してくれる彼に。

―― ユリアーナに対するような、穏やかな微笑をフィリアに向けたことはなかったけれど。

 その事実に再び、心臓を刺すような痛みが襲ってきたが、フィリアは無視をした。

 ああ、なんて欲深いのだろう。

 欲、なんて、願いなんて、持ちたくないのに。



 そんなことを考え込んでいたのがいけなかったのだろうか。大広間の端からは端まで動き回る必要のある少女は、慣れない靴に踵を痛めていたせいもあって、つまづいて転んでしまった。幸い、柔らかい絨毯だったので、痛みは殆ど無かったけれど。

「……っ……」

 ……わ、私って。

 なんで、こう転びやすいのだろう。

 こうやって、すぐに考え事に没頭して足元が疎かになる悪癖を止めなければ。そう思いながら、絨毯の上にひっくり返った盆を手元に引き寄せた。持っていた盆の上に何ものっていなかったのは不幸中の幸いだっただろう。それに誰かを巻き添えにすることもなくてよかったと思った。会場の端っこなので、それほど目立つこともなく……周りの数人の貴族達の失笑を買ってしまったが、まあちょっとした笑いの種になるくらいで済むだろう。とは言え、こんなところで膝をついている姿を女官長のマライアにでも見られたらそれこそ大変だ。いつもフィリアを目の敵にしている先輩の女官達にも見られるのは避けたい、と慌てて立ち上がろうとしたのだが。

「……っ、痛……」

 右足の足首にずきりとした痛みが走って、フィリアは小さな悲鳴を上げた。


 ……こんな時に、捻挫なんてついてない。

 うう、痛い。ついてなさすぎる。

 壁に手をつきながらなんとか立ち上がることが出来たが、痛い。上げていた右足をゆっくりと絨毯につけると、それだけで痛みが襲ってきてフィリアは青くなった。こんな状態では満足に女官の仕事をこなせるわけがない。ただでさえ、ついていくのに必死だというのに。しかも、これから皇帝はじめ皇族が入場して夜会は最高の盛り上がりを見せるときである。そんな忙しさの頂点のときに休めるわけがない。休ませて貰えるわけがない。

 やばい、やばいとは思ったが。考えても仕方がないので、出来る限り痛みを我慢して女官の仕事を続けようとした。右足を動かす度に痛みがじわじわと内側から波打つように広がる。これは明日になれば、右足首は腫れ上がるだろうなぁと、半ば他人事のように胸中で呟いてみた。右足を庇うようにして歩いていたので、やっぱり不自然な足取りになってしまう。すれ違った女官の先輩に訝しげに見られたが、それだけで済んだのは少女に厭味を言うほどの余裕も無かったからだろう。



 ざわり、と急に周りがどよめいた気がするけれど、ひょこひょこと右足を庇いながら歩いていたフィリアは俯きがちになっていて、気がつかなかった。というか痛みでそれどころではなかった。ずくんずくん、と疼く痛みをなんとか我慢しようと意識を集中していたとき、目の前にふっと影が差して、そこで初めて意識が外に向いた。

 訝しげにフィリアが顔を上げた途端に、視界がぐるっと回転したのだ。

「え……っ、きゃあっ!?」

 な、何! 地震!?

「歩くのさえ苦痛なのに、働くなんて無理だよ」

「レ、レ、レヴァイン殿下!」

 いつのまにかフィリアはレヴァインによって抱き上げられてしまっていた。俗に言うお姫様抱っこというやつだ。驚愕と羞恥とあまりの畏れ多さにフィリアは真っ赤になった。

 どうやら少女が右足首の痛みに気を取られていた間に、皇族の人間が入場していたらしい。彼らの入場の際にはラッパの音が高らかに鳴り響くというのに、気づかなかった。それほど痛かったということか。

 そんなことよりも何故彼が自分を抱え上げているのか、とフィリアは叫びたくてたまらなかった。けれど、周囲の人間どころか、会場中の視線を集めてしまったような圧迫感に身じろぎ一つすることができなかった。いまだじくじくと痛む右足首の疼きなど、もうどうでもよくなってしまうくらいに、緊張で脂汗が額に滲んだ。



「……レヴァイン。何をしている」


 冷たく声をかけてきたのは、レヴァインと同じ輝くような金髪、そして顔立ちも彼とよく似ている男だった。ただ表情にレヴァインのような柔軟さはなく、与える印象は無愛想で真面目だ。

「これは、兄上……いえ、皇太子殿下。少々、時間を頂けますか」

「なんだと?」

 眉間の皺がますます深くなって、険悪な雰囲気に間に挟まれたフィリアの顔色は真っ青になった。じっと身を縮ませて固まっているが、頭の中は古今未曾有の大暴風に見舞われていたりする。

 まさか、まさか、皇太子殿下まで、こんな近くで拝見できるなんて思いもしなかった。拝見といっても、そんな余裕など欠片もありはしなかったが。

 どうしよう、どうしよう、どうしよう。フィリアは五十回ほど繰り返し叫んだ。とりあえず、石になりたい。無機質な、どうでもいい存在になりたい。がちがちに固まった今なら、意志の力だけで石になれそうだと思った。意志で石。なんちゃって。

 混乱しておかしな思考になってるフィリアと同様、周りも明らかに混然とした空気に包まれていた。

「……レヴァイン、貴様、一体何を考えている」

 鋭い嫌悪をあらわにした声。実の兄弟だというのに、この異様に剣呑とした空気は一体なんなのだろうか。もしかしたら、もしかしなくても自分のせいだろうか。というか、それしかないだろう。自己完結したフィリアは、凶器となった視線に果たしていつまで耐えられるか、自信がなかった。いっそ、このまま気を失った方がいいのかもしれない。


「皇帝陛下」


 兄の棘のある声を黙殺してレヴァインは正面のにいる彼の、さらに奥に視線を向ける。すぐに聞き覚えのある、しわがれた低い声が返ってきた。

「……すぐに戻れ」

「陛下!」

 声を上げた兄をよそにレヴァインは軽く礼をしてから、フィリアを抱えたまま大広間から出て行ってしまった。


 忌々しげに追っていた後姿が消えると、金髪の男は不満げに振り返る。

「……皇帝陛下」

「あれの好きにさせるが良い、ディーン」

 父である皇帝陛下にそう言われ、ディーンは不服そうに目を伏せて押し黙った。肩につくくらいの金髪が揺れて、隙間から宝石でできた耳環がきらりと照明の光に反射した。


 それらのやりとりを見ていた周囲の人間は、何事かと動揺していたが、皇帝の御前なので張り詰めた静けさを保っていた。

 けれど、第二皇子であるレヴァインが入場してきたと思ったら突然、平民の女官を抱えて出て行ってしまったのだ。彼の側室達は当然のごとく心中穏やかではなく、扇子で隠してはいるが、口元は大層歪んでいることだろう。パオラも目を見開いて、入り口の方を凝視していた。周りの取り巻き達の焦った声も届いていないようだった。

 同じようにメイリンも、離れたところから彼らの様子をじっと見つめていた。その表情は吹くことを忘れた風のようだった。


「まあ、レヴァイン様ったら……」

 ユリアーナは困った声で頬に手をあてた。

 ただでさえ目立つというのに、あんなことをすればあの少女は面倒な事態に巻き込まれてしまうだろう。それに平民の女官にまで手を出しているとは……戯れもほどほどにして欲しいと、相変わらずの従兄の振る舞いに溜息を吐いた。


「……ヒユウ様?」

 ふと隣を見上げると、銀髪の男は険しい目をしたまま、入り口を凝視していた。











 広間を出て、鋭い視線の集中砲火から逃れることができたフィリアは、ようやく事態を完全に呑みこむことができた。さっきまでは、あまりに驚愕してしまって正常な思考が停止した挙句、正気まで失いそうになったのだ。きっと、寿命も縮んだに違いない。もう、どうしてくれるのだ。これは新手の苛めだろうか。

 様々な愚痴が出てしまったが、当然それを伝える勇気などないフィリアはまっとうな意見を口にした。


「レヴァイン殿下、今すぐお戻り下さい! 皆さん、今日は殿下をお待ちになられているんですよ!?」

 今日は皇族主催の夜会。皇帝陛下も、皇太子も各機関の責任者が揃い踏みだというのに、レヴァインの行動は誰の目から見ても異常だった。皇太子が怒るのも無理はない。主役である彼がはじまる前から堂々と引き返すなんて、なんてことをしでかすのだろう、この皇子は。

 けれど、そんな正しい訴えもどこ吹く風のごとく、金髪の皇子はあっさりと言い切った。

「駄目だよ。君の足の手当てが先だよ」

「へ、平気ですから! 後生ですから、どうか下ろしてください!」

 足の怪我より、心に負った怪我のが重傷です、と本音を吐けるわけもなく、フィリアは暴れた。

 腕の中で容赦なく暴れるフィリアに、レヴァインは溜息を吐いて辺りを見渡した。大広間から続く廊下にはいくつもの扉が並んでいる。レヴァインはすぐ近くにあった客間に入って中央のソファに少女を優しく下ろしてやった。壁に取り付けてあるランプに火をつけると、薄暗い部屋がぱっと明るくなる。

 フィリアは腕の中から解放されてほっと息を吐くが、すぐに顔を上げて壁際に立っているレヴァインに向かって、戻るよう促す。

「ありがとうございます、殿下。さあ、早くお戻りになって下さい」

「うん、そうだねぇ」

 頷きつつも、彼はこちらに近寄ってきて片膝をつくとフィリアの右足首を看始めてしまった。言葉と行動が一致していないレヴァインに少女は思わず強い口調になってしまう。

「レヴァイン殿下!」

「おっと、動かさないで。これは相当痛むだろう?」

「で、殿下が私などの手当てをする必要なんてありません! それより早く戻ってください。殿下がお戻りにならないと皆困ってしまいます、今夜は……」

「そう、私の側室、そして君の親友であるメイリンのお披露目がある」

 表向きは、建国五百年、そして明日の“龍宣”を祝うためのものだけどね、と付け足してレヴァインは小さく笑った。

「わかっていらっしゃるなら……」

 早く戻って欲しい。そう目で訴えると、苦笑が返ってきた。


「……本当はね、私はこういったことが大嫌いなんだ」

「え……?」

 レヴァインはぱちくりと瞬きを繰り返す少女の隣に腰を下ろした。途端に身を強張らせて少しでも離れようと身を退くフィリアに苦笑しつつも、知らぬ振りをして続けた。

「……まったく面倒で、下らないよねぇ。腐った貴族達の私利私欲の道具となるのも厭だけれど、かといって全てを断ち切ることも出来ない。帝国の皇子として生まれてしまったからには、仕方ないことだ……こうやって権力闘争の渦中に立たされてしまうのは。理屈ではわかっているんだけれどねぇ。……まあまだ私は第二皇子だから、兄上ほどにはがんじがらめじゃないけれど」

 それでもねぇ、時々こうやって反抗したくなるんだよねぇ、とレヴァインは小さく苦笑した。

「……子供みたいだと思うかい?」

「レヴァイン殿下、そんな……」

 愚痴めいたレヴァインの表情は初めてだった。いつも本心の掴めない笑顔で、何を考えているのかわからないけれど。彼は、本当は嫌でたまらないのだろうか。帝国の皇子として生まれた彼には、個人としての自由は殆ど無い。一生、貴族同士の権力や身分というものは身についてまわる。こうやって政策の一端となって、動かねばならぬことも……平民を娶らねばならなくなったことも、本当は嫌でたまらないのだろうか。

 メイリンの想いを知っているだけに、フィリアは気になった。彼は、メイリンのことをどう思っているのだろう。メイリンの様子が少し変だったのも、もしかしたら彼が関係しているのかもしれない。そう思うと、聞くのは躊躇われた。そもそも人の事情を詮索すること自体が嫌いなのだ。そんなことを考えていると、レヴァインがじっとこちらを見詰めてきた。

「……何故君にこんなことを話してしまったのかな。私と同じだからかもねぇ」

「え……?」

 レヴァイン殿下と、自分が同じ……? 

 境遇も外見も性格のどこにも共通項を見出せず、フィリアは首をひねるしかなかった。

「君はシスターだと聞いた。毎日神に祈りを捧げ、見ず知らずの他人に奉仕する。そうやって善行を積むことで何を得られる。神の愛? そんなものがあると本当に思っている?」

「……え、わ、私は……」

 唐突に、想像もつかない質問をされてフィリアは口篭もった。どうしてそんなことを自分に聞くのだろうか。そう思ったが、隣の人物は少女の様子をじっと窺っていて、答えを待っているようだった。

 どうして、シスターをしているのか。

 それは、記憶のもたないフィリアにとっては応えようのない質問だった。気付いたら、ハデス司祭のもとでシスターをしていた、と言ったら、あきられてしまうだろうか。でもシスターの生活は身に染み付いていて慣習化していたのだ。何故、など考えることもなく。ただ、誰よりも信頼して大好きなハデス司祭にそうあるべきだと教えられたから、盲目に信じ込んでいた。それが自分の歩むべき道なのだと。


「報われないと知っても、君はシスターのままでいられるだろうか。どれだけ善行を積んでも、奉仕しても……神の愛どころか、無残な扱いを受けるだけの運命でも……」

「……殿下……?」

「……知らしてあげるべきなのだと思う。でも、避けられぬものならば、今少しの間だけでも幸せな夢を見させるべきだとも思う」

「レヴァイン殿下、何を……」

「……いや、何でもないんだ」

 なんだか物凄く不穏なことを言われた気がする。恐々と彼の名を呼ぶと、嫣然としたいつもの笑みが返ってきた。釈然としない思いで彼を見上げる。


「……すまないね。記憶の無い君には酷な質問だったかな」


 フィリアはぎょっとして目を見開いた。思ってもみないことを呟かれ、信じられない思いでレヴァインの顔を見つめると、金髪の皇子はおかしそうに口の端を上げる。

「……信じられないって顔をしているね。でも私は知っているよ。三年前に君が記憶を失ってしまったことを」

「……ど、どうして」

 ハデス司祭とメイリンしか知らない筈だ。自分が直接言ったのはこの二人だけ。しかしそこまで思い至って、フィリアははっとする。

「あ、メイリンさんから……」

 きっと、自分の出生のことを偶然聞いたのだろう。それなら納得できる。というかこれしか考えられない。そう思って、半ば独りごちるように呟いたのだが、レヴァインから予想した反応は返ってこなかった。

「違うよ。メイリンから聞いたことはない……それに、前から私は知っていたんだよねぇ」

 フィリアはいよいよ混乱して、レヴァインの青い瞳を見返した。まさか、こんな意外なところから自分の記憶喪失の手掛かりを聞くだなんて思いもしなかった。


「……知りたい?」

 ずるい。

 こちらの答えがわかっているくせに、レヴァインは焦らすようにゆっくりと問いかけてきた。でも、フィリアはすぐには答えられなかった。

 怖かった。何故だかわからないが、目の前の男に頷くことを怖く感じてしまったのだ。けれど、知りたい衝動は止められない。


「……知りたい……です……」


 神妙な表情で頷いた少女を満足げに見下ろしながら、レヴァインは立った。そろそろ戻らねば、ますます厄介なことになるだろう。そのことを少女も感じていたのか、引きとめることができずに複雑な思いでレヴァインを目で追う。

 背中に刺さる視線を心地よく感じながら、扉に手をかけたレヴァインは振り向いて口を開いた。



「……残念ながら、私は記憶を失う前の君に直接会ったことはない。だから以前の君がどんな子だったのかは知らない。でも、君が何故、記憶を失ってしまったのかは知っている」



 途端に息を詰めた少女を見ながら、レヴァインは続けた。次に告げる言葉に少女がどんな顔をするのかを想像するだけで、自然と口元が歪んでしまう、それを必死に抑えながら。



「……そして、かの黒騎士も知っている。そもそも君の記憶喪失の元凶は、あの男……ヒユウ・イル・リューシアだからだ」


 






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