文化祭なにやるの?喫茶店でしょ!
『それじゃ多数決の結果、文化祭の出し物は喫茶店ですね。メニューや衣装についてはまた後日決めましょー』
西園寺先生が言う。
今日のHRは長めで来月ある文化祭の出し物を今決めたとこだ。
『あっそうそう、うちの学校伝統の美少女コンテストがあるんですけどー誰か出たい人いますかー??』る
・・・・・・・・・・・・・・・
『いませんかねぇ』
誰も名乗りでない。そりゃそうだよね。
「あのー先生」
『なんでしょう?』
「その美少女コンテストは女じゃなきゃダメなんですか?」
愛梨さんが言う。んーなんか嫌な予感が・・
『んー別にそんなルールはないと思いますよー』
「それだったら梨佳さんに出てほしいです!!」
!?愛梨さん!????
「俺も」
「私も」
「確かに梨佳くんなら」
「クラスで一番可愛いし」
クラスのみんなが思い思いに言葉を呟く。
いやいや!!男が美少女コンテストは不味いでしょ!!
『確かに梨佳くんなら・・・最適かも知れませんね!!』
何が最適なんだよ!!マズイこの流れ・・・awayだ。
『どうですかー??梨佳くん?出てみませんか??』
なんだろう、この外堀を埋められてる感・・・
来年から東京の某球団の新監督もこーゆー感じで監督になっちゃったんだろーなぁ・・・
「男が美少女コンテストは流石に不味いのでは??それに仮に僕が万が一優勝してしまったら色々と大変かな・・・と思うんですけど」
『そんなこと考えなくても大丈夫よ!!何かあったら私に任せなさい!!大船に乗ったつもりで梨佳くんはいればいいの!!』
「はぁ・・・」
結局クラスのみんなと西園寺先生の押しに負けて引き受けてしまった。この美少女コンテストは採点が色々とあるらしく容姿はもちろん、コスプレ、料理、生け花と中々本格的のようだ。
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「はぁー」
「どーした?そんな溜め息ついて」
「お姉ちゃん、ぼく文化祭の美少女コンテストに出ることになっちゃった」
「あーそーなのか、うちのクラスでもなんかそんなこと話してたなぁ」
「お姉ちゃんとこも話してたんだ、やっぱ男が出るのはマズイと思うんだ・・・」
「そんなこと気にしてんのか?」
「そんなことじゃないよ!!お姉ちゃんは出ないからいーかもしれないけど!!!」
「まぁまぁそんな怒んなって、そもそもだ、確かに男が出たらちょっとあれだろうよ。」
「そうでしょ??」
「ただそれは普通の男が出たら、だ。梨佳は普通の男の子じゃないし」
「それもそれでショックなんだけど・・・」
「どこにワンピースやメイド服が似合う男の子がいるよ??」
「それは・・・・」
「な?だから梨佳にはコンテストに出るだけの視覚があるんだよ。女だろうが男だろうが関係ねーよ。」
「うん。 」
お姉ちゃんにしてはすごいまともな事言ってるなー。
ただなーちょっと恥ずかしいよ。




