ワタシはラン！～強敵はお姉ちゃん～
ワタシはラン！
三毛猫の女の子。
家族はお母さん、お姉ちゃんのサチ、お姉ちゃんの息子のヤス、お姉ちゃんの双子の娘達のサーヤとアーヤ。
それにお姉ちゃんの弟達のマモちゃんに愛しのヨッチ！
ワタシの母ネコでキジトラのチー、紀州犬の女の子アリスが一緒に暮らしている。
今日は、最大の強敵であるお姉ちゃんとの日常を話そう。
いつもの事だが(たまにしないけど)お姉ちゃんは、ワタシが側に行くと抱っこしようとする。
ワタシはそれが嫌だ！
他のニンゲン(特に愛しのヨッチに抱っこされてる時は、至福の時でたまらずウットリする。)は何とも思わないが、お姉ちゃんは嫌だ！
どうして嫌かというと、お姉ちゃんはワタシを抱っこし頬擦りをし、キスまで強引にする。
なので、
ワタシはいつもお姉ちゃんの側を通る時
ソロ～リ、ソロ～リ、チラッ！
(すかさずお姉ちゃんを見る。)
また、ソロ～リ、ソロ～リ、チラッ！
(今だ！)
タッタッタタタタ～～～～！
(ふ～、助かった！お姉ちゃんは気付いてなかった！)
『つっかま～えた♪』
ガシッ！
(えっ？)
『気付いてないと思ってたの？』
『フフフッ、ほんとに可愛いんだから、ラ～～ンッ♪』
(どっ、どうして？)
『愛してるよ、ラ～～ン♪』
(いや、ワタシは愛してないからっ！)
頑張って、両手足を突っぱねて抵抗するも………。
チュッ！
(くそっ！やられたっ！はあ～、お姉ちゃんが満足するまでこのままか～っ)
数分後。
ト～ン。
(はぁ～、やっと解放された！)
ワタシは玄関に敷いてある段ボールまで行った。
これはワタシ達ネコの爪研ぎ用に置いてある。
『ニャニャニャニャ～ン、ニャニャニャ～！』
「くそくそくそくそ～っ、何で抱っこするのよ～！」
『ニャニャ～～～ンッ！』
「次は捕まらないからねっ！」
と、また今日も同じ様な、日常を過ごすワタシとお姉ちゃんだった。
楽しめましたか？
続編も書くつもりなので、読んで頂ければ幸いです！
