主人公紹介~出逢い~
ちょっと暗い話です( ̄▽ ̄;)
最初だけかもしれないです
人が多いいな…
俺は桐谷零夜
孤独・絶望……
両親が不慮の事故に遭い俺は妹と二人になった、最初は周りの大人達も可哀想な子達だと何かと助けてくれたりもした、しかしそれから数週間後に妹も事故に遭った。
その時から周りの大人達も俺がいるから皆不幸になっていくと言い始めた。
俺も家族の跡を追って死のうとした、…けど俺には死ぬことすら許されなかった。死のうとしても死ねないのだ…
そんな俺でも楽しみはが出来た。それは俺が公園で1人泣いている時に近付いてきて、顔を舐めてきた野良犬と遊ぶことだった。そいつも1人だったらしく、なんだか俺は嬉しかった。それから毎日その公園に行きその野良犬と遊ぶという日々が何週間か続いていった。俺は野良犬を飼おうと家に連れて帰り夜共に眠りにつく。
その日の夜は悪夢だった。そして朝起きたときに俺はまた絶望する…
一緒に寝ていた野良犬が骨となり死んでいた。死ねないくせに他の者は殺す事ができるらしい。その日以来、俺は直接肌で触れたものを殺してしまうようになってしまった。花を触ったら枯れていき、野良猫を触ったらみるみる内に腐り骨となって死んだ。なぜこんな力を持っているかなんて知らない…この力を自分に使おうと思ってやったが死ねなかった…俺は生まれてきてはいけなかったんだと思い始めた…
それから五年。
今ではこのおぞましい力も制御出来るようになり、肌で触れても俺が殺そうと思わない限り殺さなくなった。それどころか、少しの距離なら離れている所からでも目標物にむかって力を使うことができるようになり、一部分だけを腐らせ死を与えることも出来るようになった。ネズミの手足だけを腐らせるとか…人間には使いたくない…どうやら俺は何でも腐らせる事も出来るみたいだ。
そんな俺も高校に入学し今日がその入学式当日だ。友達なんていない、最初はいたが皆離れていった。俺も作ってはいけないと思う、不幸になってしまうかもしれないから……
入学したわけは……なんとなくだ、ってか高校行っていいのかな俺。
「……以上。私の話はこれで終わります」
「校長先生ありがとうございました。続いて新入生代表の言葉を桜木夏さんお願いします。」
まだ終わらないのかよ…過去を振り返ってる内に終わると思ったのに、入学したの失敗だったかな。
「えー桜木夏です!これから皆さん一緒に高校生活を楽しんでいきましょう!私はこの学校を………」
こいつの話も長そうだな……
それから十分くらいしてからやっと話が終わった。
この高校は俺の地元からはなかなか離れているところにある、誰も俺を知らない所に生きたかった。1人暮らしは慣れているから全然問題ない、むしろ1人がいい。
入学式も終わりクラス発表でAクラスとなった。俺は少し遅れて教室に着いた、この学校広すぎだ………
「おーやっと来たか、桐谷零夜だな…いい髪色してるなw綺麗な銀だ」
「……これは元々です」
「まぁいい、早く席に着け」
周りを見てみると皆唖然とした顔で俺を見ていた。席に着くと隣の女子が話しかけてきた。
「あ、あの…よろしく///」
どっかで見たなこいつ…………あ、
「代表挨拶してた………桜木…さん」
「そ、そうです!!名前覚えてくれてありがとうございます!///」
夏は思わず立ち上がってしまい皆に笑われ恥ずかしそうにした。
「……こ、これからよろしくね//」
「………俺には関わらん方がいい」
「…え?……どうして?」
「…………不幸になるからな」
「そんな!不幸になんかならないよ!!」
「……………やめとけ」
「……………」
夏は何も喋らなくなり机に頭をつけてブツブツ何かを言っている。
「あと皆下校中は1人で帰らないように!最近妙な連続殺人事件が起きているからな。場所はここから遠い所だがいけない距離じゃないからな。それじゃあまた明日!」
連続殺人か……………
担任の話も終わり、今日は特に授業も無くて俺はすぐ家に帰ることにした。途中で何人かに話しかけられたが気付かないフリして無視した。
友達なんかいらん……結局は皆離れていく、こいつらも俺の過去を知ったらそうに決まってる。ってかそれが普通だな…
なんて孤独な人生だ、孤独なんてかっこよく言っているがただ独りぼっちなだけなんだけどな…
色々考えながらアパートまで後少しって距離まで近付いた時、目の前に何かが物凄い勢いで落ちてきた………いや降りてきた。
「…………?」
目の前に降りてきたのは物でも人間でも無かった。………なんだこいつ。それは黒い羽の生えた…まるで悪魔だ。