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どれつるの クロダイ キビレ チヌ キダイ

作者: 鬼魔暮毒彩
掲載日:2026/01/11

がんこに 1つのつりを つきつめるのは わたしの あこがれであるが わたしにはdんきない。すぐに あれやこれやと てをだす。ハンゾウはあこがれのつりしだ。

 ハンゾウのしゅみは つりである。それも ねらうのは タイである。しかし とうきょうわんの おくで マダイは つれない。つれるのは クロダイやキビレである。クロダイはかんとうのよびかたで かんさいではチヌという キビレもキチヌという。さどがしまでは チンダイとよばれるし ほかにも ちいさいサイズは チンチンとかカイズなどとよぶ。さかなのなまえは クロダイにかぎらず ちほうちほうで よびかたがちがうものが たいへんおおい。それだけ さかなはみじかな そんざいなのである。

 そんな さかなを つることを しゅみにするものは かなりおおいが ほとんどは いろいろなさかなや つりかたをしてたのしむ。ヘラブナだけをつっているひとも サオや エサをかえて いろいろと たのしむものだ。ルアーのつりびとも いろいろなルアーをつかうのが ふつうである。

 ハンゾウはちがう。いつでもどこでも おなじつりかたで タイをねらう。おなじ ノベザオ おなじエサ おなじシカケ つれてくるさかなは ちがっても ねらいは つねにタイである。

 ハンゾウがかわっているのは それたけではない おなじばしょ おなじエサでつった クロダイを 

ハンゾウ「これはクロダイでこったはチヌだ」

という。ゆうじんが

ゆうじん「おなしだろ どこがちかうんた?」

ときくと

ハンゾウ「とうきょうの おなじみせで おなじめしをくっても とうきょうのにんげんと おおさかのにんげんが ちがうのと おなじだ。にほんじんではあるが ちがうだろう それとおなじだ」

と こたえる。 わかるような わからないような そんなみかたをする つりびとが ハンゾウである。

 そのひ ハンゾウは かよいなれた うみづりができるこうえんで サオをだした。ヘラブナつりにつかう こがたのヘラダイ といわれるイスのようなものを せっとする。このだいは 4ほんのあしのながさを それぞれに ちょうせいできるので いそばなど たしょうデコボコしていても たいらにしやすい サオカケも つけやすく ハンゾウは ながねんあいようしているが こだわってはいない。ていぼうなど あしばのよいばしょでは おりたたみのイスや ときにはたったままでつる。こだわるのは サオと シカケに エサである。イトのふとさや ハリのおおきさ ウキにこだわりはない。しかし みためはおなじである。

 ハンゾウがつかう ノベザオは ふりだししきの グラスロッド ぞくに バンノウザオ とよばれる6mじゃくの ふるいさおである。いまは カーボンで かるくて かんどのよいサオがあるのだが なぜかこのサオにこだわる。

 つるばしょのことをツリザという。せいかくには りくじょうぶぶん のことで みずのぶぶんは ポイントとよぶ。

「このポイントに ツリザをかまえる」

などとつかうが 

「ここで つる」

というのと おなじである。なんだかんだと かっこうをつけたがるのが つりびとという じんしゅらしい。

 ツリザのじゅんびを ととのえて ハンゾウはエサのじゅんびをはじめる。どうぐのじゅんびよりさきに エサをじゅんびする。これには ちゃんと りゆうがあるが それはあとで せつめいしよう。

 ハンゾウはヘラブナつりにつかう エサボウルをとりだした。せんとうにある せんめんきを こがたにしたようなものだ。それに かいとうされてるつりエサようのアミエビをいれる。これは さいきんはやりの チューブいりではない むかしながらの れいとうブロックのやつだ。とけたときのしるもそのままつかう。それに ヘラブナつりにつかう グルテンエサを てきりょういれて かるくかきまぜて5ふんいじょうおいておく。

 このおいておくのが グルテンエサをつかうときの ポイントになる。グルテンはきゅうすいするのに じかんがひつようで まぜてすぐは ユルユルである。ユルイからとグルテンをたしてしまうと かたいだんごになって しっぱいする。くれぐれも グルテンのいれすぎは ちゅういである。

 エサのしあがりを まっているあいだに サオとシカケをじゅんびする。ちょうど じゅんびが おわるころ グルテンとアミエビもなじんで エサがかんせいする。

 ハンゾウは そのエサを ゆびさきでビーだまぐらいにまるめて ハリにつける まるで ヘラブナつりのようだが ハリは1ぽんである。それをふりこみ 3ぷんほどまつ。あたりがあっても なくても そこでかるくあわせて ハリにのこっている エサをきりすてる。そして またエサをつけて おなじばしょに ふりこむ。やりかたは ヘラブナつりと おなじである。

 たんたんと おなじどうさを くりかえす。いちにちやって なにもつれないときもある。それでも ハンゾウは つづける。ふつうは ばしょをかえたり エサをかえたりするのだが ハンゾウは やらない。がんこ といえばいえるが アホともバカともいえるし ざぜんをつづける しゅぎょうそうのようにも みえるが・・・このつりかたに つよい しゅうちゃくしんを もっているのは たしかである。

 つりはじめて 1じかんがたったころ ウキがスーッとしずみ ハンゾウがピシュッとあわせた。サオはグラスロッドらしく グニャ〜とまがる。ひきはながくはつづかない つれてきたのは てのひらサイズのメバル。

 リリースして つりさいかい メバルがつれてさんとうめ ふたたびウキがしずむ。あわせをいれると こんどはつよいひきをかんじる。サオはきれいにはんげつにまがり キューンといとなりがする。ハンゾウはたえる。よけいなことをせず サオのまがりを いじする。やがてあがってきたのは クチブトメジナ 50cmちかくある。いぜんから てのひらサイズの こっぱメジナはつれていたが それだけ おんだんかがすすみ せいたいけいが かわっているのだろう。

 つりあげて ハンゾウはつぶやく

ハンゾウ「タイじゃないが こいつは よしとしよう。こいつがつれたんだ もうすぐ マダイもつれる・・・」

ハンゾウは しみじみと メジナをながめ スカリにいれると 

また エサをつけ つりをつづける。とうきょうわん わんおくで マダイをつるのを ゆめみながら・・・。 

サオだけで70ぽんぐらいある やすものだけだが もはや コレクションである。つかわれないサオたちが かわいそうにおもえるが おもいでに かわりはない。

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