29-14 「スライム Lv100(その三)」
「ふはははよーく効くであろうえっちゃん特製のエンチャントにおののくがいーい!!!」
「元気だなくーちゃん……」
「あれヤケクソだろ」
まぁそうでしょうね。そもそもくーちゃん単体で戦うことは想定してなさそうなんですもの……。想定はされてないだろうが出来ない訳じゃないからやるしかない、恨むならこの空間の犯人を恨んでくれ。
「やっぱ核が逃げてんな。追い詰めようにもガワが分厚い……」
「俺は見えてないけど中心部分にあるの?」
「ま、大体そうだな。あの厚みを超えれるか?」
「やるしかねーよな」
結構分厚いんだよね、スライム。高さも厚みもあるとなるとどこから狙うのが正解なのか……。一瞬でも抉れればそこめがけて凍らせますけどね。
「……そういやくーちゃんが使ってる銃って……学習されたら俺も無効化される?」
「おいそれは聞いてねぇぞ」
いやでもさぁ、あの銃俺の解析者くん由来だしえっちゃんの付与も色彩由来だと思われるし……ねぇ?明らかに学習されると終わるな?今は幸い再生阻害がいい味だしてそうなんですけど。
「少なくとも俺も手段を変える必要がちょっとある……少なくとも同系統の攻撃だと認識されない程度の差別化は必要……!」
解析者くんに頼りっきりじゃダメだ、確実に攻撃を通すためには俺だけが持つ特殊性を利用する必要がある。世界の子としての何か?そんなのあったっけ…………あ。
「ステラさんに氷結化を付与出来れば……!」
ステラさんなら多少の無茶ぶりでも応えてくれる!刀身全てが氷になったみたいな様相になっても切れ味は変わらない!頑張れステラさん君なら出来る……!
俺がステラさんに結構な無茶ぶりをしていたら、星の欠片達も応援するようにくるくると周囲を飛び回り始めた。なんならお前らにも氷結属性付与してもいいんだが……あれ、パーフェクト発光体達もまだいたんだ。
「……待てよ?」
パーフェクト発光体って、望んだ場所に必ず辿り着くんだよな?てことは……逆に言うと、今この場で俺が核を指定して斬り掛かったら、確実に核が目の前に来たりする?
「多少はずれてたしまぁまぁ賭けにはなるが…………」
樹も、恵斗も、くーちゃんも。全員出来ることを重ねて一瞬のチャンスを作ろうと頑張ってる。……じゃあ、俺だって可能性を全部重ねて確実を取りに行くべきだろうよ。
「よーしお前らの主人取り戻すための戦いなんだ、ちゃあんと手伝ってくれるよな?」
ぴかぴかきらきら、いつにも増して光輝く発光体に俺も口角を上げる。やる気は充分だな?俺達の本気、見せてやろうじゃねえの!
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