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解像度×理解度  作者: 霧科かしわ
5 赤く光る、赤く燃える、赤く輝く
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5-16 「知らない過去」

「ゆっきー、何で勾玉……?」

「当初は適当な紙に術式を刻み利用していたがな。本人の体質と能力、相性を考慮した結果、ああなった。出会いからずっと、枠に収まらない奴だったからな」

 体質?能力は……確か魔術師とか言われてた気がするけど……魔術師と勾玉の関連性って何???あとやっぱゆっきー規格外なんだね?

「雪代は能力を知らぬ頃から独学で魔術を習得し、怪異相手に互角以上の戦いを行っていた。能力を知った後の成長も著しくてな、狂気の魔術師と呼ばれているのも納得の強者だったさ」

「独学で魔術!?」

おいおいおい、ゆっきーそれは何か違うだろ。お前能力が魔術を使えるとかじゃないのか……?ああでも、雪代が忘却を使うとか言ってて……魔術が独学で忘却こそが能力とかいうそういうバグ?

「疑いようのない天才、それが雪代だ」

べた褒めじゃん。ジョーカーがゆっきーのこと知りすぎててちょっと怖いんだけど……いや奏さんの同僚だったってことは無茶苦茶惚気を聞かされてた可能性あるな。ヘレティックで樹の話をめっちゃしてたっぽい感じで。

「因みに奏さんは?」

「あいつは正真正銘の馬鹿だろう。強さ故に恐れられ、人というものを知らずに生きてきたが……雪代と出会い育てられた。私も必要最低限の常識は叩きこんだが……相も変わらずノックの仕方も知らないような馬鹿だぞ。扉の存在くらい教えてやれ」

「奏さぁん……」

 絶対壁突き破ったでしょ奏さん。何してんだよ奏さん。わざとかなぁ、普段もちょくちょく窓から出入りしてるから素の可能性もあるな……。流石に壁を突き破ったことはないはずだけど。密室に潜り込んでたことはある。

「…………ところで、ジョーカーは、ゆっきーがいなくなった真相とか知ってるの?」

「ああ。……だが、今は語るべきではないのでな。物事というのは順序やタイミングがある。……シンは納得したぞ?」

 あー奏さんは納得してんのか……じゃあ俺が聞くのは野暮だろうし、そもそもジョーカーも言う気がねぇな。コイツ、絶対俺が納得するような言葉選んでくるじゃん。奏さん出されたらもう黙るしかないのよ。

「恭也ー!」

「え、一志??」

「来たか」

 ひいらぎさんじゃなかった!あ、でもそっか、一志は多分結界解除の方に走ってた可能性もあるんだから……近くにいてもおかしくはない、よな?

「揃ったのなら始めよう。青葉一志、明保野恭也」

あ、一志が俺とおんなじ表情してら。分かる、何かフルネームで呼ばれるのぞわぞわするんだよ。それ込みの話術っぽいから過剰反応するのも相手の思う壺なんだろうけどさ。

「……一応聞くけど、お前誰?」

「ふむ。伏せたところで意味はないな。シンの元同僚、ジョーカーと呼ばれる者だ」

「恭也詳しく」

「奏さんが気に入ってた人」

「ああガッツがある人」

そういう覚え方してるんだ……俺も思ったけどね。

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