表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
解像度×理解度  作者: 霧科
22 友として、願うこと
575/577

22-43 「混沌説明会(中編)」

「俺の肉体はもう随分昔に使われました。本当は魂も利用されていてもおかしくなかったんですけど……ユウさんが自分の肉体を使ってでも俺を引き留めてくれて」

「ショウは長い間意識がなくて、流石にその状態でこっちに来るわけにはいかなかったし、干渉跳ね除けるなら俺の肉体使ってた方が良いからってことでそのままあげた!」

「ああ成程……確かにユウさんの肉体なら干渉も薄いでしょうね……」

「はい。まぁ正直契りも交わしたので俺が人形の方に入っても良いんですけど、いざってときに動きやすいのは干渉を一切受けない人形体だからって」

「あと俺の肉体にショウが入ってるの嬉しい」

「デカい結婚指輪みたいなモンだと思ってます、はい」

「まぁ本人達がいいなら良いんですけど…………それはそれとしてショウさん、何か性格変わりました?」

「俺の素はこっちです。今までが抑圧されてたんすよ」

 その辺の認識は共通なんだ。そんでもってやっぱショウさん、元はかなり大人しめに見られてたっぽいな。元をちゃんと知ってたらギャップが凄そう。

「そのうち魂に引きずられて外見も多少変化はすると思いますよ。ユウさんもショウさんも」

変化するんだ。フミとか来華のときは元の姿ありきだったからな……引っ張られるってことは魂に姿が刻まれてるってことなのかな。そう考えると割と面影がないアレンって……。

「あの!……ぼくの認識だとアレンさんの肉体はかつての……アンシエント家の初代の兄に酷似しているんですけど」

「ああ。そもそも俺の……”アベル”としての肉体は残ってないからな。肉体はアンシエント家の血を色濃く宿していることに違いはないと思う」

「……リアムさんも?」

「ああ」

「え、違うの?」

 アレンがシレっと肯定したけど、その辺は俺も知らなかったですわよ。というか……少なくとも()()()()()って断言出来てる辺り、リアムもなんか……知り合いっぽいよね。

「私の認識ですとそのお方、遺愛の天使だと思ってますが」

「そうだな。でも本人に記憶はないし、思い出したくもないと思う。少なくとも今生では改めて契ってるから大丈夫」

「それなら良いです」

「良いんだ……」

まぁこれで契ってません!だったら大問題だけど契りはしてるからね。紆余曲折はもう経たんですよそこの兄弟。遺愛の天使……ってことは因果的には結構まずかったんだリアム、その辺アレンが最初から剣だったからマシだった……?そういやアレンって今も彼悪扱いなのかな。良く分かんねぇや。

ここまで読んでくださりありがとうございます!

面白かったらブクマや高評価お願いします。喜びます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ