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解像度×理解度  作者: 霧科かしわ
3 日常の隣に穴が開く
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3-6 「和やか()な話し合い」

 円満な出会い……とは全然言えないけど。純度100%の脅迫から始まったこの話し合い、これ訴えられたら負けますよね?

「敵対はしてないだろうから改めて言うな?俺は一志、見ての通り色彩は青だ」

「……」

「あ、恭也です。色彩は赤」

「おっ、ちゃんと言えて偉いな!」

「煽り……」

「いやいや。俺達にとって色彩の開示は結構意味があるからな。リスクを背負ってでも名乗る意味、多分お前は理解してるんじゃないか?」

「…………リク。色彩は黄色」

渋々だったけどちゃんと名前も名乗ってくれた。すげぇいい人じゃん。敵対はしてないだろうしって一志が確信を持って言うくらいにはただ見てただけなんだろうな…………見てただけで脅迫されるの不憫すぎるな……。

「色彩黄色……その割にはリューイ所属じゃないよな?」

「誰があんなところに所属するか」

「んー大分活きが良い」

一瞬ガチの殺気が漏れたぞこの人。すぐ収まったけど。奏さんでもここまでの殺意……いやあの人樹以外で表立って感情出すことなかったか。どっちかっていうと大雅の青の呪いに対する感情もこんなんだったなァ……。

「それだけリューイに対する嫌悪を持ちながらもこうして気付かれない程度に観察しに来てたの、別に襲撃目的じゃないとみて良いよな?」

「……仮に襲撃目的だったとして、正しく白状するとは思えない問い方だな」

「あはは、言えてる」

あくまでも一志は飄々とした態度を崩さない。これ何だろうな、尋問とかじゃないしそもそも意図を探るっていう訳でもなさそうだし。一志の目的が謎すぎる。

「リューイに所属してないならフリーか?うちくる?」

「すごく雑な誘い方だ……」

本当に何がしたいんだ一志。リクも静かに目を細めて一志を見てるし。

「何が言いたいの」

「別に?ぶっちゃけ俺はお前がどういう目的だったり所属だったりで動いていたとしても関係ないんだよ。最終的にその辺りの情報を精査するのは他の人だからな」

え、てことは名前と色彩聞けた時点で割と目的は達成してたってことか?下手したら接触できた時点で目的達成してる可能性すら浮上してるんだけど。そこんとこどうなんだろ。

「まぁ俺個人として聞きたいことがあるとすれば…………うん、お前がフリーかどうかだけだな!」

「そこなんだ……」

 ぺけ、と笑う一志にリクは瞬きを二つ。分かる、何なんだろうなこいつ……。下手したら奏さんより思考が読めないんだよ。俺が勝手にリクに共感してるとリクは少しだけ視線を彷徨(さまよ)わせてからまっすぐに一志を見つめる。

「少なくとも、今はどこかに所属するということはない」

「どうしても?」

「ああ。所属はしてないが協力者として活動する仲間がいる」

「……ふぅん、残念。不自由じゃないんだもんな?」

「ああ」

嘘偽りのない言葉、決して強制されていない言葉だと一志も察したのかそれ以上の追求はなかった。一志って割と自由かどうかを気にしてる?不自由が嫌いっぽいのは何となく理解したぞ。

「ちゃんと話してくれてありがとな!困ったときはうち頼っても構わないから!連絡先渡しとく!」

「……こちらこそ、咄嗟(とっさ)とはいえ殺気を出したのは……その、ごめんなさい」

 無茶苦茶良い人ぉ……。俺も一志も気にしてなかったけど、良く考えたら殺気なんて出すもんじゃないもんな……。確かに色彩黄色だしリューイに狙われる前に引き入れたい気持ちちょっと分かる。

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