いざ鬼の城へ!!!
幸太郎の無双と仲間により、外の鬼は壊滅した。
幸太郎「ふぅーーー、ふざけた事を抜かす鬼共はこれで全滅だな! あとは城ん中の鬼をやってお終いだ」
ドク「流石は主!!! あの数の半分は主が殺したんじゃねーですか?」
確かに300
居たうちの150体ほどは幸太郎が倒した。
しかし、
幸太郎「殺してねーよ! 最初に殺した奴以外は、皆気絶してるだけだ」
ドク「えっ?!!!」
周りを見渡すと100体ほどの鬼は倒れているが唸り声を上げていた。
快楽殺人と呼ばれた幸太郎は、鬼を殺したらそれこそ快楽殺人になってしまうと思い、気絶させるだけにしたのだ。
モンク「お、俺は殺しちまった・・・・・・」
ハク「私もそうよ、でも加減なんてしていたら私達が殺られた。そうでしょ? だからいいのよモンク。 加減が出来るのは主様が強過ぎるから出来るのよ」
ドク「本当に強いな主は・・・・・・」
三人は幸太郎を見つめる。
何故、人間である彼がここまで強いのか、
どうやってその力を手にしたのか、
幸太郎に対する疑問は絶えなかった。
幸太郎達は外を片付けると城の中へと入った。
だか、
幸太郎「だ、誰もいねぇな・・・・・・」
ハク「あれ?! おかしいですね。城の中にも警備が居ると思ったのですが・・・・・・」
ドク「逃げちまったんじゃねーか?!」
モンク「俺らの強さにビビったか?!」
城の中は静寂に包まれていた。
まるで誰もいないかのような空気である。
しかし、幸太郎は気づいた。
幸太郎「いや、奥に強い気配を感じるぞ。お前ら並のな」
三匹は幸太郎の言葉に驚いたが納得する。
鬼の王だ。
鬼が戦闘力100だとすると
ドクは1700 モンクは1800 ハクは1600
である。
対する鬼の王は1900程であった。
その強者の気配を辿り一つの扉の前に着く。
でかい扉で強固な造りになっていた。
幸太郎「この中に居るな。 モンク! 扉開けてくれるか?!」
デカい扉の為モンクに開けさせる。
「ギィーーーっ」
扉を開けるとソコには鬼が10体ほど並んでいた。
そして1番前には一際デカい鬼もいる。
角も他の鬼より大きくひと目で分かった。
幸太郎「お前が鬼の王だな」
デカい鬼に向かってそう告げる。
するとデカい鬼は言った。
デカい鬼「ん?! 俺は王じゃない」
幸太郎「・・・・・・えっ?!・・・・・・・・・」
全員「・・・・・・・・・・・・。」
幸太郎はそっとモンクの後ろに隠れる。
幸太郎(やっべーーーッ!!!!!! 超格好つけて言ったのに全然違うじゃねーかッ!!!!!! 恥ずかしすぎんだろッ!!!!!! どうしよう・・・・・・この空気の打開策を考えなければ!!!)
確かにデカいやつから強者の気配を感じていた。
なのに違った。
幸太郎は訳が分からなかった。
そんな哀れな幸太郎にハクが口を開く。
ハク「あ、主様!!! 恐らくあの者の後ろにいる、あの鬼が王ではないでしょうか?!」
ハクの言う後ろの鬼をモンクの影からそっと覗く。
すると確かに一体の鬼がいた。
しかし、普通の鬼よりも小さく弱々しい見た目をしていたのだ。
幸太郎「んー?!・・・・・・確かにアイツだな・・・・・・いや見た目で判断してはいけない事は先の失敗で学んだ!!! やい!!!
後ろに隠れてる貴様!!! お前が鬼の王だな!!!」
鬼の王「に、人間め!!! よくも我等が同胞達を殺してくれたな!!! それに私は鬼の王ではない!!! 女王だ!!!」
幸太郎一行は驚愕する。
なんと鬼の王は女王であった。
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