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いざ一休の隠し玉!!!

桃太郎達が再び戦いを始めた頃、夜叉姫達からも月の使者の新たな援軍が見えていた。


夜叉姫「あの数は流石にやばいわね・・・・・・」


浦島「6対5千くらいかぁ」


一寸法師「7だ!!! 今俺を抜かしたな?!!! わざと抜かしたな?!」


金太郎「てめぇは俺の肩に掴まってろ。俺が1000体殺してやる」


おゆき「火男さん、ここなら互いにいくら魔法を放っても周りに被害はありませんよ。共に頑張りましょうね」


おゆきの言葉に頷く火男。


一休「間に合うかどうかが鍵となります。皆さん無理をせず、長期戦でお願い致します! かぐや様を絶対に渡しては

いけません!!!」


一休の言葉に皆が頷く。




おゆき「雪心流 其ノ伍 絶対零度」


火男「炎心流 其ノ伍 地獄の猛火」


先手必勝とばかりに2人が前方へ向けて極大の技を繰り出す。

月の使者達は一気に100体以上が塵へと化した。


浦島「かぐやさんを渡すわけにはいかない。どうやら僕は一目惚れしてしまったようだ。貴様らの汚れた手で触れさせない!!! 水心流 其ノ伍 水呼伍龍波!!!」


かぐやに迫ろうとしていた月の使者であったが、浦島の解き放った水龍により次々と噛まれ、飲み込まれ塵へとなる。




一寸法師「俺だって・・・・・・みんなの役にたってみせる!

寸心流 其ノ壱 百寸法師!!!」


一寸法師の身体は次第に大きくなり、3mを超えた。

金太郎よりもでかいのだ。


夜叉「あんたそんなに大きくなれるなら最初から使いなさいよ!」


夜叉の言葉にビクッと身体を震わせる一寸法師ならぬ百寸法師。


一寸法師「お、俺だってこのまま居られるなら居るに決まっておるだろ! この力は消費が激しいからそんなにもたないんだよ!」


そういいながら一寸法師はその巨体で次々と月の使者達を、潰していく。

今の一寸法師なら純粋な筋力でも金太郎に勝てるかもしれない。

まさに一寸法師無双であった。




夜叉姫「一寸なんかに負けてられない! 桃太郎の家族をこれ

以上失わせないんだから!!! 夜心流 其ノ壱 夜気楼」


夜叉姫が3人に増えると凄まじいコンビネーションで、月の使者達を次々と葬り去る。


夜叉姫「桃太郎を、これ以上苦しめる奴は許さない!

夜心流 其ノ参 夜鴉の鎌鼬」


鳥のような鋭利な斬撃を手に持つ二本の短刀から次々に繰り出す夜叉姫。

夜になるとその力を発揮する夜叉姫。

月の使者達に遅れをとることなく、寧ろ押していた。





そんな中、いつもはいの一番に突っ込む金太郎であったが、今回は立ち竦んでいた。

1人の死体の前で。


金太郎「なにくたばってやがんだよ。親の居ない俺を子供のように育ててくれただろうが。俺の1番の目標はオヤジであるアンタを超えることなんだよ。オヤジが死んだらその目標も叶えられねぇじゃねぇか・・・・・・。」


臼井の死体の横に立ち尽くす金太郎。


その時、後ろから月の使者が金太郎目掛けて剣を振り下ろそうとしてきた。




「どごおおおんッ!!!」




金太郎は振り返り、攻撃してこようとしていた月の使者の頭を鷲掴みにし、地面に叩きつけた。


塵となった月の使者の塵を握りしめる金太郎。


金太郎「テメェらは許さねぇ・・・・・・全員塵と化せッ!!!」


金太郎はそのまま単騎で、月の使者達の中へ入り込み、目にうつった奴からどんどん殺していく。


既に武心流の豪羅を発動しており、身体能力は格段にあげられていた。

理性無くして本能でのみ、敵を葬っていく金太郎。



金太郎と一寸の無双のおかげで、月の使者達はその二人に夢中になり、かぐやの方へは手薄となっていた。




夜叉姫「あの二人の力のおかげでだいぶ楽になった!」


一休「かぐや様は、浦島殿、夜叉殿、おゆき殿、火男殿の4人で

四方を守ってください。金太郎殿と一寸殿にはこのまま敵へ突っ込んで頂き、武で制圧してもらいます。」


その後も戦いを続ける仲間達。




浦島「はぁ、はぁ、1000体は倒したかな?」


おゆき「地面に元々あった塵の山を見るに、桃太郎さんのお父さん達は万近くの敵を相手にしていたようですね」


夜叉姫「1000でもこんなに疲労がヤバいのに万って・・・・・・」


浦島「そういえば、一休が言っていた間に合うっていうのは

桃太郎が倒すまで粘るって事かい? それとも・・・・・・」




浦島が話そうとしたら、突如奥の方から聞こえてくる地響き。


夜叉姫「なにこの音?! 物凄い数の足音がするわよ?」


一休「まさか、こんなにも早く来て下さるとは・・・・・・伝令を送ってすぐに来てくださったのですね」





浦島達の見る先には行列の兵達の姿が。


磯貝「桃太郎殿ー!!! 蟹江城主の命により、助太刀に参りました!!!」


約500人の兵を引き連れやってきた磯貝率いる500の兵士。


更に続いて真っ赤な集団と真っ黒の集団も一緒にやって来ていた。


赤鹿「浦島は無事かい? 兄弟の為に援軍に来たよ」


黒龍「金太郎は無事か?!!! まぁくたばる様な玉じゃねぇか!

月の使者とかいうふざけた野郎共をぶっ殺すぞッ!!!」


黒龍の雄叫びに答えるかのように全兵士が叫ぶ。




「金太郎の兄貴ー!!!」


金太郎が振り向くとそこには力太郎と御堂こ太郎、そして石こ太郎の三名も来ていた。


金太郎「アイツら・・・・・・」




春姫「一寸様ーーー!!! 助けに来たわよーーー!!!」


更に春姫も手勢を率いて父親と共に来ていた。


一寸法師「は、春姫様?! どうしてここに・・・・・・」




総勢2000近くの援軍。

更に強者達。

疲れ切っていた浦島達は一気に力が漲った。


夜叉姫「まさか、一休がみんなを集めたの?!」


皆が一休を見る。

そして、静かに頷く一休。


一休「月の使者達の数も質も分からないなら、備えておくに越したことはありません。我々の歩くスピード、そして一寸殿の嗅覚による到着地点との距離を計算して、皆に早馬を走らせたのです。

結構小判を消費してしまいましたけどね。

さぁ、私の力はここまでです。あとは皆さんに頼みしたよ!」


頷く皆。

そして、磯貝、赤鹿、黒龍、春姫の父親が順次出陣の銅鑼を鳴らす。


人間達と月の使者達との戦争が始まるのであった。

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