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いざ彦星の想いを!!!

少し時間は遡り、彦星はというと。


彦星「星心流 其ノ壱 天命斬ッ!!!」


second「はあッ!!!」

third「ふんッ!!!」

force「せいッ!!!」


彦星とsecond達の技がぶつかり、当たりを煙が舞う。


最上位の月の使者が三体。

一体でも厳しい相手が三体である。


しかし、ここでこの三体を足止めすれば織達の方は多少楽になるし、この三体をここで葬れば敵の戦力は一気に低下する。


つまり、焦る気持ちを抑え彦星は目の前の三体に集中していた。


third「この力・・・・・・本当に人間なのか?」

force「人間1人に、我等が3人がかりでやる事になるのはだいぶ癪であるが」

second「そんなことも言っておれん。さっさと殺して残りも殺すぞ」


forceが剣を携え、一気に彦星へと迫る。

彦星も七星剣を手に持ち迎え撃つ。


五合程打ち合うと、彦星はその場を後ろへと後退する。

先ほど立っていた場所へ上空よりthirdが剣を振り下ろし迫っていたのだ。

既のところで避けた彦星。

しかし、すかさず後方よりsecondが彦星目掛けて剣を振るう。

彦星は後方を見ること無く、剣筋と殺意で察知し、secondの剣を防いだ。


息をつく暇もない、second達の波状攻撃を全て捌き切る彦星。

互いに致命傷は負っていないものの、体力の差で彦星が不利であった。

相手は三体、こちらは一人である。

それでも互角に戦っているのだから、彦星という存在に少し恐怖を抱くsecond達。


三体の攻撃を次々に捌き続ける彦星。


彦星「これではキリがないな。止むを得ん!」


彦星は七星剣で防ぐのをやめ、最低限の回避で三体の剣を避ける。

しかし、全てを避け切れるはずもなく彦星は傷を負っていいく。


third「ふっ、とうとう防ぐ事を諦めたか。いや、最早手が上がらぬのか?」


force「避けられるのも時間の問題だ。死ね人間」


彦星の後ろより剣を突き刺すforce。

しかし、secondは何か嫌な予感を感じた。


second「まてforce!」


しかし、遅かった。

彦星は三体に斬られながらも、既に技を構えていたのだ。

いくら、三体の攻撃を捌き続けようが、相手の数を減らさなければ意味が無い。

しかし、三体の剣を捌きながら反撃するのは至難の業。

その為、捌くのを止め回避することにしたのだ。


手に持つ剣は守るのでは無く倒す為に。


彦星「遅いぜ。 星心流 其ノ参 天狼斬ッ!!!」


背後より迫るforce目掛けて、技を放つ彦星。

剣を振りかぶると、光り輝く狼が飛び出しforce目掛けて食らいつく。

あまりの威力にforceは抵抗することが出来ない。


force「くっ!!! なんだこの力は?! まるで巨大な星そのもの?! クソぉぉおッ!!!」


forceの抵抗虚しく、天狼に噛み砕かれ塵へと変わった。




その光景に目を疑うsecondとthird。


third「まだこんな力を秘めていたとは・・・・・・」


second「third、油断せずゆっくり削るぞ」


隙あらばすぐに殺してやろうと思っていたが、彦星の体力を削る

作戦に変更する二体。


こうして、また彦星は剣を手に取り二体を相手にしていく。


数十分程、斬り合った頃、とうとう彦星は肩で息をしていた。


その様子を見てsecondとthirdは頷き合う。


同時に前後より切り付ける二体。


しかし、彦星も気力を振り絞り捌き続ける。

だが、やはり体力がきているのか反応速度が少し遅れている。


達人級の三人の戦いでコンマ数秒の振り遅れは命取りとなるのだ。

その彦星の疲労による遅れを突くかのように、二体は更なる追撃の手を速める。


彦星「くっ!!!」


徐々に傷を増やしていく彦星。

このままではまずい。

相手はどうやら底無しの体力を持っており、これ以上長引けば殺られる。

彦星は覚悟を決めた。


彦星「肉を切らせて骨を断つ!!! 星心流 其ノ肆 天龍斬!!!」


thirdの攻撃を敢えて受けるも最低限に受け、反撃とばかりに渾身の一撃を放つ。


七星剣を下から上へと振りかぶるように振るうその一撃は、まるで龍が天へと昇るように、thirdを巻き込み打ち上げる。


third「ぐおおッ!!! この圧力!!! うおおおおぉッ!!!!!!!!!」


thirdはそのまま天へと打ち上げられると、龍に切り刻まれ塵へと化した。


しかし、彦星も無事ではない。

隙を作ったが為に、致命傷は避けたものの傷は大きく胸から多量の血を流していた。


そして、そんな彦星に隙を与えんとばかりにsecondが追撃する。


second「thirdまでやられるとはな。だが、お前らの死は無駄ではない。私がトドメを刺そう。死ね人間!!!」


secondも渾身の一撃を持っていてください彦星を葬り去ろうと剣を振るう。


だが、彦星も既に新たな技を繰り出そうと構えていたのだ。


彦星「お前達に俺達の娘は渡さんッ!!! 星心流 其ノ伍 天王斬!!!」


二人の技がぶつかり合う。

あまりのエネルギー量に当たりは爆散し、地形はボロボロとなる。


二人の体も傷が増えるが互いに力を緩めることは無い。


second「くっ、まだこれ程の力を残していたとは! だが、負けられん! 負けられんのだ!!!」


彦星「うおおおおぉッ!!!!!!!!!」


二人は最後の力を振り絞り力を振るう。




「ドゴオオオンッ!!!!!!!!!」



二人の技は互いに耐えきれず霧散した。

辺りを煙がたちこめるなか、secondは次なる攻撃を構える。


しかし、それよりも先に煙の中から一筋の光がsecondへと迫る。


second「ッ?!!!」


彦星「これで終わりだあッ!!! 星心流 其ノ壱 天命斬ッ!!!」


secondが構えるよりも早く、技がぶつかり合い消し合うと同時に彦星は行動に移っていたのだ。


secondは油断をしていた訳では無い。

むしろ、この状態で動ける彦星がありえないのだ。


secondは剣を構える暇もなく、彦星の技によって斬り殺され塵となる。




こうして、彦星の激闘は彦星の辛勝にて決着がつくのであった。

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