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いざ母の力!!!

蜂ヶ崎「はぁ、はぁ、はぁ、あ、ありがとうございます織様」


織の未来視の力により織が蜂ヶ崎と共に地面に転がる。

斬られる瞬間に織が蜂ヶ崎を助けたのだ。


織「いえ、未来視で見えていなければ殺られていたでしょう。気を付けてください。あの敵は今までの敵とは比になりません。」


蜂ヶ崎と栗塚が頷く。




蜂ヶ崎「嘘・・・・・・あれは・・・・・・」


蜂ヶ崎が何かを見つけた。

遠くに見える倒れている人間を。


蜂ヶ崎「臼井ッ!!!!!!!!!」


倒れている人間は臼井であった。

血だらけとなり既に死んでいるようだ。


first「人間にしては中々やるようだな。我々の中で1番弱いといえ、fifthを殺ったのだからな。」


そう、臼井はfifthと死闘を繰り広げ、何とか倒すもその後に登場したfirstに殺されたのだ。


疲労困憊の中でのfirst。

とてもじゃないが臼井にはどうしようも出来なかった。


その光景には織も驚く。


織「そんな・・・・・・臼井さんが死ぬのはここではなかったはず・・・・・・私の未来視がズレている・・・・・・」


そう、織にはこんな未来見えていないのだ。

今まで外れたことがなかった未来。

それがたった今瓦解したのだ。


織「2人とも下がってください! この相手は私がするので2人は

かぐやの守りをお願いします!」


奥からは更に数千もの月の使者達が迫っていた。

それでも、この者を相手にするよりはマシであろう。


いつもはまったりとした口調の織が声を張り上げる。

そんな光景を見たことがなかった2人はその気迫に押されただ頷く。

それに、恥ずかしながら自分たちよりも織の方が強いのは事実。


最上位は織に任せ、2人は一般級の月の使者達を相手にする。

これがいちばん確実だからだ。


蜂ヶ崎「織様、かぐや様の事は私達に任せてどうか存分に!」


栗塚「かぐや様は命に替えても守ります!!!」


信頼出来る2人の仲間に頷く織。


織「悪いのですがここから離れて頂きますね。

天心流 其ノ壱 月夜見ツクヨミ


織が六星剣を振るうと三日月の斬撃が幾つも飛び、firstを捉えるように引っかかり遠くまで吹き飛ばす。


そして、その後を追うように織も駆ける。




「フンッ!!!」


ある程度吹き飛ばされるとfirstは光の剣でその斬撃を打ち消した。


first「ふっ、お前の斬撃をわざと喰らってみたが他愛もない。

傷1つ付けられぬとはな。手間をかけさせるなよ。その場に頭を垂れろ。一瞬で終わらせてやる。」


firstは織の力が如何程のものかと、ワザと喰らったが落胆していた。

傷1つも付けられない癖に一騎討ちを申し込む織に怒りさえ覚えていた。

だが、織は違う。


織「私も驚きましたよ?まさかあの程度の技で飛ばされるなんて・・・・・・実は大した事無かったりしますか?」


織は思い切り挑発していた。

実際、戦闘力ではfirstの方が上であり、勝つ事は困難である。

だが、少しでも頭に血を上らせ平常心を損なわせれば勝機は見えてくるかもしれない。

そう思い、精神的に攻撃したのだ。


現にfirstはというと、


first「小娘が!!! 人間の分際で我々高貴なる存在を蔑むか?!!!

死んだぞ?人間」




firstは物凄いスピードで織へと迫る。

firstが走っただけで当たりは突風が走る。


first「死ね」


firstはその速度のまま光剣を振りかざす。


織「天心流 其ノ弐 暗曇の畝り」


firstの剣を流れる曇の如く受け流す織。

firstの力に正面から対抗すれば、織の腕はもげてしまう。

その為、受け流しいなす。これに重点を置く。


firstはそのまま連撃を繰り出すも織は全てを受け流した。

firstの斬撃のスピードに合わせて受け流し事は至難の業である。

手首の柔らかさ、そして身体の柔らかさを活かした、女ならではの

織の絶対防御技である。


first「調子に乗るなよ人間。確かに人間にしてはやる。

だが、それもこの程度。フンッ!!!」


firstの剣撃のスピードが一気に上がる。

先程までもやっとの思いで流していたのだ。

これでは防ぎきれない。


織の身体は次第に傷を増やしいく。

致命傷は負わなかったものの傷だらけである。


織「くっ・・・・・・やはり強いですね。私の全てを出しましょう。

あなたをあの子の元へ行かせる訳にはいきません!

天心流 其ノ伍 南斗龍楼斬!」


織の振りかざす六星剣から飛び出す6匹の龍。

first目掛けて飛び出す龍は、1匹1匹がとてつもないエネルギー量を持っている。


この技を繰り出せば織はその後動けなくなる。

いや、動けなくなるどころか身体中の骨はボロボロとなる。

それほど、強力な技であり、人間が使っていい技では無いのだ。


first「まさかこれ程の技を出すとはな。ハァッ!!!」


firstも渾身の力を込めて龍目掛けて斬撃を繰り出す。

firstも本気である。

むしろfirst相手に本気を出させただけでも織の強さが知れるだろう。




互いの技はぶつかり合い均衡する。


更に織は力を入れ龍の力を増幅させる。


織「私達は負けない・・・・・・かぐやは、かぐやは私達の娘!

あなた達なんかには絶対に渡さない!!!」




「どごおおおんッ!!!!!!!!!」




とうとう6匹の龍が、織の攻撃がfirstの攻撃を破りfirstへと直撃した。


しばらくして煙が晴れるとそこには何も残っていない。

あるのは巨大なクレーターだけである。


勝ったのだ。

織の渾身の一撃でfirstを破ったのである。


織「・・・・・・やったのね、うっ・・・・・・グフッ!」


代償もデカかった。

織の身体はそこら中の骨が折れ、内蔵も幾つかやられている。

現に吐血してしまっている。


それでも織は歩く。


かぐやの元へ、仲間の元へ。




しばらく歩くと3人が見えてきた。


周りに敵がいない所を見るとどうやら2人は無事にかぐやを守りきってくれたようだ。


織「ありがとうございます蜂ヶ崎さん、栗塚さん・・・・・・かぐや?どうした、の・・・・・・」




かぐやの異変に気づいた織。

かぐやは泣いていた。そして、立っている2人は血だらけである。


織「そんな・・・・・・」


既に息をしているかも怪しい蜂ヶ崎と栗塚。

織は一気に絶望する事となった。

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