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いざ黒龍!!!

桃太郎達と別れた金太郎達は黒い城へ歩いていく。

金太郎と一寸法師では不安だが一休も居る為、なんとかるなるだろうと思う桃太郎。




一寸法師「なんか黒ばかりで暗い気分になりそうだな!」


いつもの定位置である、金太郎の肩に乗りそう話す一寸法師。

確かに一寸法師の言う通り、辺り一面真っ黒である。


一休「それにここの住人達は皆がデカいですね。」


黒い城の住人達は皆が体格のいい人間ばかりである。

金太郎には及ばないものの、それなりに強そうな男達ばかりである。

悪く言えば暑苦しい場所であった。




金太郎「ここなら強ぇ奴も居そうだな! ちょっくら腕試しでもしてみるか!!!」


いきなりふざけた事をいう金太郎。

肩にいる一寸法師が慌てて止める。


一寸法師「違うだろ! 彦星殿達の情報を聞き出す為に来たんだぞ! 騒ぎを起こしたら下手すると城の外に出されちまうよ!」


一休「・・・・・・いや、ここは金太郎殿に任せましょう。

ここに居るのは屈強な男達ばかり。もしかしたら金太郎殿が強い事が知れ渡れば上の者がやってきて何か情報を聞き出せるかもしれません。」


おゆき「さすがは金太郎様。全てはこの為だったのですね。どこまでも先を考えてられる金太郎様・・・・・・素敵。」


金太郎は満更でもなさそうだが一寸法師にはわかる。

たまたまだ。

でもそんな事を言ったら金太郎に叩き落とされてしまう為、心の中に留めておく。


金太郎「やいッ!!! この城で一番強ぇ奴は俺様と力比べしやがれ!!! 俺様は剛力無双の金太郎様だッ!!!!!!!!!」


大声で叫ぶ金太郎。

この城どころか外へまで聞こえそうだ。

金太郎の肩に居た一寸法師なんて、声の風圧で吹き飛ばされてしまっている。

一休が抱えてくれたが危ないところであった。




金太郎の周りの男達はガヤガヤ騒いでいる。

すると後ろの方からドシンドシンと歩いてくる大男が居た。


2mはある金太郎よりも更に大きい大男。


大男「なんだテメェはいきなり!余所者の癖に調子に乗りやがって!テメェなんか俺で十分だ!!!」


大男は怒鳴るなりいきなり両腕を突き出してきた。

それに対して金太郎も両腕を突き出し、取っ組み合いになる。


大男は必死の形相であるが金太郎は涼しい顔をしていた。


金太郎「俺で十分だァ? っつー事はまだ上にいやがるんだな? さっさとソイツを連れて来いッ!!!」


金太郎はその大男の両腕を掴んで投げ飛ばす。

自分よりも巨大な男をだ。


そんな光景を目の当たりにした野次馬達は一瞬で静まり返る。


あの大男もそれなりの実力者だったのだろう。

だが相手が悪かった。

並大抵の者では金太郎には勝つ事はできないたろう。


静まり返ったその地で、1人の男が野次馬を割って入ってくる。

その者は金太郎とほぼ同じ身長である。

だが、先程の大男よりも筋肉量が違った。

そしてオーラも。


金太郎「へっ、てめぇがここのボスだな?! 中々に強そうだぜ」


黒龍「貴様が俺の城で暴れている奴か! 人の城でふざけた事を。俺の名は黒龍。この城一番の強者であり城主だ!」


なんと相手はこの城の城主であった。

これはチャンスだと思う金太郎達。

城主なら何かしらの情報を持っているはず。


はじまりの合図なども無く、金太郎と黒龍は互いにぶつかり合う。


黒龍「ぐぬぬっ!!! 俺と対等に渡り合う奴なんて初めてだぜ」


金太郎「ぐおぉッ!!! まさか俺様を力で止めるヤツが居るなんてな」


2人の力は拮抗している。

その光景に驚く一休達。


一休「まさか金太郎殿と対等に渡り合える男がいるとは・・・・・・」


一寸法師「剛力無双の金太郎様なんだろ?!!! 負けるんじゃないぞ!!!」


おゆき「金太郎様・・・・・・頑張ってください」


皆で金太郎を応援する。

周りでは黒龍コールが飛び交う。


一進一退の攻防。

2人の力はほぼ互角。


だが、ここで金太郎は勝負を決める。


金太郎「中々にやるじゃねぇか。見せてやる。

武心流 其ノ参 豪羅」


金太郎はこの技を使うと30分間に限りリミッターを解除し

100%以上の力を発揮する事ができる。


どんどん押し込まれる黒龍。


黒龍「ぬあああッ!!!!!! ここまでの力とは!!!」


金太郎「俺様の本気を出せさただけ十分だぜッ!!!

オラッ!!!!!!!!!」


金太郎の右ストレートが炸裂する。

黒龍の頬にクリーンヒットし、その場に倒れる黒龍。

無配を誇っていた黒龍。

しかし、世の中にはまだまだ猛者がいる。

それを実感した黒龍は、やられたにも関わらず

笑って倒れていた。






金太郎が勝負に勝ち、黒龍も起き上がりその場に胡座をかく。


黒龍「いててて、まさか俺がやられるとは思ってもいなかったぜ。お前、めちゃくちゃ強ぇじゃなぇか!」


金太郎「ガッハッハッ!!! そうだろう? だが、お前の力も中々のものだったぜ? お前との喧嘩は最高だった!!!」


黒龍「ハッハッハッ!!! よし兄弟!!! 俺が奢るから酒でも飲みながら語ろうじゃねぇか!!!」


金太郎「ソイツはいいな!!! 飲もうぜ兄弟!!!」


金太郎は彦星の情報を完全に忘れ、力で通じあったもの同士

酒を飲み交わすのであった。




一寸法師「やれやれ何をやっているんだ金太郎は・・・・・・」


一休「まぁまぁ、あの者を倒せるのは金太郎殿しか居なかった。

明日もありますし、今日は飲ませてあげましょう」


おゆき「金太郎様の武力・・・・・・惚れ惚れしてしまいますわ・・・」




こうして金太郎は黒龍と朝まで酒を飲み交わすのであった。

親交を深めたことによって起こる事件など知る由もない。

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